空の蒼さを知るカエル。
君が悲しいのは、 未来を信じていたから。
当たり前だと思っていた色彩が、
ある日突然、灰色になる。
真っ暗で、何も無い、
モノクロの世界。
思い描いていた未来が、崩れ落ち、
その先に続く階段を、作り直さないといけない。
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あなたの涙は、真剣に向き合った証。
自分の体よりも、大きなものと戦う時、
恐怖と不安が、足首を掴んで離さない。
思うように体が動かなくても、
手や腕を使って、何とか戦い続ける。
最後の最後まで…
いつか、鼓動の音が止まるまで…
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あの人が辛いのは、幸せの味を知っているから。
幸せの味は、甘い。
柔らかな舌触り、口溶け。
ピンク色、オレンジ色の記憶。
手のひらの温もり、、肌の柔らかさ。
一度、それを知ってしまうと、
苦いものは、より苦く、
辛いものは、より辛く感じてしまう。
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今、私は地下の底にいる。
光が無い、暗闇の中で一人きり。
しかし、怖くない。
私は、階段の作り方を知っている。
私の手足は、まだ動く。
私の舌は、幸せの味を覚えている。
だから、もう、…何も怖くない。
いつか、、地上へ出た時、
……私は、空の蒼さを知るだろう。
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