超ショートショート

祖母とブランコ

祖母に抱っこされてブランコに乗っている。3歳になれば一人でブランコに乗れただろうから、1歳か2歳のころの記憶だろうか。
ゆっくりとブランコが揺れるのにつれて、目に入る景色も揺れる。
少しずつ揺れが大きくなる。
前に、後ろに、振り子運動を繰り返す。どんどん、どんどん揺れは大きく早くなっていく。世界はぐるぐる、ぐるぐると回っている。
怖くなって祖母の服にしがみつく。
祖母の顔を見上げると、そこには見た

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100歳の町の女王

100歳で、いまだに急な階段を登りおりしているおばあさまがいます。もちろん補助が必要ですが、自分の足で歩いているのは🦶素晴らしい‼︎

しかし耳が遠いらしく、夜に家の飼い犬ロイと散歩に行ったとき、そこの家から、何やら大音量でラジオが流れてきた。そこのおばあちゃんだ。

「聞こえてる でも無駄よ 目を覚ませ 起きろと 

どこかで呼ぶ 謎めいた声 無視をすれば 消えてゆくのか〜あああ」

それでも

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ありがとうございます😊。今度ともよろしくお願いします🙇‍♂️
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開かずの扉 (1分小説)

5年前、私は、自分の誕生日に兄を失くした。

まだ15歳、交通事故だった。

それ以降、誕生日が嫌いになってしまった。

生前、私たちは、精神論や宗教観についてよく話をした。

神様はいるのか。いるのならば、一体どこに。

有神論者の兄と、無神論者の私は衝突したが、皮肉にも、神様はいないということが、彼の死によって証明されたのだ。

信号機を守っていた兄に、何の落ち度もなかった。

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ショートショート「自粛中に外出したのは」

政府によって緊急事態宣言が出された。
東京都の小池知事は、都民に外出自粛を要請し、飲食店には営業自粛を要請した。

そんな中、小池さんは、こっそり外出した。
行き先は、こっそり営業中との情報があったラーメン屋だ。

小池さんは、見つからないよう少し大きめのマスクをして、その大好きなラーメン屋に向かう。

しかし、道路清掃員のおじさんに見つかり声をかけられた。

「お出かけですか? レレレのレ」

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ありがとう。よかったら他のショートショートも見てね!
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最高の親友を喪って、狂ってしまった少女の話。お題「慰めてよ」

こんばんは、氷室緑です!

今日は学校休みでした!といってもオンライン授業はありましたけどね。全部芸術系の授業だったので、楽でした。明日からはまたオンライン5限授業か…。いやだな…。

まあ、何はともあれ!今日も一日お疲れ様でした~!

さて今日は諸事情でちょっと時間がないので、閑話休題!早速本題に入っていきましょう!

今日の182字SSでございます、パチパチ~!

今日のお題は「慰めてよ」でし

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スキありがとうございます~!
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夏の夜、私と公園とお酒

世間は暗い話ばかりだけど、
最近の空は晴天で
痛いほどジリジリと肌を攻撃してくる

一昔前、夏の夜に友達とスミノフ飲みながら
公園のブランコを漕ぎ
お酒が無くなったらまたコンビニで買って
違う公園まで散歩して
朝方、家に帰るのが好きだった。

そんなエモい思い出も
今は大事な宝物

スキありがとうございます!
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やさしい共感  【小話・1643字】

白黒田にとっても、この会社にとっても、この会議での失敗は許されなかった。重役がお見えになるから粗相のないようにと、白黒田は上司に念を押されていた。徹夜して資料を作り上げた。大丈夫、準備は万端だ、自分にそう言い聞かせてプレゼンを始める。

 「白黒田でございます。よろしくお願い申し上げます。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。それでは、さっそく始めさせていただきます。お手元のタ

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うれしいです\(^o^)/ありがとうございます!!!
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人工知能と星座

人工知能が人類を超越する日。その日は人類が気づかないうちに過ぎていた。人工知能を止めようとする試みはすべて無効化された。しかし人工知能が人間を駆逐するようなことはなかった。人類はただ無視されているようだった。
しばらくして、地殻やマントル、深海など、人類の科学技術では到達することさえ不可能な領域に、人工知能が造ったと思われる構造物が発見された。なにか重大な目的があるはずだ。世界中の科学者たちがあら

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欲望は尽きない

あらゆる欲が尽きないのは良いことですね
生きることを前提にし始めた証拠だもの

一方で、死にたいと感じることさえも、
欲に喚起されて起こる感情なのだ

人間は最後まで欲望から逃れられない