140字短文2(200223更新)

どっちでも
好きなものが同じ、嫌いなものが同じ、どちらの方が仲良くなれるのか。あまり知っている人のいない映画の話をしている時の幸せ、職場のあの人の悪口で盛り上がる時の高揚、比べる事は難しい。どちらにしても、それでしか出逢えなかったあなた、ありがとう。

読んで頂けて嬉しいです。

雪の降る国では、長い間光を見ることができない。人々は、お互いの身体に降り積もった雪を払いあう。すれちがう時、細い雪道を譲り合う。雪に埋もれ動けなくなった者を助け合う。ストーブのぬくもりを分けあう。光に目が眩み、奪い合い、争い、傷つけあう国にも、どうか雪が降りますように。

嬉しいー!ありがとうございます!
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ハムスターに乗って旅する猫

戦場で戦う勇士になることに憧れていたが、残念ながら飼育係になってしまった。それはここが平和すぎたからだ。
猫は冒険を求め旅に出た。
(作:妹子)

#猫の日
#140字小説

・乗ってる蓋が汚れすぎ
・シルバニアの災難
・よくバランス取れたな

感謝申し上げます。
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もう何年も何も建たない空き地。今はただ雪に埋もれ、そこに何があったのか、誰もが忘れていた。皆が寝静まった真夜中、月明かりに照らされた雪が陽炎のような幻影を生む。例えば、あの公園。そして、あの日、置き忘れた大切なもの。迷子になりそうな時、拾いに行くつもり。

嬉しいー!ありがとうございます!
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140字小説 マリオネット

僕は人形なんかじゃない。体に付いた糸を一つひとつ切っていく。
でも、おかしいな。体の動かし方がわからない。

せっかく自由になったのに。
こんなはずじゃなかった。僕は人間になりたかっただけなのに。

気がつくと僕の体には、また糸が付いていた。それは操り糸じゃない。

誰かと繋いだ縁の糸。

スキありがとうございます!
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雪道を歩いて家に帰る。積もったばかりの雪は、羽毛のように柔らかいので、転んでも痛くない。月明かりで輝いているので、迷うこともない。虚だった僕に、雪で浄化された空気が注がれてゆく。家に到着し、僕は雪だらけのブーツを脱ぐ。星屑みたいに雪が零れ落ちた。 #140字小説 #イラスト

嬉しいー!ありがとうございます!
9

僕達は無傷ではいられない。光に焼かれた傷の痛みが風にのる。痛みをのせた風は冬の大地をノックした。大地が目覚め大きなあくびをすると、覆っていた厚い氷に亀裂を生む。亀裂から吹き出すのは大地の息吹。雪解け水を誘い、潤った大地から芽吹きの歌が聞こえる。

嬉しいー!ありがとうございます!
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