人気の記事一覧

*【140字小説】赤い傘•#シロクマ文芸部

1か月前

「言葉の舟」刊行記念140字小説コンテスト開催のお知らせ

独りぼっちの神様は自分の理想とする完璧な女性を作った。そして恋をした。 彼女が生きていく上で何不自由ない様、美貌に賢さに富と名声を与え、彼女を遠くから愛した。 しかし本能的に彼女も恋をした。 神様が作った神父の男性に。 そして、2人は教会で結婚した。 神様に感謝しながら。 #小説

4週間前

「言葉の舟」刊行記念140字小説コンテスト 予選通過作発表

【シロクマ文芸部】心のバランス~月曜日・140字小説

夕食の後片付けをしていると、雨の音が聞こえた。食器を洗う水道の音と、窓の外の雨音と。水音に包まれて、私は今は亡き愛犬の名を呼んだ。ひとりごと、と人は思うだろうか。でも、私は話しかけていたのだ。はじめは、ごめんね、と言ってしまう。それから、今日はねえ、と。話はつづく。水音が優しい。

1か月前

 キジバシの鳴き声が聞こえたらツクシが横に体を靡かせ、秋かな?って思えば、肌寒さがやって来た。僕は秋風の音を真似して口笛を口遊せ、石ころを蹴って溝に落とした。  視線を石ころから前に移すと十字の角から好きなあの子の横顔が。 アッ。っと体温が上がるのを確認し、顔が紅に頬染めた。

4週間前

くつした 140字小説

1か月前

予選通過しました「言葉の舟」刊行記念140字小説コンテスト 

スーパーわくわく日めくり140字物語 今日もふくふく

【シロクマ文芸部】幾つになっても子どもの日・140字小説と短歌

人生はパッチワークみたいだ~140字で紡ぐ物語

『真夜中の交差点』 だーれもいない、車も来ない横断歩道 赤信号で待つ歩行者を見ると 「偉いなぁ」と思う いや、それは当たり前のことなんだけど 歩行者とか、特に自転車のひとは 案外だれもいないと 信号無視しがちだなって思うから たまに車もいるけどね マイロードばりの信号無視

66日ライティングxランニング(シーズン2)ライラン140字小説〜思い出

『あしたてんきになーれ』#ショートショート

おしらせ 140字小説の個人作品集シリーズ「言葉のふね」に参加します。(※文学フリマ東京にも "ち-03" でブースが出ます)

『夜道』 子どもの頃、夜道をひとりで帰るときは いつも道路の真ん中を歩いた 田舎の道路に立つ街灯は間隔が広く、 死角になる箇所が多々ある 別に襲われることを想定してではないが、 蛇やらたぬきやらが出そうな界隈は、 歩道の方が危険だったりするのだ まぁ、出会ったことはないが

『無知は天才』 子どもの頃、 ブレーキとヘッドライトは連動していると思っていた なぜなら、 サスペンスの交通事故は 急ブレーキでライトがカッと光るから それが単なる演出だと知るまでだいぶ時間を要した 仮に連動していたとしたら、 ブレーキの度にパッシングすることになってしまう

『くちぐせ』 若かりし免許取りたての頃、 同級生にちょっと変わった子がいた 教習所の名残なのか、 信号が青に変わると「よし」と言って発進する それだけならまだしも、 曲がり角や合流地点では「行け」と鼓舞する 彼女の運転で出掛けるのが楽しみだった 今もやっているのだろうか?

66日ライティングxランニング(シーズン2)ライラン140字小説〜忘却