にぶんのいち

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にぶんのいち

思いついた短篇のお話とか色々書くマン。お気軽にフォローしてくれたら嬉しいマン。 野球見たり、小説とか漫画読んで、カフェインを愛してる不動産マン。

マガジン

  • お湯が沸くのを待ちながら

    お湯が沸くのを待つ間にも読める超絶短編小説集 思いつくまま書いた話をUPしていきます。 何かを待っている、ほんの隙間に読んでくれると嬉しみ。

  • だらだらだら子の休日

    だらだら描いてはあげてました。

最近の記事

超短篇小説22 "やり返し"

私は今、学校のトイレの中で雑巾を食べさせられている。 いじめられっ子というやつだ。 そして、私はかつてはいじめっ子だった。 よくある話だが、元々いじめっ子をしていた人間が何かの拍子で立場が逆転し、いじめられっ子になることがあるだろう。 それに私もなってしまった。 また、今、私をいじめているやつのリーダー格はかつては私がいじめていた元いじめられっ子だ。 謂わゆる、報復のような形でいじめられているのである。 学校の教師はサラリーマン教師で、気づいていないフリをしているた

    • 超短篇小説21 "井の中の"

      部屋のドアを開けると目の前には死体があった。 ドスン! 私と佳子は尻餅をついてしまった。 死体の胸元には何か刺されたような傷があり、大量の血が流れている。 死体を見るに明確な殺意が込められていることがわかるような状態であった。 恐ろしくなり私と佳子はその部屋から走って逃げた。 ドン! 走っていると私は人にぶつかってしまい、 私と由恵は尻餅をついてしまった。 私は友達の由恵に死体を見た話を伝えた。 2人で部屋に入るも死体が消えていた。 私は何度も扉を開け閉めするが、

      • 超短篇小説20 "怖い遊園地"

        "怖い遊園地" という噂される遊園地に来ている私。 絶叫好きな私は有名な絶叫アトラクションのある遊園地は行き尽くしてしまっており、今では日本国内のマイナーな絶叫遊園地を探すのが趣味となっていた。 インターネットで検索している中、掲示板で先ほどのような口コミのある遊園地を見つけた。 いくつもか口コミを見たが、ほとんどの口コミが"怖い、もう一回来るのはできない"等といった本当に恐怖を感じている様子の口コミばかりだった。 どんな絶叫マシンの口コミを見ても、もう2度と来れない

        • 超短篇小説19 "後悔"

          夏の暑い日に四つん這いになり泣きながら、できる限り砂を集めている俺。 高校三年の最後の夏に甲子園に出られたものの初戦で敗退してしまった。 初戦敗退とはいえど、甲子園に出たということは非常に誇れるし、他の人からすれば羨ましがられることだろうとは思うが、涙が止まらない。 俺も多分、そう思えていたはずだった。 "あの時に俺がエラーをしていなければ" と思い後悔してしまう。 9回裏になんてことない外野フライを落としてしまったことにより、痛恨の逆転サヨナラ負け。 100万回と練

        超短篇小説22 "やり返し"

        マガジン

        • お湯が沸くのを待ちながら
          22本
        • だらだらだら子の休日
          9本

        記事

          超短篇小説18 "寝坊と滅亡"

          寝過ごしたら人類滅亡していた。 そんなことがあるわけないと思い、頬をつねってみるが痛い。 目に映る景色はまさに滅亡っと言ったところか、焼け野原のような背景に焼けた匂いが漂い、ところどころ煙も上がっている。 どういったことか奇跡的に携帯電話の電源が生きており、電源をつけてみると、2127年3月12日と表示されていた。 「マジかよ、、、」 そう呟き、何故こんな状況になったか、冷静に考えてみることにした。 元の私は就職活動をしている大学生だった。 お世辞にも良い大学と言える

          超短篇小説18 "寝坊と滅亡"

          超短篇小説17 "走り出す"

          私は超全力で走り出す。 私は会社で嫌なことがあった時は、走ることでストレスを発散している。 コツはダラダラ走るのではなく、超全力疾走で倒れるくらい走ることである。 そうすることで余計なことを一切考えなくて済むからである。 超全力疾走をすると、いつも見えている景色と違う景色が見えるのも楽しみの一つでもあるかもしれない。 目に映っているものが全て線になっていく。 現実が現実でないような気分になる。 今日も会社の上司から理不尽に怒られてしまった。 私は超全力で走り出す

          超短篇小説17 "走り出す"

          超短篇小説16 "殺人推奨制度"

          「もう女なんか信用できない」 私は今、1人しかいない部屋で"そう"呟いた。 こうなったのは、私と同い年の35歳の彼女が50代の男と浮気をしていたからである。 彼女とはマッチングアプリで知り合い、半年前から付き合い始めた、そして、つい1週間前に浮気をしていることを知り、彼女に問い詰めたところ、 「だからなんなの!あんたみたいなクソガキよりあの人の方がよっぽどマシよ!」と逆上され、カッとなり手元にある金槌で頭を振り抜いてしまった。 すぐに死んでしまった彼女を見て、やってし

          超短篇小説16 "殺人推奨制度"

          超短篇小説15 "奇跡の生還イリュージョン"

          土曜の夜になんとなく見ていたテレビに中東系の外国人の男が映っている。 どうやら生放送の番組のようだ。 外国語で話しているので、何を言っているかはわからないが、司会者曰く、爆発からの奇跡の生還イリュージョンを男が行うとのことだ。 男は目隠しをした状態で両手両足を縛られ、その上から手錠をかけられ、棺桶のような箱に体を入れられ、箱自体にも鎖を巻かれ、鎖と箱に南京錠を付けられた上に、手錠及び南京錠の鍵はプレス機で完全に破壊された。 これから1分後に箱ごと爆破を行うとのことで、状

          超短篇小説15 "奇跡の生還イリュージョン"

          だらだらだら子の休日 その9

          だらだらだら子の休日 その9

          超短篇小説14 "戦争"

          ある戦場で敵対する2人の兵士が地雷を踏んでしまい、お互いに動けない状態になっていた。 どちらかを撃ち殺してしまうと地雷が爆発して2人とも死んでしまう状況となっている、 1人の兵士が言う 「もうお互いに動けないのだから、いったん殺し合いは辞めないか?」 すると、もう1人の兵士は 「確かにな、どうせ他の兵士が来るまでゆっくり話でもしようか」 兵士の2人は殺し合う事をやめ、お互いの家族の話、趣味の話をすることにした。 すると2人とも同じバンドの熱狂的ファンだと言うことがわ

          超短篇小説14 "戦争"

          だらだらだら子の休日 その8

          だらだらだら子の休日 その8

          だらだらだら子の休日 その7

          だらだらだら子の休日 その7

          超短篇小説13 "失恋"

          "あなたのことはもう好きじゃない!" 先週、彼女にそう言われ振られてしまった私。 振られた後2、3日は仕事に手がつかなかったが、流石にもう慣れてきた。 ある休日に私は街をぶらついていると元彼女が男と腕を組んで歩いていた。 その時に私は察した、この男に彼女が盗られてしまったと、、、、 しかし、ひとつだけ負に落ちないことがある。 今、元彼女が腕を組んでいる男は顔は自分より悪く、服装も汚くて金を稼いでそうにも見えない、その上元彼女に対してずっと上から目線で接しているように

          超短篇小説13 "失恋"

          だらだらだら子の休日 その6

          だらだらだら子の休日 その6

          だらだらだら子の休日 その5

          だらだらだら子の休日 その5

          超短篇小説12 "くれない?"

          ある青年はある理由で人生に絶望し、 今日ビルの屋上から飛び降りようとしていた。 青年は賭けとして友人4人にこのビルの屋上の住所と今日この時間だけをメールで送っていた。 その時間になっても誰も来ない、、、 青年は飛び降りようとした、その時、、、 青年の友人Aが来た。 友人Aは言う 「自殺するならお前のそのブランド物の財布をくれない?」 青年はガッカリしながら財布を渡した。 そして友人Aは去っていった。 青年は再度飛び降りようとした、、、

          超短篇小説12 "くれない?"