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お湯が沸くのを待ちながら

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お湯が沸くのを待つ間にも読める超絶短編小説集 思いつくまま書いた話をUPしていきます。 何かを待っている、ほんの隙間に読んでくれると嬉しみ。
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記事一覧

超短篇小説22 "やり返し"

超短篇小説22 "やり返し"

私は今、学校のトイレの中で雑巾を食べさせられている。
いじめられっ子というやつだ。

そして、私はかつてはいじめっ子だった。

よくある話だが、元々いじめっ子をしていた人間が何かの拍子で立場が逆転し、いじめられっ子になることがあるだろう。
それに私もなってしまった。

また、今、私をいじめているやつのリーダー格はかつては私がいじめていた元いじめられっ子だ。

謂わゆる、報復のような形でいじめられて

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超短篇小説21 "井の中の"

超短篇小説21 "井の中の"

部屋のドアを開けると目の前には死体があった。

ドスン!
私と佳子は尻餅をついてしまった。

死体の胸元には何か刺されたような傷があり、大量の血が流れている。
死体を見るに明確な殺意が込められていることがわかるような状態であった。

恐ろしくなり私と佳子はその部屋から走って逃げた。

ドン!
走っていると私は人にぶつかってしまい、
私と由恵は尻餅をついてしまった。

私は友達の由恵に死体を見た話を

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超短篇小説20 "怖い遊園地"

超短篇小説20 "怖い遊園地"

"怖い遊園地"
という噂される遊園地に来ている私。

絶叫好きな私は有名な絶叫アトラクションのある遊園地は行き尽くしてしまっており、今では日本国内のマイナーな絶叫遊園地を探すのが趣味となっていた。

インターネットで検索している中、掲示板で先ほどのような口コミのある遊園地を見つけた。

いくつもか口コミを見たが、ほとんどの口コミが"怖い、もう一回来るのはできない"等といった本当に恐怖を感じている様

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超短篇小説19 "後悔"

超短篇小説19 "後悔"

夏の暑い日に四つん這いになり泣きながら、できる限り砂を集めている俺。

高校三年の最後の夏に甲子園に出られたものの初戦で敗退してしまった。

初戦敗退とはいえど、甲子園に出たということは非常に誇れるし、他の人からすれば羨ましがられることだろうとは思うが、涙が止まらない。

俺も多分、そう思えていたはずだった。
"あの時に俺がエラーをしていなければ"
と思い後悔してしまう。

9回裏になんてことない

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超短篇小説18 "寝坊と滅亡"

超短篇小説18 "寝坊と滅亡"

寝過ごしたら人類滅亡していた。
そんなことがあるわけないと思い、頬をつねってみるが痛い。

目に映る景色はまさに滅亡っと言ったところか、焼け野原のような背景に焼けた匂いが漂い、ところどころ煙も上がっている。

どういったことか奇跡的に携帯電話の電源が生きており、電源をつけてみると、2127年3月12日と表示されていた。

「マジかよ、、、」
そう呟き、何故こんな状況になったか、冷静に考えてみること

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超短篇小説17 "走り出す"

超短篇小説17 "走り出す"

私は超全力で走り出す。

私は会社で嫌なことがあった時は、走ることでストレスを発散している。

コツはダラダラ走るのではなく、超全力疾走で倒れるくらい走ることである。

そうすることで余計なことを一切考えなくて済むからである。

超全力疾走をすると、いつも見えている景色と違う景色が見えるのも楽しみの一つでもあるかもしれない。

目に映っているものが全て線になっていく。
現実が現実でないような気分に

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超短篇小説16 "殺人推奨制度"

超短篇小説16 "殺人推奨制度"

「もう女なんか信用できない」

私は今、1人しかいない部屋で"そう"呟いた。

こうなったのは、私と同い年の35歳の彼女が50代の男と浮気をしていたからである。

彼女とはマッチングアプリで知り合い、半年前から付き合い始めた、そして、つい1週間前に浮気をしていることを知り、彼女に問い詰めたところ、
「だからなんなの!あんたみたいなクソガキよりあの人の方がよっぽどマシよ!」と逆上され、カッとなり手元

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超短篇小説15 "奇跡の生還イリュージョン"

超短篇小説15 "奇跡の生還イリュージョン"

土曜の夜になんとなく見ていたテレビに中東系の外国人の男が映っている。
どうやら生放送の番組のようだ。

外国語で話しているので、何を言っているかはわからないが、司会者曰く、爆発からの奇跡の生還イリュージョンを男が行うとのことだ。

男は目隠しをした状態で両手両足を縛られ、その上から手錠をかけられ、棺桶のような箱に体を入れられ、箱自体にも鎖を巻かれ、鎖と箱に南京錠を付けられた上に、手錠及び南京錠の鍵

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超短篇小説14 "戦争"

超短篇小説14 "戦争"

ある戦場で敵対する2人の兵士が地雷を踏んでしまい、お互いに動けない状態になっていた。

どちらかを撃ち殺してしまうと地雷が爆発して2人とも死んでしまう状況となっている、

1人の兵士が言う
「もうお互いに動けないのだから、いったん殺し合いは辞めないか?」

すると、もう1人の兵士は
「確かにな、どうせ他の兵士が来るまでゆっくり話でもしようか」

兵士の2人は殺し合う事をやめ、お互いの家族の話、趣味

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超短篇小説13 "失恋"

超短篇小説13 "失恋"

"あなたのことはもう好きじゃない!"

先週、彼女にそう言われ振られてしまった私。

振られた後2、3日は仕事に手がつかなかったが、流石にもう慣れてきた。

ある休日に私は街をぶらついていると元彼女が男と腕を組んで歩いていた。

その時に私は察した、この男に彼女が盗られてしまったと、、、、

しかし、ひとつだけ負に落ちないことがある。
今、元彼女が腕を組んでいる男は顔は自分より悪く、服装も汚くて金

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超短篇小説12 "くれない?"

超短篇小説12 "くれない?"

ある青年はある理由で人生に絶望し、
今日ビルの屋上から飛び降りようとしていた。

青年は賭けとして友人4人にこのビルの屋上の住所と今日この時間だけをメールで送っていた。

その時間になっても誰も来ない、、、

青年は飛び降りようとした、その時、、、

青年の友人Aが来た。
友人Aは言う
「自殺するならお前のそのブランド物の財布をくれない?」

青年はガッカリしながら財布を渡した

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超短篇小説11 "異世界"

超短篇小説11 "異世界"

異世界に行く方法、という記事を見つけた。

いかにも怪しい記事ではあるが、私はその記事のやり方で異世界にいけるか試してみた。

理由は簡単である。
私はこの世界にはいたくないから、かと言って死ぬ勇気まではないので、いつもネットなどで異世界へ行く方法を探している。

○×○線の電車の終電は0:30らしいが、
終電後ある駅で待っていると0:59に電車が1本くるらしい。

それに乗れば次の朝

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超短篇小説10 "死神"

超短篇小説10 "死神"

私は死神。

死の淵にいる人間の最期を見届ける立会人である。

人間は死神というと恐ろしい存在と思っている人が多いかも知れないが、そんなことはない。

私達死神は死の淵にいる人間に今までの人生の記録、つまり走馬灯を見せるという使命がある。

しかし、最近困ったことがある。

最近の人間は医療技術というものを身につけたことにより、死の淵にいた人間が息を吹き返すということがある。

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超短篇小説9 "穴"

超短篇小説9 "穴"

目の前には大きな穴がある。
昨日まではこの道にこんな穴は無かったはずである。

その横には看板があり
"この穴のに入れば幸せな世界に出会えるだろう"と書いてある。

当然、こんなものに入る馬鹿はいない。

その町の大地主である私は言う、こんな穴は埋め立ててしまえと、

しかし、どれだけ土を入れても一向に穴が埋まる気配はないとこの町の大工は言うではないか。

その穴ができてから10日ほどした時で

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