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【2024年9月】最近読んだ本のご紹介
もうすぐ中秋の名月ですが、「読書の秋」がまだずっと先に思えるような暑さが続いてますね💦
そんな暑さの中でも本を読むのは楽しいものです。今月も最近読んだ本をご紹介させてください。今回は5冊です📚
どれも読み応えのある本でしたが、特に、ハンナ・アレントの名著『人間の条件』を読みきったことは大きな人生経験となりました。この本はまた個別に取り上げて記事にしたいなと思っています😁
それでは、どう
【2024年8月】最近読んだ本のご紹介
もうお盆も過ぎてしまいましたね。ようやく8月最初の投稿です😅
今回は4冊取り上げたいと思います。
難しくて絶望した本もあり、初めてなのに懐かしさを感じる本ありと、感情がぐらぐらと揺さぶられた本たちです。
それではどうぞ。
📖レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』新潮文庫「わたしは、ものごとを不思議に思うことを忘れてしまったのかもしれない」
この本を読んで、わたしは焦りにも似た
〈精神〉を想像せよ──モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ』 読書感想・後編
読み人のまさきです。
前編からだいぶ間が空いてしまいましたが、モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』 の読書感想、渾身の後編をお送りします。
前編は、精神の変遷を捉えるにあたり、キーワードとなる「錬金術」とは何なのか、そして、デカルトという哲学者がどのように時代を変えたのかについてまとめました。
(前編はこちらからどうぞ)
〈精神〉の歴史的変遷を辿る──モリス・バーマン
【2024年7月】最近読んだ本のご紹介
最近読んだ本をご紹介します。今回は5冊。
ジャンルは違えど、人間とはとにかく弱くて愚かな存在であり、だからこそ訂正しながら共に生きていこうとしみじみと思わせてくれた本たちでした。
それでは、順番にご紹介します。
📖東浩紀『訂正可能性の哲学』ゲンロン『訂正の力』に続いて、『訂正可能性の哲学』を読みました。
今年に入って、東浩紀さんの著書は3冊目です。
当初、新書である『訂正の力』は『訂正可
〈精神〉の歴史的変遷を辿る──モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ』 読書感想・前編
読みびとのまさきです。
だいぶ更新の間が空いてしまいました。今回長編を投稿する準備をしておりまして、その原稿を書いていて時間がかかってしまいました。ようやく内容が整理されてきたので、前編をお届けしたいと思います。
今回ご紹介する本は、モリス・バーマンの『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』です。
私はこの本を読んで、知的興奮が止まらない体験をしまして、なんでそんなに興奮したのか、自分で
【2024年6月】最近読んだ本のご紹介
最近読んだ本をご紹介します。今回は4冊です。
はじめてノーベル文学賞作家・川端康成の作品を手に取ってみました。この時代の人が描く独特の堕落やエロティシズムをようやく面白く読めるようになってきた気がします。少し大人になったのかな。谷崎や三島も読んでみたいと思います。
期待して積読していた、モリス・バーマンの『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』は期待通りの名著でした。後日この本だけ取り上げ
『U理論』の概念でともに潜る──読書会「ブックダイビング」に出ると何が起きるの?③
まさき:
前回に続き、ゆーじんさんとちさとちゃんをお迎えしてお話しさせていただいております。思いのほか話が盛り上がって、3回目に突入しておりますが、「ブックダイビングに出て何が起こるのか」についてさらに話をしていきます。
過去2回は、「この本を読んでこういうことが起きたよね」という、本から得た影響について話してきました。読書会「ブックダイビング」は、本に潜るという特徴がありますが、「ブックダイビ
『日本文化の核心』をともに読んで──読書会「ブックダイビング」に出ると何が起きるの?②
『日本文化の核心』をともに読んでまさき:
前回に引き続き、今回も「ブックダイビングに出ると何が起こるのか」という問いに対して、ゲストのゆーじんさんとちさとちゃんを交えて、3人それぞれが感じていることを話していきたいなと思っています。
前回もいろんな話題が出てきましたが、今回まず私からお話させていただきたいと思います。
「ブックダイビング」の第2回は、松岡正剛さんの『日本文化の核心』という本をテ
『暇と退屈の倫理学』をともに読んで──読書会「ブックダイビング」に出ると何が起きるの?①
『暇と退屈の倫理学』をともに読んでまさき:
今回も前回に引き続きゲストで、ゆーじんさんとちさとちゃんに来てもらっています。
過去2回は読書会「ブックダイビング」の説明が中心でしたが、今回はもう少しカジュアルに私たちの体験談をお話したいなと思っています。
「ブックダイビングに出ると何が起こるのか」という問いを囲んで話していきたいと思います。
まずちさとちゃんが第1回に出てくれましたが、どんなエ
次回読書会で『現代思想入門』に潜る意義
■選書=この本は潜るに値する本かまさき:
今回も前回に引き続き、「ブックダイビング」という読書会を一緒に企画運営している仲間のゆーじんさんとちさとちゃんをお招きしてお送りしていきたいと思います。
今回のテーマは「選書」です。本の選び方、つまり、どうやって読書会で扱う本を選んでいるかについてお話ししていきたいと思います。
第3回となる次回は千葉雅也さんの『現代思想入門』という本を最終的に選びま
主催者3人で語る!今までにない読書会「ブックダイビング」の魅力とは!?
まさき:
まず簡単に2人の自己紹介です。では、ゆーじんさんからお願いします。
ゆーじん:
はい、ゆーじんと申します。広島県でワークショップやファシリテーションなどの活動しております。今日はブックダイビングの魅力、我々が考えたちょっと面白いスタイルの読書会についてお伝えできるということで、ちょっと楽しみにしております。よろしくお願いします。
まさき:
はい、よろしくお願いします。ではもう一人、ち
【2024年5月】最近読んだ本のご紹介
最近読んだ本のご紹介です。今回は、上下巻も入れて全部で5冊。
今年集中的に読もうと思っていた東浩紀さんの本を2冊読了しました。特に昨年話題になった『訂正する力』は、現代人に必要なエッセンスが詰まった一冊だと感じます。
それでは順番にどうぞ!
📖辻村深月『かがみの孤城 上・下』ポプラ社普段小説はあまり多くは読みませんが、東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』の「孤独」と「孤立」について書いて
嫌われてもいいんだ!──私が本を味方にした話
読みびとのまさきです。
今回は、noteのサブタイトル『本を味方にした人生を。』について、例えば私自身が「本を味方にしたこんなエピソードがありますよ」というテーマで書いてみようと思います。
嫌われてもいいんだ!もう10年ほど前になるのですが、私は当時新卒で入ったマーケティング系の会社に勤めていました。当時30代前半で在籍9年目、一番活躍が期待されている、油の乗った時でした。心では「頑張っていか
私たちはどんな歴史を築くのか?──柄谷行人『世界史の構造』読書感想 #2
読みびとのまさきです。
前回より、柄谷行人さんの『世界史の構造』をご紹介しております。今回は#2です。(#1はこちら)
この本を読んで得た感動をお伝えすることで、この本を手にとってみようと思っていただけたら嬉しいです。
■歴史はすべてつながっている今回、この『世界史の構造』を読んで、なぜ紹介したいと思ったのか。
一言で言うと、この本を読んで、世界史がすべてつながったのです。
私は元々学校
【2024年4月】最近読んだ本のご紹介
最近読んだ本の紹介です。 さまざまなジャンルの5冊をピックアップしました!
『日本文化の核心』は読書会で取り上げ、仲間と共にじっくりと読み進めました。読書会ならではの楽しさを味わいながら、知識を深めることができました。 また、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』は昨年1巻を読み、ようやく2巻も読み切ることができて、達成感に満ちております。独特の文章に挑戦しつつも、その奥深さに触れることができました
世界の見方が変わる!──柄谷行人『世界史の構造』読書感想 #1
「或る読みびとの無用の記」、読みびとのまさきです。
今回から、いよいよ一冊本を取り上げていきます。最初に取り上げる本は、柄谷行人の『世界史の構造』という本です。なぜこの本をご紹介したいかというと、最近読んだ本の中で、「なるほど、世界ってこうだったんだ!」と深くなうなずいてしまうような、それぐらい深い学びの多い一冊だったのです。世界の見方や、歴史の見方も読む前と後ではだいぶ大きく変わったのではない