夢の中の他者は存在していますが、実際には実在していません。実在すると言えるのは、私の意識だけです。他者も世界も存在していますが、それが実在しているとは言えません。仮に他者や世界が幻想だとしても、実在していないだけで、存在はしているのです。
夢の中では、物に触れる感覚を経験します。しかし、その感覚は物理的な現実の証拠にはなりません。触覚があるからといって、それが現実であると断定できないのです。したがって、目の前の世界もまた、実際の物理的現実ではなく、幻想である可能性もあるのです。
老荘思想が好きですが、あるがままを大切にする思想なので、資本主義社会との親和性が低めというジレンマと葛藤しています。