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最近勉強している老荘思想についてあれこれ

今回のテーマ

心を以前病んだことをきっかけとして、人生のテーマのなかで
いかに自分の思考、感情と付き合うかを考えてきました。
以前より老荘思想は知っていたのですが、最近また興味を持ち始めたので
勉強しています。
今回はそのことについてあれこれ書いていきます。

よろしくお願いします


老荘思想(老子と荘子の思想)は、中国の古代哲学で、道教の基本的な思想を形成しています。この思想は、個人的には禅に通じるところがあり馴染みがあります。心の平穏を保つために様々な示唆があり、考えさせられます。
理解すれども実践がなかなか難しいですが、あれこれ知らべたことやそこからの学びを書いていきます。

老子の言葉

道可道、非常道;名可名、非常名。

解説: この言葉は『道徳経』の冒頭の一節で、「道」は説明可能であれば永遠の「道」ではなく、名前で表現できるものは真の「名」ではない、という意味です。根本的な真理や絶対的な真理は言葉や概念で完全に表現することはできないということを示しています。

言葉で理解するのではなく、日々の中で体得することの大切を教えてくれるものだと考えています。時には理屈ではどうにもならないことがあるということをこの言葉をきっかけに考えるようになりました。
なんでもそうですが、コツというものは概念を説明するのが難しい。改めてこの言葉でなるほどと思うようになりました。

上善若水。

解説: この言葉は『道徳経』第8章にあり、「最高の善は水のようなものである」という意味です。水は全ての生き物に利益をもたらし、対立せずに低いところに流れるという性質を持っています。これにより、謙虚さと柔軟性の重要性が強調されています。

こうしなければならないというべき論や、白黒思考など硬い考え方に対して気付きを与えてくれます。私にとっては思考の柔軟性が大切で、今後の人生のテーマです。折に触れて硬い考え方、決めつけをしていないかを振り返るようにしています。

無為自然。

解説: 「無為」は「無理な行為をしない」という意味で、「自然」は「自然のままに」という意味です。無為自然とは、無理な干渉や作為をせず、自然の摂理に従うことが理想的であるという考えです。

仕事や勉強、学習など無理になんとかするのではなく、日々自然にできる範囲でコツコツやることを考えさせられました。負担を感じながら学習や仕事をするのが当たり前と考えていた自分には画期的な考え方でした。淡々とこなしていく、無理なことをしていないかを自分に問いかけ判断することを学んだ気がします。

荘子の言葉

逍遥遊

解説: これは『荘子』の第一章のタイトルでもあり、荘子の代表的な概念の一つです。「逍遥遊」は「自由に遊ぶ」という意味で、心の束縛から解放されて自然の中で自由に過ごすことを理想としています。精神的な自由と調和を追求することが強調されています。

心の束縛、こうでなければという考え方に自分で気が付くようになりつつありますが、それでもそうした考えに縛られがちです。精神的な自由を獲得するのは大変長い旅路になりそうな気がしています。

無用之用

解説: これは『荘子』に出てくる言葉で、「役に立たないものの役立ち」と訳されます。表面的には無用と思われるものにも価値があり、それが大きな役割を果たすことがあるという逆説的な教えです。

この言葉を知ったとき、仕事でできる人間のことを思いつきました。
仕事がデキるつまり有用だとボロボロになるまで利用されます。そして体を壊す。適当にしている方が最後には残り会社に残るあるいは、経験を積んでいく。ほどほどにのらりくらりやっているのが結果的には価値あるふるまいなのではないかと考えるようになりました。もっとこの言葉を速く知りたかったところです。

坐忘

解説: これは『荘子』に出てくる修行法で、「座って忘れる」という意味です。身体や心の制約を取り除き、すべての分別を超えて純粋な存在状態に至ることを指します。自己の存在を超越し、道と一体になることを目指します。

この解説のようには考えてはいませんが、人は基本的に物事を判断するとき偏見が入るものです。そうした勝手に自分で作りあげた壁、制約から離れることができたら、より考え方や気持ちも柔軟性を持てるのではないかなと思っています。しかし、生きてきた中で身に着けた制約は甚だしいほどに堅牢で、しっかりと心の中、思考の中に居座り取り除くことが容易ではないんですよね・・。制約が少しずつ減っていくような物事への解釈、捉え方を実際にやっていくことが大切なんだなと思います。気を抜くともとに戻っていることに気が付くわけですが。

他にも学んだ考え方等ありますが、今回はここまでにしておきます。
学べども実践が難しく、気が付くと凝り固まった考え方や捉え方をしていることに気が付き、自分はまだまだだと思うことが多々あります。
ゆっくりと思考、気持ちというものを整えていきたいものです。


まとめ

最近学び始めた老荘思想の話。
気持ちをフラットにするのは難しいと改めて感じているところ。

今回はここまで


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