唯麗*孤独なあなたへ

占い師の唯麗と申します。タロット占い、ニーチェ哲学、そして苫米地式コーチングは、驚くほ…

唯麗*孤独なあなたへ

占い師の唯麗と申します。タロット占い、ニーチェ哲学、そして苫米地式コーチングは、驚くほど相性が良いのです。これら三つを融合させることで、あなたを真の覚醒へと導きます。X(Twitter)アカウント→【Yuuri_369】

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  • ニーチェ霊解

  • 意識の中の世界

    このマガジンの記事は、他のマガジンの記事と深く関連していますので、他の記事と合わせて読んでいただけると、より理解が深まります。

  • 天空の啓示 内なる光を求めて

    この記事は、私たちの現実の向こうに存在する神秘的な領域からのメッセージを受け取り、それを記録したものです。まるで天から降りてくる啓示のようなものです。 私たちは日々、様々な情報や知識に触れていますが、この記事はまったく異なる次元からのメッセージです。それは予測不可能であり、ランダムにやってくるものですが、その深い意味や啓示が私たちにとっての指針となることでしょう。 天からの啓示はランダムであり、理解しにくいこともありますが、それは私たちに与えられた特別なギフトです。私たちはそのメッセージを受け入れ、解釈し、自分自身の成長と進化のために活用することができます。

  • 探求する運命 タロットの目的を解き明かす

    タロットの起源はグノーシス主義と錬金術にあり、これらの叡智がタロットの深遠な世界を形作りました。タロットは、これらの神秘的な伝統と密接に関連しています。カードの象徴や絵画は、グノーシス主義のアーキタイプや宇宙の法則、錬金術の哲学と寓意を反映しています。カードがめくられるたびに、魂は古代の叡智に触れ、意識の覚醒と成長を遂げるでしょう。

  • 錬金術師の占い

最近の記事

ニーチェ哲学の真髄

ニーチェの主著は『ツァラトゥストラ』ですが、他にも初めは『力への意志』というタイトルでしたが、後に『一切価値の転換』というタイトルに変えた理論的な主著を計画していました。これらの主著のタイトルから、ニーチェの哲学が、『ツァラトゥストラ』の「三段の変化」に凝縮されていることが分かります。「般若心経」は仏教の教えを超コンパクトに要約したものですが、同様に「三段の変化」もニーチェの哲学を超コンパクトに要約したものと言えます。 森一郎訳「三段階の変身」 氷上英廣訳「三段の変化」 小

    • ニーチェ「完成した世界」

      私たちは他者が作った社会の中でルールに縛られて生きる存在ですが、「超人」や『荘子』に登場する「神人」は、「おのれの世界」で子供のように無邪気に遊ぶ存在です。 ・おのが精神の世界 ・おのれの世界 ・完成した世界 ・世界を離れて ・世界の外に ─────────── ツァラトゥストラは、三十歳になったとき、自分の故郷と故郷の湖を捨てて、山にはいった。そこでかれはおのが精神の世界に遊び、孤独をたのしんで、十年間倦むことがなかった。しかし、ついにかれの心に変化が起こった。 手塚

      • ニーチェ「最高の徳を持つ存在」

        「超人」とは、太陽ように過剰なほど充実した存在であり、贈り与える徳を持った高貴な存在です。それは金にも例えられています。その対極の存在は、何でも無償で得ようとする乞食や賎民です。賎民は、いっさいのものを小さくする末人とも呼ばれ、最も軽蔑すべき者と言われています。 ─────────── だが乞食たちを寄せつけることは、絶対にしてはならない。まことに、与えても与えなくても、乞食というものは、はらだたしい。 手塚富雄訳「同情者たち」 ─────────── 「ところで、汝

        • ニーチェ「進化と退化/勇気と臆病」

          森の聖者は獣に逆戻りしていますが、ツァラトゥストラは人間を乗り越えようとしています。ツァラトゥストラ(ニーチェ)は退化を最も劣悪なこととしています。倦み疲れた老いた心を嫌います。ニーチェが信じる神は白い髭の生えた老人の神ではなく、軽やかに踊る若々しい神です。ニーチェは、「人間とは乗り超えられるべきものである」と述べ、「あなたがたは、人間を乗り超えるために、何をしたか」と問いかけてきます。そして、人間を乗り超えるためには「勇気」が必要だとニーチェは言います。彼は、勇敢な者を愛し

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        記事

          ニーチェ「心の病を癒す毒薬」

          心の病は言葉の病です。自己や生を否定する言葉が思考回路に悪循環を引き起こすため、自己と生を肯定するニーチェの言葉を魂に浸透させることで心の病は快癒します。しかし、ニーチェの言葉は悪魔的であり、毒薬でもあるため、拒絶反応を起こす人もいます。また、ニーチェの著作を読むことで心の病の原理(道徳が原因)も理解できます。その原理が理解されれば、回復の道筋も見えてきます。ニーチェは哲学者でありながら、心の病を癒す医者でもあります。 ─────────── 自己放棄の道徳は、終末への意

          ニーチェ「心の病を癒す毒薬」

          ニーチェ「この世にある最高の書」

          『ツァラトゥストラ』がニーチェの主著であり、彼の哲学がすべて込められています。『ツァラトゥストラ』を読むことでニーチェの哲学を理解できますが、さらに深く理解したい場合は、『ツァラトゥストラ』の前後に書かれた著作も読むと良いでしょう。それらはすべて『ツァラトゥストラ』の解説書となっています。特に『この人を見よ』は重要で、ニーチェ自身が『ツァラトゥストラ』を解説しています。 『ツァラトゥストラ』は主著ですが、ニーチェの思想の頂点ではなく、岡村康夫は1888年にニーチェが「もう一

          ニーチェ「この世にある最高の書」

          ニーチェ「幻の主著」

          ニーチェは『ツァラトゥストラ』を理論的に補完する別の主著を執筆する計画を立てていました。最初は『力への意志』というタイトルを考えていましたが、後に『一切価値の転換』に変更しました。 『一切価値の転換』は未完成のまま幻の主著となりましたが、ニーチェは完成に強いこだわりを持っていたので、長生きしていれば完成させていたことでしょう。 『一切価値の転換』の第一巻は『アンチクリスト』でした。『力への意志』、『一切価値の転換』、『アンチクリスト』を『ツァラトゥストラ』の「三段階の変身

          ニーチェ「幻の主著」

          ニーチェ「完全な読者の像」

          哲学者は、主に同業者を相手に論文を書いているため、文章が難解なのは仕方がありません。一方で、ニーチェの『ツァラトゥストラ』は万人向けに書かれているため、文章が非常にわかりやすいです。しかし、表現がわかりやすいからといって、ニーチェの真意を理解できるかというと、それはまた別の問題です。ニーチェ自身も「だれでも読めるが、だれにも読めない書物」とサブタイトルに付けています。では、誰がニーチェの著作を理解できるのかというと、「勇気と好奇心とのかたまりのような怪物」と言われています。

          ニーチェ「完全な読者の像」

          ニーチェと引き籠り

          ブッダは6年間苦行しました(苦行6年)。達磨大師は壁に向かって9年間座り続けました(面壁9年)。そしてツァラトゥストラは10年間、山に籠もりました。内的変化にはそれだけ時間がかかるのです。ですから、焦る必要はありません。 ツァラトゥストラは10年間山に籠っていましたが、飽きることなく、自らの知恵を愛し、孤独を楽しんでいました。孤独の中でも魂は充実していました。ツァラトゥストラのように、孤独でも行動しなくても幸せになれるのです。孤独という言葉から否定的なイメージを剥がしましょ

          ニーチェと引き籠り

          ニーチェと牡牛座

          ニーチェの牡牛のイメージは、耕作の牛ではなく、狂暴な牛、怒った角をふるって氷を砕く破壊者です。ニーチェの哲学は「流転と破壊」を肯定するため、「根本において、一切は静止している」という冬季の教えを破壊する牡牛は、ニーチェのお気に入りの動物であったことでしょう。 牡牛座のキャラクターを占いで見ると、以下のような内容になりますが、ニーチェの牡牛のイメージとは真逆の性質です。 【牡牛座】 ・女性星座(内向的) ・固定宮(安定、維持、確立) ・土のエレメント(感覚タイプ) ・金星が

          ニーチェと牡牛座

          ニーチェ「悪意と哄笑」

          ニーチェは聖人君子ではなく、天使と悪魔の両方の顔を持った存在です。高所から下界を見下ろし、賎民たちに対して悪意ある笑いを投げかけることもあります。このようなニーチェの人間性を知っておくことは、彼の思想を理解する上で必要です。 ─────────── この頂で笑え。笑え!わたしの明るい、健やかな悪意よ。高山からおまえのきらめく嘲弄の哄笑を投げおろせ。おまえのきらめきで、最も美しい人間魚を釣り上げよ。そして、わたしの悪意よ、すべての海のなかにあってわたしに属しているもの、すべ

          ニーチェ「悪意と哄笑」

          ニーチェ「演技、役者、道化師」

          1889年1月3日、ニーチェはトリノの広場で鞭で打たれる馬に出会いました。彼は駆け寄り、その首をかき抱いて涙を流しました。その後、彼の精神は崩壊し、最期の10年間を看取られながら穏やかに過ごしたと伝えられていますが、ニーチェが役者(道化師)として死ぬまで演技を続けたと想像する方が、ニーチェらしい最後と言えます。 超人とは、「力への意志」をも捨て去った無邪気な子供のような存在です。ニーチェは発狂(精神崩壊)することによって、自らを超人として完成させ、私たちに超人を体現して見せ

          ニーチェ「演技、役者、道化師」

          ニーチェ「仕事とファイナンス」

          仕事とファイナンス(資金調達)は異なります。仕事は「人から止められてもやりたいもの」であり、ファイナンスは資金調達の手段です。 一般的には、生活資金を稼ぐためのファイナンスが仕事と呼ばれ、仕事とファイナンスが混同されています。 仕事の目的はお金を稼ぐことではなく、自身の「want to(生きがい)」を追求し、使命を遂行することです。仕事は全身全霊で没頭できる天職を指します。 ニーチェの言う仕事とはまさに天職のことであり、ファイナンスのことではありません。「have to

          ニーチェ「仕事とファイナンス」

          ニーチェ「子供の哲学、遊びの哲学」

          ニーチェの哲学は子どもの哲学であり、遊びの哲学です。子どもは遊びを創造するのが得意で、楽しいことが大好きです。一方で、大人は楽しさよりも義務を優先してしまう傾向があります。これが人生をつまらなくしている原因です。大人も楽しさを追求し、遊びを創造すべきです。 遊びに夢中になっているときは時間を忘れます。永遠の中にいます。一方で、義務を行っているときは時間を気にします。進まない時間の中にいます。「永遠回帰」とは、大人がイメージするような「嫌なことをずっと繰り返すこと」ではなく、

          ニーチェ「子供の哲学、遊びの哲学」

          ニーチェと子どもたち

          ニーチェの著作を読んでいると、彼が子ども好きであることが伝わってきます。彼は子どもが好きなので、「子どもをつくることをやめよう」とは決して言いません。ニーチェにとって、子どもは未来であり希望です。また、子どもは超人の象徴でもあります。 ─────────── わたしは、子どもたちの遊ぶこの場所に喜んで身を横たえる、くずれた石垣のほとり、あざみと赤いけしの花の咲くところだ。わたしは、子どもたち、またあざみと赤いけしの花にとっては、今も学者だ。これらのものたちは、悪意において

          ニーチェと子どもたち

          ニーチェとフリーレン「高貴な魂、新しい貴族」

          フリーレンはゼーリエに、「望む魔法を言うがいい、ひとつだけ授けてやる」と言われましたが、「いらない。魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と答えました。ニーチェ的に言えば、フリーレンは高貴な魂の持ち主であると言えます。 高貴な種類の魂たちは、このように欲する。つまり、彼らはタダでは何物も手に入れようとしない。一番そうしたがらないのは、人生という持ち物だ。賤民の素性の者は、タダで人生を生きようとする。 森一郎訳『ツァラトゥストラはこう言った』「新旧の石板」 高貴な魂のあ

          ニーチェとフリーレン「高貴な魂、新しい貴族」