唯麗 ユウリ

ニーチェ×タロット×神秘主義 X(Twitter)⇨Yuuri_369

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得意分野に特化する

自分が何者であるかを知る 日誌や記録を何らかの形で付けることをおすすめします。もし日々自分の考えなどを発信しているのであれば、それでも十分です。自分自身が自己を…

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唯麗 ユウリ
1か月前
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恋愛の哲学と技術 ニーチェによる勇気の教え

私の中には何かがある。これを私は、勇気と呼ぶ。それがこれまで、私のどんな意気地なさをも打ち殺してくれた。 森一郎訳「幻影と謎」 ─────────── 勇気は最…

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ニーチェ 「高貴な学校」

ニーチェが書いた『ツァラトゥストラかく語りき』は、比類なき書物です。 『反キリスト者 キリスト教への呪詛』などという本を書いたニーチェ自身が、世界宗教を望むはず…

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ニーチェ「独自の予言的夢想と星の知らせ」

「我々は、信仰も迷信も持ち合わせていない」と胸を張る「現実的な者」に対して、ニーチェは「惨めに痩せこけて、張る胸もないではないか」と皮肉ります。 ニーチェは「神…

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ニーチェの死因 神の死から超人へ

1889年1月3日、ニーチェはトリノの広場で鞭で打たれる馬に出会いました。彼は駆け寄り、その首をかき抱いて涙を流しました。 その後、彼の精神は崩壊し、最期の10年間を看…

唯麗 ユウリ
2週間前
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アンチエイジング 美と健康とお金、そしてニーチェの言葉

年間30万円 エナジードリンクとコーヒー代だけで、年間7万円は使っていました。菓子パンとスイーツに12万円、マック、スタバ、ラーメン屋に10万円、年間合計で30万円くら…

唯麗 ユウリ
2週間前
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ニーチェとユングと錬金術師 第二の現実と二重見当識

ニーチェやユング、錬金術師は、この現実とは別に、第二の現実(第二の客観的世界)や高次の現実を見ていました。しかし、彼らは空想の世界に生きていたのではなく、しっか…

唯麗 ユウリ
4週間前
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世界観の拡張と創造

権威の盲信 占いもスピリチュアルも、科学の領域ではなく信仰の領域です。これは「信じるか信じないか」の世界です。 占いやスピリチュアルを理性的に納得したいがために…

唯麗 ユウリ
1か月前
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ニーチェと葬送のフリーレン 高貴な魂と新しい貴族

高貴な魂 フリーレンはゼーリエに、「望む魔法を言うがいい、ひとつだけ授けてやる」と言われましたが、「いらない。魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と答えま…

150
唯麗 ユウリ
1か月前
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二種類の人間

右脳型と左脳型 世界には男と女の二種類の人間しか存在しません。それは左脳型と右脳型と言い換えることができます。 そこには対立と結合の永遠の運動が存在します。対立…

唯麗 ユウリ
1か月前
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霊的哲学である錬金術

大いなる仕事 世界の質を変えるために、錬金術師はまず自らを変えなければなりません。内なる大いなる仕事が外なる大いなる仕事を生むのです。 ─────────── …

唯麗 ユウリ
1か月前
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ニーチェ「超人とルフィ/重力の魔と黒ひげ」

『ツァラトゥストラ』において「超人」は、道化師、太陽、無邪気な子供、笑う者、踊る神など、様々なイメージで表現されていますが、『ワンピース』のニカ・ルフィは、まさ…

唯麗 ユウリ
1か月前
8

孤独の教典 『ツァラトゥストラ』

ニーチェの『ツァラトゥストラ』は孤独な者や孤独を愛する者の教典です。孤独は不幸ではなく、むしろ自ら進んで選ぶほど価値のあるものです。 『ツァラトゥストラ』を読む…

唯麗 ユウリ
1か月前
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荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

人間を極めると、光を纏ったしなやかで美しい存在に変容することが分かります。その存在は、法身、超人、神人などと呼ばれます。また、人間を極めると、美しくなるだけでな…

唯麗 ユウリ
1か月前
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ニーチェの読書術

現代は「『労働』の時代、すなわち、あらゆるものを即座に『片づけ』、古い本も新しい本もすべて片づけようとする、性急な時代、不作法に汗をかくあわただしい時代」ですが…

唯麗 ユウリ
1か月前
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ニーチェ「永遠回帰と超人」

『ツァラトゥストラ』がニーチェの主著であり、彼の哲学のすべてが含まれています。この主著のテーマは永遠回帰です。 永遠回帰こそがニーチェ哲学の最重要テーマです。永…

唯麗 ユウリ
2か月前
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得意分野に特化する

得意分野に特化する

自分が何者であるかを知る

日誌や記録を何らかの形で付けることをおすすめします。もし日々自分の考えなどを発信しているのであれば、それでも十分です。自分自身が自己を省みることは非常に重要です。自分が何者なのかを知ることが大切なのです。

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得意分野を認識する

行き当たりばったりで、どんどん進めていいです。奇想天外に進める必要があります。「自分はこれが絶対的に得意だ」と、明確

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恋愛の哲学と技術 ニーチェによる勇気の教え

恋愛の哲学と技術 ニーチェによる勇気の教え

私の中には何かがある。これを私は、勇気と呼ぶ。それがこれまで、私のどんな意気地なさをも打ち殺してくれた。
森一郎訳「幻影と謎」

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勇気は最も優れた殺し屋だ。攻めてかかる勇気は、死さえ打ち殺す。というのも、勇気はこう語るからだ。「これが生きるということだったのか。よし、ならばもう一度!」
森一郎訳「幻影と謎」

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「『よい』とは何か」と、君たちは問う

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ニーチェ 「高貴な学校」

ニーチェ 「高貴な学校」

ニーチェが書いた『ツァラトゥストラかく語りき』は、比類なき書物です。

『反キリスト者 キリスト教への呪詛』などという本を書いたニーチェ自身が、世界宗教を望むはずがありませんが、もし世界の宗教を統一して一つの世界宗教を作るとするならば、この『ツァラトゥストラかく語りき』を正典にするのが相応しいでしょう。

しかし、正典ではないにしても、『ツァラトゥストラかく語りき』は「人類の教科書」として学校で教

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ニーチェ「独自の予言的夢想と星の知らせ」

ニーチェ「独自の予言的夢想と星の知らせ」

「我々は、信仰も迷信も持ち合わせていない」と胸を張る「現実的な者」に対して、ニーチェは「惨めに痩せこけて、張る胸もないではないか」と皮肉ります。

ニーチェは「神は死んだ」と宣言しましたが、それは「汝なすべし」と義務を強制してくる存在(宗教や道徳や風習)を否定したのであって、古代人が持っていた「独自の予言的夢想と星の知らせ」という素朴な信仰や神話まで否定したわけではありません。

むしろ、素朴な信

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ニーチェの死因 神の死から超人へ

ニーチェの死因 神の死から超人へ

1889年1月3日、ニーチェはトリノの広場で鞭で打たれる馬に出会いました。彼は駆け寄り、その首をかき抱いて涙を流しました。

その後、彼の精神は崩壊し、最期の10年間を看取られながら穏やかに過ごしたと伝えられています。

ニーチェは『ツァラトゥストラ』で次のように述べています。

ニーチェは『ツァラトゥストラ』において「同情」を執拗に批判しましたが、それは彼自身が他者の苦しみに対する感受性が強かっ

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アンチエイジング 美と健康とお金、そしてニーチェの言葉

アンチエイジング 美と健康とお金、そしてニーチェの言葉

年間30万円

エナジードリンクとコーヒー代だけで、年間7万円は使っていました。菓子パンとスイーツに12万円、マック、スタバ、ラーメン屋に10万円、年間合計で30万円くらい、体に悪い食べ物にお金を使っていました。

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ご褒美

朝食は菓子パンとコーヒーでした。毎日、ブラックコーヒーを4杯とレッドブルを2本飲んでいました。自分への「ご褒美」として、コンビニでスイーツを毎日買っ

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ニーチェとユングと錬金術師 第二の現実と二重見当識

ニーチェとユングと錬金術師 第二の現実と二重見当識

ニーチェやユング、錬金術師は、この現実とは別に、第二の現実(第二の客観的世界)や高次の現実を見ていました。しかし、彼らは空想の世界に生きていたのではなく、しっかりと現実の世界に生きていました。けれども、もう一つの現実の世界にも生きていました。彼らは二重の現実を生きていたのです。

問題なのは、「リアリティとは何か」ということです。認知科学の世界では、物理的世界だけでなく、臨場感のある世界もリアリテ

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世界観の拡張と創造

世界観の拡張と創造

権威の盲信

占いもスピリチュアルも、科学の領域ではなく信仰の領域です。これは「信じるか信じないか」の世界です。

占いやスピリチュアルを理性的に納得したいがために、脳科学や量子力学と結びつけて科学的に証明しようとする人がいますが、私にはこじつけのように見えます──これは私の知識不足のせいもあるでしょう。また、人間は、対極にあるものを結びつけたくなる性質を持っているのも分かります。

私は占いやス

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ニーチェと葬送のフリーレン 高貴な魂と新しい貴族

ニーチェと葬送のフリーレン 高貴な魂と新しい貴族

高貴な魂

フリーレンはゼーリエに、「望む魔法を言うがいい、ひとつだけ授けてやる」と言われましたが、「いらない。魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と答えました。ニーチェ的に言えば、フリーレンは高貴な魂の持ち主であると言えます。

高貴な種類の魂たちは、このように欲する。つまり、彼らはタダでは何物も手に入れようとしない。一番そうしたがらないのは、人生という持ち物だ。賤民の素性の者は、タダで人

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二種類の人間

二種類の人間

右脳型と左脳型

世界には男と女の二種類の人間しか存在しません。それは左脳型と右脳型と言い換えることができます。

そこには対立と結合の永遠の運動が存在します。対立は緊張を生み、変化をもたらします。結合からは新たな存在が生まれます。

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対立と調和

対立するものを安易に調和させようとしてはいけません。対立関係には意味があります。すべての場面で和解や平和、調和が必ずしも良い

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霊的哲学である錬金術

霊的哲学である錬金術

大いなる仕事

世界の質を変えるために、錬金術師はまず自らを変えなければなりません。内なる大いなる仕事が外なる大いなる仕事を生むのです。

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魂の黄金

真の錬金術師は、物質の向こうにある真理を求める道を歩み、魂の黄金を編み出します。この旅は単なる物質的欲求を超え、内なる探求心を刺激します。物質的束縛から解放され、魂の深部に秘められた価値を見つけ出すため、彼らは精神的修練と

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ニーチェ「超人とルフィ/重力の魔と黒ひげ」

ニーチェ「超人とルフィ/重力の魔と黒ひげ」

『ツァラトゥストラ』において「超人」は、道化師、太陽、無邪気な子供、笑う者、踊る神など、様々なイメージで表現されていますが、『ワンピース』のニカ・ルフィは、まさにそのような存在です。「超人」はニカ・ルフィのモチーフの一つになっているのではないかと思います。

その対極にある存在が「重力の魔」であり、暗くて重たい存在です。それはヤミヤミの実の能力者である黒ひげと重なります。ですから、「超人」と「重力

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孤独の教典 『ツァラトゥストラ』

孤独の教典 『ツァラトゥストラ』

ニーチェの『ツァラトゥストラ』は孤独な者や孤独を愛する者の教典です。孤独は不幸ではなく、むしろ自ら進んで選ぶほど価値のあるものです。

『ツァラトゥストラ』を読むことで、孤独の価値に目覚めます。『荘子』に登場する「神人」も孤独の世界で遊んでいました。

あなたも、ニーチェや荘子のように、神聖な孤独の世界に入り、優雅に暮らすことで、超人や神人のような美しい存在に生まれ変わるでしょう。

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荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

人間を極めると、光を纏ったしなやかで美しい存在に変容することが分かります。その存在は、法身、超人、神人などと呼ばれます。また、人間を極めると、美しくなるだけでなく、喜びや笑いのある遊びの世界にも入ることができるのです。

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君たちがもし一念を静めることができたら、そのまま清浄法身である。君たちの一念不生がつまり菩提樹への登攀であり、この三界に在って神通無碍、意のままに化身し

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ニーチェの読書術

ニーチェの読書術

現代は「『労働』の時代、すなわち、あらゆるものを即座に『片づけ』、古い本も新しい本もすべて片づけようとする、性急な時代、不作法に汗をかくあわただしい時代」ですが、文献学者ニーチェは私たちに「ゆっくりした読み方」や「言葉の金細工の術」を教えてくれます。

ニーチェは、彼の著作を「性急に片付ける」読者ではなく、「ゆっくりと、深く、後にも前にも気を配りながら読む」忍耐強い「完全な読者」を求めています。

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ニーチェ「永遠回帰と超人」

ニーチェ「永遠回帰と超人」

『ツァラトゥストラ』がニーチェの主著であり、彼の哲学のすべてが含まれています。この主著のテーマは永遠回帰です。

永遠回帰こそがニーチェ哲学の最重要テーマです。永遠回帰とは、すべてのものが寸分たがわず同一の姿で永遠に回帰することです。同一のことが無限に繰り返されることです。

しかし、その啓示を受けたとき、ニーチェは恐怖を感じました。なぜなら、偉大な者だけでなく、ニーチェが吐き気を催すほど嫌いな「

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