「韓非子」説林下 (23)

「韓非子」説林下 (23)

「韓非子」説林下 (23) 【書き下し文】 晋の中行文子(※1) 出亡して、県邑に過(よ)ぎる。 従者曰く、此の嗇夫(しょくふ)(※2)は公の故人なり。公 奚(なん)ぞ休舎して且(しばら)く後車を待たざる、と。 文子曰く、吾れ嘗て音を好む。此の人 我に鳴琴を遣れり。吾れ珮(はい)を好む。此の人 我に玉環を遣れり。是れ我が過(あやまち)を振(すく)はざる者なり。以て容を我に求むる者なり。吾れ其の我を以て容を人に求めんを恐る、と。 乃ち之を去る。 果(はた)して文子の後車二乗を

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「韓非子」説林下 (22)

「韓非子」説林下 (22)

「韓非子」説林下 (22) 【書き下し文】 孔子 弟子に謂ひて曰く、孰(たれ)か能(よ)く子西(※1)の名を釣る(※2)を導く(※3)ものぞ、と。 子貢(※4)曰く、賜(し)や能(よ)くせん、と。 乃ち之を導く。復(ま)た疑はず。 孔子曰く、寛なるかな。利に被らず、絜(けつ)(※5)なるかな。民性 恒(つね)有り。曲を曲と為し、直を直と為す。(※6)子西免れじ、と。 白公の難に、子西死せり。 故に曰く、行に直(なお)き者は欲に曲がる、と。 【現代語訳】 孔子が弟子に言った

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フィードバックは、良いところ、悪いところを織り交ぜよ(菜根譚)

フィードバックは、良いところ、悪いところを織り交ぜよ(菜根譚)

こんばんは。読書の秋ですね📚 最近ハマっている「菜根譚」からの一節をご紹介します。なんだか、言葉がきれいで、すっと心にしみてくるんです。  中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。 (今日の言葉)人を責むるは、無過を有過の中に原ぬれば、則ち情平らかなり。 己を責むるは、有過を無過の内に求むれば、則ち徳進む。 (意味)人を責めるときには、過失のあるところを

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活学講座 / 安岡正篤

活学講座 / 安岡正篤

最近の情報を色々の整理して、改めて考えると、 色々と思うところがあったので、いわゆる古典を読んでみようと思い。 改めて、安岡正篤先生の本に触れてみる事にした。 数年前に一度、読んだ事があったが、難解過ぎて、私には理解できなった覚えがあり、 安岡正篤シリーズの比較的、安易なもの、入門編として、「活学講座」「洗心講座」「照心講座」 「人間を磨く」の4冊から読み始めてみた。 まず、「活学講座」 入門編といってもやはり難解で、一読だけでは、教えを読み解く事ができなかったけ

胡蝶の夢

胡蝶の夢

荘子の胡蝶の夢の話を聞いて、 意識ってなんだろうって思った。 これは、昔から思っていたことで、 死んだらどうなるんだろうかと 好奇心旺盛な私は、小学校低学年のころ 台所の包丁で刺したらどうなるんだろうかと妄想していた。 物心がつくと、まあそれは大変なことだろうと 予想できたので実行しなかったけれど、 死んだらどうなるのだろうかという問いは、 ずっと抱えて生きている。 よくこれは夢じゃないかとほっぺたをつねってみるということをする ということがあるけれど、 それを夢の中で

「韓非子」説林下 (21)

「韓非子」説林下 (21)

「韓非子」説林下 (21) 【書き下し文】 悍者(かんしゃ)(※1)と隣するもの有り。宅を売りて之を避けんと欲す。 人曰く、是れ其の貫(※2) 将(まさ)に満たんとす、と。遂に之を去る。 或る人曰く、之(ゆ)く勿れ。子 姑(しばら)く之を待て、と。 答へて曰く、吾れ其れ我を以て貫を満たさんを恐る、と。遂に去る。 故に曰く、物の幾は靡(び)にすべき所に非ざるなり。 【現代語訳】 乱暴者と隣同士になった者がいた。家を売って難を避けようとした。 ある人が言った。「あの男の悪事も

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施しの気持ち『菜根譚』

施しの気持ち『菜根譚』

 こんばんは、あらたんごです。     皆さんは『菜根譚』という中国の古典をご存じですか?『論語』が道徳の名言集、『孫子』が謀略の知恵袋だとすれば、『菜根譚』が処世訓(社会生活をしていく上で役に立つおしえ)の最高傑作と言われています。   この文献の中で昨日投稿した記事に関係する条を取り上げ、解説していきます。 前集五十二 〖書き下し文〗  恩を施す者は、うちに己を見ず、外に人を見ざれば、即ち斗粟も万鐘の恵みに当たるべし。物を利するものは、己の施しを測り、人の報いを責

ミドルリーダー🚩|成果も失敗も分かちあう(菜根譚)

ミドルリーダー🚩|成果も失敗も分かちあう(菜根譚)

こんばんは。読書の秋ですね📚  中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。 (今日の言葉)完名美節は、よろしく独り任ずべからず。些かを分かちて人に与うれば、以って害を遠ざけ身を全うすべし。辱行汚名は、よろしく全く推すべからず。些かを引きて己に帰すれば、以って光を韜み徳を養うべし (言葉の意味) 良い評判は独り占めをしてはいけない。少しは人に分け与えれば、災難

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「韓非子」説林下 (20)

「韓非子」説林下 (20)

「韓非子」説林下 (20) 【書き下し文】 公孫弘 髪を断ちて越王の騎と為る。 公孫喜 人をして之と絶たしめて曰く、吾れ子と昆弟(こんてい)為(た)らじ、と。 公孫弘曰く、我は髪を断つのみ。子は頸を断ちて人の為に兵を用ふ。我、将(まさ)に子を何とか曰はん、と。 周南の戦、公孫喜死せり(※1)。 【現代語訳】 公孫弘は髪を切って(越の風俗に合わせて)越王の騎将となった。 同族の公孫喜が使いを出して絶縁を伝えて言った。「もはや私とお前とは兄弟ではない」と。 公孫弘は言った。「

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