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知仁勇三者天下之達徳也

知、仁、勇の三者は天下の達徳なり(『中庸』より)

『達徳』とは、徳の中の徳。とりわけ重要な徳といった意味。(徳とは… 身についた品性。社会的に価値のある性質。善や正義にしたがう人格的能力) 徳はいくつもの要素から成り立っている。なかでも重要なものが「知」「仁」「勇」の三つだという。

「知」

 深い読みのできる能力、ものごとを適切に処理できる能力。この二つの複合の上に形成されるのが「知」。

「仁」

 相手の気持ちや立場にたって考えてやること。つまり「仁」とは❝思いやり❞である。もちろんその前提として「我も人なり、彼も人なり」という人間的共感がなければならない。

「勇」

「勇」とは「勇気」のこと。「決断力」と言い換えて良いかも知れない。進むにせよ退くにせよ、決断すべきときに、きちんと決断できる能力。それが「勇」である。

 この三つの徳は、きびしい現実を生きて行く上で、必要不可欠なものだということが理解できるはずである。

画像はamazonの商品ページにリンクしていますが、これは廃刊の古本。Kindle版があります。

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.