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賞罰!仁義をもって!「仁」は過度OK、「義」は過度NG。蘇東坡「刑賞忠厚の至論」。

またまた「中国古典名言辞典」より。
只今、「文章軌範」のところ。

じんごすべし。は過ごすべからず。

仁においては過度であってよく、義においては過度であってはならない。
仁と義とは道徳の最大なものだが、仁はなさけだから、多少が過ぎても差し支えはない。しかし義は、よろしきに従う裁断だから、厳しすぎると残忍ざんにんおちいる。(蘇東坡そとうば刑賞忠厚けいしょうちゅうこう至論しろん」)

・蘇東坡 → |蘇軾《そ しょく》。1036年1月8日~1101年8月24日。中国北宋の政治家、文豪、書家、画家。宋代随一の文豪として多分野で業績を残した。文学以外では、書家、画家として優れ、音楽にも通じた。
・仁と義 → 「仁」はひろく人や物を愛すること。「義」は物事のよろしきを得て正しい筋道にかなうこと。孟子の主要な思想で、儒教で最も重んじる徳目。
・裁断 → 物事の善悪・適否を判断して決めること。
・刑賞 → 刑罰と恩賞。
・忠厚 → まめやかで情があついこと。誠実で人情にあついこと。また、そのさま。

仁と義。
仁は、あまねく愛だから過度でも良くて、
義は、正しさに従って裁断するから過度だと時に厳しすぎちゃう?

蘇東坡そとうば刑賞忠厚けいしょうちゅうこう至論しろん」の言葉。
よーわからんけど、
賞罰に関する言葉なのかな?

しょううたがわしきはあとうるにしたがう。

賞すべきか賞すべきでないかという疑問のある場合には、賞を与えるというほうに定めるがよい。そうすることによって、恩恵おんけいを少しでも広くほどこすことになる。(蘇東坡そとうば刑賞忠厚けいしょうちゅうこう至論しろん」)

罪のうたがわしきはれ軽くし、こうの疑わしきは惟れ重くす。不辜ふこころさんよりはむし不経ふけいしっせよ。

罪の軽重けいちょうの疑わしときは、軽い罪に定めるがよい。反対に功の軽重の疑わしいときは、重い功に定めるがよい。誤って罪なき人を殺してはならぬ。むしろ法文を誤解して罪の人を許しても、そのほうがまだよろしい。(蘇東坡そとうば刑賞忠厚けいしょうちゅうこう至論しろん」)
不経ふけいは法文と一致しないこと。
書経しょきょう呂刑りょけい

・不辜 → 罪のないこと。また、無実の罪をこうむった人。無辜むこ

賞については、
疑わしい時、与える。
軽重の疑わしい時は、重い方。

罰については、
疑わしい時、与えない。
軽重の疑わしい時は、軽い方。

ニュース何か見てると、
それ罰が軽いんじゃないのー?
て思う時が多々あるけど。

いろいろ難しいんだろうなー。。。


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