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北欧情報 17本

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北欧のニュースから日本と関連のあるものを抜粋してみました。海外就職に関する情報もこちらで紹介させていただくこともあります。
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#北欧

かくして路頭に迷うことなく、非華麗なる海外転職

かくして路頭に迷うことなく、非華麗なる海外転職

 火曜日から水曜日へと日付が変更した瞬間。

 真夜中ではあったが、私はシャンパンを冷蔵庫に入れて冷やした。五年前に戴いたロゼ・シャンパンだ。可愛らしいピンクのバッグに入っている。あまりに可愛らしいから勿体なくて開けることが出来なかった。

 このシャンパンの栓を抜く時は、何か特別なお祝いをする時だ、大切に保管をして来たが、ついにこれを開ける時が来た。

 
 
 ついに転職先企業にて正社員になっ

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誕生会は吹雪の中で

誕生会は吹雪の中で

 どちらかというと自身はパーティー好きである。しかし、それはパーティーの参加者がある程度、関心を示してくれる場合であり、まったくあからさまに無関心を強調されると、さすがにこちらも白ける。

 昨年、招待された誕生会の一つがその一例であった。ビール醸造所を借り切った誕生パーティーにはかなり大人数の客が招待されていた。よって、主役の少年時代からの知り合い、というような関係の客も多く、私とは何一つ接点が

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「友情に乾杯」 それぞれの贈り物 

「友情に乾杯」 それぞれの贈り物 

 海外に移住をした直後は、日本の友人達が頻繁に連絡を下さったり、一時帰国の際に遊びに来て下さった。

 しかし、三年を経て、五年を経て、十年を経て、二十年も経ってしまうと、連絡先さえ分からなくなってしまった友人も多々いる。私も筆マメなほうではなく、フェイスブック、ラインのようなものも利用していない。

 そのうえ今回は、ほぼ四年間のブランクもあった、パンデミックに起因するものである。

 「日本に

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心の中で描いていた童話の里を訪れてみると

心の中で描いていた童話の里を訪れてみると

 その里のことは以前から時おり耳に挟んでいた。

 「長くつ下のピッピ」の著者、アストリッド・リンドグレン女史の「やかまし村の子供たち」などを読んだあと、この里のイメージが自分の中で勝手に先行してしまったのかもしれない。

 この里には、小さな平坦な村に小さな古い木造の家が点在しており、その中の数軒が飴屋さんになっている。そのようなイメージであった。

 こちらでは先週末が「キリストの昇天日」に因

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拝啓 ストックホルムより

拝啓 ストックホルムより

 日本在住の知人からちらほらと、こちらの日常を案ずる連絡を戴き始めた。朝方の四時に携帯メッセージで起こされたこともある。時刻はともかく心配して下さる思慮は有難い。

 
 「食料に関しては現在のところそれほど心配することはない」、とある政治家が発表されていた。

 「買置きは推奨しますが、買占めは止めましょう」、などの呼びかけがあちらこちらのメディアで見掛けられるようになった。買置きと買占めの違い

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長蛇の列の導くところ そして150円の幸福

長蛇の列の導くところ そして150円の幸福

 最近、近所を歩いていると、長蛇の列に遭遇する。

 この時勢、長蛇の列が出来る場所と言えば、ドロップインのワクチン接種センター、職業安定所、税務局等の切羽詰まった方々のための機関である。しかし、この界隈にはそのような機関は無いはずである。

 

 

 職業安定所などはたとえ長蛇でも、他に選択肢が無いために並ばざるを得ないが、私が遭遇するこの行列は、皆、自分の意志で長時間並んでいるのである。

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巨万の富を得たご令嬢 壺に嵌まる

巨万の富を得たご令嬢 壺に嵌まる

 思いがけなく勤務先から休暇を戴いたので、あるご夫婦のお屋敷を訪ねてみることにした。

 彼らのお屋敷はストックホルムの中心に位置している。彼らがその屋敷を購入した当時は日本円にして3千万円程度(当時としては巨額)であったらしいが、現在この物件(建物)を購入をすることが可能であるとすれば、おそらく30億円は下らないのであろうか。人気物件は、大抵の場合は、競売になるのであろうから価格はさらに吊り上げ

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ある館のミステリー マリアの貢献

ある館のミステリー マリアの貢献

 ストックホルムの南の島、ある一角を歩いていると多少違和感を覚えさせる館が視界に入る。館の背後からは泥酔した人々の雄叫びが響いて来る。

 美しい装飾が施された1670年築のこの建物だけは、ホームレス人救済センター等の在るこの一角から端麗に取り残されている。

 冷たい空気の中、この館を撮影していると、通りすがりの人達から訝りの視線を受ける。通行人の多くは、この館でかつて起きた事故のことをおそらく

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「始まる世界」にノルウェーの人間塔を想う

「始まる世界」にノルウェーの人間塔を想う

 奇妙な話であるが、最近、追憶の奥深くに仕舞われていたノルウェー・オスロのヴィーゲラン彫刻公園の光景を頻繁に思い浮かべる。

 その中でも、頻繁に記憶の底から突き上げてくるのはこの塔である。

 

 この塔の名前は何と言うのか失念した。

 ネットで調べてみれば見つかるかもしれないが、これを造った彫刻家がこれをどのように命名したかは私には重要ではない。何故なら芸術とは下記のようなものだと信じてい

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ある商人の選択 森の奥の晩餐館

ある商人の選択 森の奥の晩餐館

 「是非、案内したいところがあるの。きっと趣向に合うと思う」、と陽子さんは言う。

 彼女は運動靴で深緑の森の中をグングンと歩いて行き、私はハイヒールで彼女の後ろを追った。

 季節は夏の真っ盛り、足元は砂利真っ盛り。

 途中、美しい庭園カフェを通り過ぎた。咲き乱れる花の中でシャンパン・グラスを傾けている人々のシルエットが眩しかった。

 陽子さんは赤い煉瓦の建物の前で立ち止まった。

 ストッ

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