日の名残り

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

1993年のイギリス映画。第二次世界大戦が起こる目前の1930年代から大戦後の1956年まで、英国貴族の屋敷に仕えた執事を主人公に、「品格とは何か」といった執事の誇り、同僚の女中頭との淡いロマンスなどを描いたドラマ作品です。原題 "The Remains of the Day"。

原作は、2017年にノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人小説家、カズオ・イシグロ

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そんなあなたがスキ♡
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「名言との対話」2月24日。石濱恒夫「先生ーーあなたはどこにいってしまわれたのです」

石濱 恒夫(いしはま つねお、1923年2月24日 - 2004年1月9日)は、日本の文学者。作家、詩人。

大阪市出身。旧制大阪高等学校 を経て、東京帝国大学文学部美術史学科在学中から父の友人であった織田作之助などの影響を受けて文学を志す。

大学在学中に学徒出陣で召集され、陸軍戦車学校に入り、戦車部隊配属となる。その部隊で一緒だったのが司馬遼太郎である。石濱と司馬はこの時以来、司馬が亡くなるま

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ディア・ライフ

アリス・マンローの短篇は、一篇一篇が濃密だと感じる。
短いのに、ぬるぬると心に入ってきて、ふとした瞬間に意識に再び浮上する。

せっかちな私の性格から短篇集が好きで、ノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、またはレイモンド・カーヴァーのような余韻の残る文章が書ける人を尊敬している。

特に、マンローは、作品集を編む際に、作品の選択だけではなく順序も必ず自分で決めていると知った。
音楽でアルバム

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嬉しいです♡ありがとうございます!
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わたしを離さないで/カズオ・イシグロ

2005年発表の長編小説で、映画やドラマなどの映像化も何度もされています。作者のカズオ・イシグロさんは、2017年にノーベル文学賞を受賞したことでも有名ですね。

ずっと読みたいと思っていたのですが頁数に腰が引けてしまっていて、ようやく手に取りました。

ざっくりとあらすじ。31歳の優秀な介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしています。生まれ育った施設での親友、トミーやルースもまた提供

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またお会いできますように!バイエルン・ミュンヘンくま⚽️🐻
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2021年の始まり――ビラヴド

(ハヤカワepi文庫さまに敬意を込めて)

 まずはじめに、一年のはじめにはハヤカワepi文庫を読まないといけない。そういう自分の中のルールあるいは慣例、もしくは習性のようなものがある。誰しもそうである。気づいていないだけで、右足から家を出る。そういう類の話だ。

 そして今年は、トニ・モリスン、『ビラウド』を読んだ。去年、ようやく増刷して、書店で入手することができるようになった。前々から読みたか

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うふふのふ。どうもありがとう。
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【書評】川端康成を「聴く」-雪国

あらすじ

雪に埋もれた温泉町で、芸者駒子と出会った島村―― ひとりの男の透徹した意識に映し出される女の美しさを、抒情豊かに描く名作。

親譲りの財産で、きままな生活を送る島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。許婚者の療養費を作るため芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、島村はゆきずりの愛以上のつながりを持とうとしない――。冷たいほどにすんだ島村の心の鏡に映される駒子の烈しい情

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嬉しい!
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「名言との対話」2月11日。サイデンステッカー「ノーベル賞の半分は、サイデンステッカー教授のものだ(川端康成)」

エドワード・ジョージ・サイデンステッカー(Edward George Seidensticker, 1921年2月11日 - 2007年8月26日)は、日本文学作品の翻訳を通して、日本の文化を広く紹介したアメリカ人の日本学者、翻訳家。

アメリカ・コロラド州の農家に生まれ、コロラド大学で経済学、英文学を学ぶ。海軍日本語学校で日本語を学んだ後、第二次世界大戦に出征し、硫黄島作戦に参加。日本に進駐し、

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『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー』ノート

 カズオ・イシグロは言わずと知れた2017年のノーベル文学賞受賞者であり、この不思議な長い書名の本は、その受賞記念講演を和英対訳で掲載している。

 カズオ・イシグロは、長崎生まれの英国育ち。5歳の時、海洋学者であった父親の転勤で英国に来たカズオは英国籍を取得し、ケント大学で英文学を学び、その後、イーストアングリア大学大学院の創作科に入学した。そこでの夏に2つの短編小説、一つは陰気な心中の話、もう

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共感していただき、ありがとうございます😭
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2月10日は、パステルナークの誕生日

1890年2月10日に生まれました。

これは、パステルナークのダーチャ(別荘)です。

パステルナークの家博物館についてはこちらからどうぞ。

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嬉しいです。
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R日記 ~389日目~『老人と海』ヘミングウェイ

男のロマン。

キャンプや釣り、
そして狩猟。

ワイルドかつ繊細な
ヘミングウェイ。

『老人と海』
ヘミングウェイ (著), 小川 高義 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00NBJG6S2

翻訳者によって、老人と海の
世界観は変わってくる。

その中でも本著は淡々と
訳されており、海の荒さより
静けさが物語から伝わってきて、
興味深かった。

ノーベ

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ありがとうございます。I'm so happy!!
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