原 正樹

読書・感想文書きを中心に、アコースティックギター弾きと、世界のスポーツ・テレビ観戦して…

原 正樹

読書・感想文書きを中心に、アコースティックギター弾きと、世界のスポーツ・テレビ観戦して暮らしています。元・広告業界マーケティング屋、現在は完全隠居・主夫生活。読書は世界の純文学中心に、思想・政治など。

マガジン

  • スポーツ観戦記録

    年間、サッカーとラグビー合わせて、テレビで500試合くらい見る。柔道は、ネット中継含めて、世界の主要大会も国内の大会も、すべて見る。ボクシングのビッグマッチもここ40年間くらいもれなく見る。NBA、テニス、ゴルフのメジャー大会、陸上・水泳の世界大会やその代表選考主要国内大会、サーフィンとかハンドボールとかややマイナーな競技もBSCSの放送で網羅する。テレビ4台同時視聴可能な居間の状態になっている。今までブログに書いてきた感想、観戦記を、noteに書くことにしました。

  • 広告と民主主義。 もしくは お買い物と投票。

    広告業界マーケティング屋として33年生きてきた。日々取り組んできた課題は「人の選択行動」にどう影響を与えるか。その難しさに途方に暮れたまま、広告の世界からは身を引くことに。その「困難」からスタートして、民主主義の抱える諸問題について考察していきます。

  • 『百年の孤独』文庫本発行記念・ガルシア=マルケス作品感想文集

    『百年の孤独』文庫本2024年ついに刊行。なのでガルシア=マルケス作品の感想文だけ集めてみた。

  • 読書家ノート

    感想文を、書き溜めています。すべてわたしの感想です。

  • ギター弾き 歌うたい 音楽生活

    10歳から50年以上、ずっとアコースティックギター弾き続けて。下手くそだが歌も好き。小さいときはクラシックのバイオリン、中高生ではエレキギターやエレキベースも。流行った音楽はジャンルを問わずなんでも聞きます。何より得意なのはそれをやたら細かく論じること。

最近の記事

2024年6月~7月 ラグビー、新生エディジャパンの初陣、イングランド、マオリオールブラックス2戦、ジョージア、イタリア5戦終了、1勝4敗。全体を振り返って。Facebook投稿から転載。

ラグビー、新生エディジャパンの初陣、イングランド、マオリオールブラックス2戦、ジョージア、イタリア5戦終了、1勝4敗。  という結果だけでああだこうだいう人がたくさん出てくると思うので、5戦すべての先発、何分で誰と交替したか、何分にトライを取ったか取られたか、何分にPGを取ったか取られたか、つまり、誰が出ている時間に戦えて、誰が出ている時間に戦えなかったかを概括するための資料を整理した。より細かくは、本当はどのメンバーでのスクラムでの勝ち負けとか、いろいろ検討すべき点はある

    • 大河ドラマ『光る君へ』はわりと真面目に政治について描いているということ。政治とは何かを考えるシリーズからのスピンアウトnote。

      現代の日本政治を論じた先日書いたnoteの最後の部分。 そう、現代政治を考えながら「光る君へ」を見ると、なかなか政治の扱う幅広い領域について、きちんと描かれているなあと関心してしまうのである。今日はそのことについて書くつもり。  今年の大河ドラマ『光る君へ』は、例年のような戦乱の時代「源平・戦国・幕末」つまりは戦争合戦のある時代を舞台にしていないから、なにやら恋愛とセックスばかりで大河らしくない、という意見もあるようなんだが、しかし「政治」というものについて、網羅的に「政

      • 『迷宮の将軍』ガブリエル ガルシア=マルケス (著)木村榮一 (訳)  ちょうどコパ・アメリカの期間に読んだので、「南米ってなんでたくさんの国に分かれているのかな」ということを改めて考えた。

        『迷宮の将軍』 ガブリエル ガルシア=マルケス (著) 木村 榮一 (翻訳) Amazon内容紹介が無い!ので本の帯 ここから僕の感想 ガルシア・マルケスの長編小説でまだ読んでないの、最後の一冊(かなあと思う、短篇はまだずいぶん読んでいない)を、この機会に(『百年の孤独』文庫本で話題のこの時期に)読んでしまおうと、手に取った。  いや、この機会にっていうのが、どっちかというとサッカーのコパ・アメリカ2024南米選手権の機会に、というほうが強いかな。  この本は、帯の

        • 「虎に翼」新潟篇「地元有力者、裏で手打ち」を見た後に、「ETV特集 膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~」での国と電力会社、裏で事前に「うそと金とおまんま」で手打ちを見て、暗澹となった件。

          たまたまね、今日の「虎に翼」と、これを続けて見ちゃったんだよね。ETV特集、今年の3月にオンエアされていたのの再放送。 今週の「虎に翼」は、新潟三条の地元の有力者大地主同士が土地の境界でもめての、その調停に苦慮していた寅子。現地検分では書記官高瀬が地元有力者とトラブルを起こし、さらに困ったことに。 しかし今日。いきなり両者が和解。取り持ったのは地元の弁護士・杉田(高橋克実) で、寅ちゃんと書記官高瀬の会話 これ、この当時の新潟の、地方の後進性というか法治より人治なこと

        2024年6月~7月 ラグビー、新生エディジャパンの初陣、イングランド、マオリオールブラックス2戦、ジョージア、イタリア5戦終了、1勝4敗。全体を振り返って。Facebook投稿から転載。

        • 大河ドラマ『光る君へ』はわりと真面目に政治について描いているということ。政治とは何かを考えるシリーズからのスピンアウトnote。

        • 『迷宮の将軍』ガブリエル ガルシア=マルケス (著)木村榮一 (訳)  ちょうどコパ・アメリカの期間に読んだので、「南米ってなんでたくさんの国に分かれているのかな」ということを改めて考えた。

        • 「虎に翼」新潟篇「地元有力者、裏で手打ち」を見た後に、「ETV特集 膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~」での国と電力会社、裏で事前に「うそと金とおまんま」で手打ちを見て、暗澹となった件。

        マガジン

        • スポーツ観戦記録
          39本
        • 広告と民主主義。 もしくは お買い物と投票。
          160本
        • 『百年の孤独』文庫本発行記念・ガルシア=マルケス作品感想文集
          11本
        • 読書家ノート
          229本
        • ギター弾き 歌うたい 音楽生活
          44本
        • 大河ドラマ「どうする家康」観戦記
          8本

        記事

          「虎に翼」を見ていて仕事時代のことを思い出した隠居老人の昔ばなし。「お言葉ですが、問題は、職員一人の移動で痛手を負うような組織形態です」という桂場人事局長の発言に思うことつれづれ。

           先日(7/9)の「虎に翼」を見ていて、仕事時代に感じていたモヤモヤというか、なぜ完全に仕事をやめて隠居をするに至ったかについて、いろいろ思い出すことがあったので、なんなとくつれづれ書いていく。ドラマの本筋とは関係ない話です。ドラマの感想文ではありません。僕の、老人の思い出話。  昨日(7月9日)のドラマ、寅子は急に、新潟地家裁への転勤が決まる。本人が知らされる前に上司の多岐川が知って、多岐川は激怒。転勤を決めたのはラジオ放送出演時に、寅子にメンツをつぶされた長官だろうと、

          「虎に翼」を見ていて仕事時代のことを思い出した隠居老人の昔ばなし。「お言葉ですが、問題は、職員一人の移動で痛手を負うような組織形態です」という桂場人事局長の発言に思うことつれづれ。

          自分の頭で、自分の言葉で一から考えるシリーズ。民主主義について。選挙について。都知事選のことは直接は論じません。

           選挙になるたびに選挙に行かない投票しない人の意見というか気持ちとして、「政治についてよく分からないから、私みたいによく分かっていない人間が、なんとなくの印象とかで投票したりしないほうがいいんじゃないか。」ということを言う人が、知人でもいるしツイッターやFacebookでもそういう声は散見する。  そういうとき、「いや、わからなくても選挙に行って投票していいんだよ」とこれまでいろんなところで書いたり言ったりしてきたのだが、それってなんでいいんだろう。本当にいいんだろうか。どう

          自分の頭で、自分の言葉で一から考えるシリーズ。民主主義について。選挙について。都知事選のことは直接は論じません。

          『出会いはいつも八月』ガブリエル・ガルシア=マルケス (著), 旦敬介 (訳)  今、話題の作者の未完の遺作を読んでみた。「未完」の意味を考える。

          『出会いはいつも八月』 ガブリエル・ガルシア=マルケス (著), 旦 敬介 (翻訳) ◆Amazon内容紹介 ◆ここから僕の感想  いやいやAmazon内容紹介、「未完の傑作」なのに「圧巻のラストに息をのむ」って矛盾してるだろ。そう思いますよね。説明しますね。  遺作で未完というと、夏目漱石の『明暗』みたいに、えーこれからいいところじゃーん。二人はどうなるの?するの?しないの?みたいないいところで小説がぶっつり終わって、作者は死んじゃったから永遠に謎、みたいなイメージ

          『出会いはいつも八月』ガブリエル・ガルシア=マルケス (著), 旦敬介 (訳)  今、話題の作者の未完の遺作を読んでみた。「未完」の意味を考える。

          『社会学をはじめる――複雑さを生きる技法 』(宮内泰介 (著) 広告マーケティングのことはひとかけらも書かれていないけれど、自分の仕事時代に大切にしていたことがまるごと書かれていてビックリした。あと社会学について「科学的な学問なの?」と批判的な人も必読。

          『社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法 』 (ちくまプリマー新書 460) 新書 – 2024/6/7 宮内 泰介 (著) Amazon内容紹介 ◆ここから僕の感想 ふだんは世界文学・小説の感想ばかり書いているのだが、今回はちょっといろいろ事情が違う。この本自体はツイッターでちらっと見かけて何の気なしにAmazonでポチって読み始めたのだが、これはもういろいろ書きたいことが山のように頭の中に湧いてきて、さて、どこから話始めようかな。  これね、僕が広告業界のマーケテ

          『社会学をはじめる――複雑さを生きる技法 』(宮内泰介 (著) 広告マーケティングのことはひとかけらも書かれていないけれど、自分の仕事時代に大切にしていたことがまるごと書かれていてビックリした。あと社会学について「科学的な学問なの?」と批判的な人も必読。

          『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。

          フォークナー短編集 (新潮文庫) 文庫 – 1955/12/19 フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) Amazon内容紹介 ここから僕の感想 この本を手に取った経緯  フォークナーの長編『アブサロム、アブサロム!』『響きと怒り』を続けて読んで、かつ『アブサロム、アブサロム!』の池澤夏樹氏の親切な解説で、フォークナーの主要作品が彼の生まれ育った故郷の南部ミシシッピ州の町をモデルにした、ヨクナパートファ郡ジェファソンという架空の町を舞台にした、そこに住む多くの

          『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。

          『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) フォークナー (著), 平石 貴樹 新納 卓也 (翻訳) 第二章ってサリンジャー主要作と似てる?(影響を与えたのでは)など、気づくこと考える事たくさんありました。

          『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) 文庫 – 2007/1/16 フォークナー (著), 平石 貴樹 (翻訳), 新納 卓也 (翻訳) Amazon内容紹介 が、なぜか岩波文庫には無いので、講談社文芸文庫の方の内容紹介 ここから僕の感想  先日読んだフォークナーの『アブサロム、アブサロム!』の池澤夏樹氏の解説で、架空の町、ヨクナパトーファ郡ジェファソンを舞台にした多数の小説連作「ヨクナパトーファ・サーガ」を生涯書き続けたということを知り、その初期の傑作として紹介

          『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) フォークナー (著), 平石 貴樹 新納 卓也 (翻訳) 第二章ってサリンジャー主要作と似てる?(影響を与えたのでは)など、気づくこと考える事たくさんありました。

          『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造』熊代 亨 (著) いや、薄いんだけど新書なんだけど『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』合わせたくらいの全人類ビッグヒストリー+未来予測提言の書です。

          『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造』 (ハヤカワ新書) 新書 – 2024/2/21 熊代 亨 (著) 普段ならここでAmazon内容紹介なのだが。この本、タイトルも副題も帯のコピーも、Amazon内容紹介も、どれも本の内容の凄さを全然、表していない。まあ、キャッチーで売れるにはこうだ、と編集者の人が決めたのかな。だから引用しません。なんか、現代の、自分探しの、生きにくさを感じている人向けの、いまどき人間論みたいな薄っぺらい話な感じがしてしまうのだよな。タイトル・帯

          『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造』熊代 亨 (著) いや、薄いんだけど新書なんだけど『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』合わせたくらいの全人類ビッグヒストリー+未来予測提言の書です。

          『アブサロム、アブサロム!』ウィリアム フォークナー (著), 篠田 一士 (訳) アメリカという国の、その根底にある狂気について。資本主義の根っこにある狂気について。考えてしまった。

          『アブサロム、アブサロム!』 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9 Amazon内容紹介 本の帯・裏 ここから僕の感想  フォークナーを読むのは『野生の棕櫚』に次いで二冊目で、あちらの感想文で「アメリカでかすぎて人間がおかしくなる話」と書いたのだが。  この小説もアメリカという国が、なにか根本的に日本人には分からない狂気の上にできあがっていること、その分からなさのもとの狂気が濃密に描きこまれている。  南北戦争前後、金持ちになろうとして巨大な土地を手に入れて

          『アブサロム、アブサロム!』ウィリアム フォークナー (著), 篠田 一士 (訳) アメリカという国の、その根底にある狂気について。資本主義の根っこにある狂気について。考えてしまった。

          「光る君へ(21)旅立ち」感想つれづれR18版。なのでR18嫌な人は読んじゃダメよ。読んでから苦情言わないでね。

          「光る君へ(21)旅立ち」 感想つれづれR18版。なのでR18嫌な人は読んじゃダメよ。読んでから苦情言わないでね。 (脚本家 大石静氏「平安時代のセックス&バイオレンスを描く」意図を受けての大人解釈。だってそこをスルーしてこのドラマを語る人がたくさんいるんだもん。そこは脚本家意図をすなおに受け止めて、ちゃんと語り合おうではないですか。という意図のもとに書かれています。)  あれだけ伊周に「皇子を産め」と言われていたのに、なかなかできなかった一条天皇と中宮定子。この長徳の乱

          「光る君へ(21)旅立ち」感想つれづれR18版。なのでR18嫌な人は読んじゃダメよ。読んでから苦情言わないでね。

          ラグビーリーグワン・プレーオフ決勝。東芝ブレーブルーパス東京対パナソニック埼玉ワイルドナイツ。 これまでの東芝に欠けていた「上品さと知的スマートさ」をもたらしたモウンガとフリゼルについて。

           リーグワンプレーオフ決勝、東芝ブレーブルーパス東京対パナソニック埼玉ワイルドナイツ。  サッカーでもなんでもスポーツを見るときは、そのとき一番、面白い、芸術度の高い内容のチームや選手を応援するという主義である。応援するチームは年によって変わる。浮気者なのである。  とはいえ、わが子(2番目)が中学でラグビーを始めたのをきっかけに、僕がラグビーを本格的に見始めたころ、パナソニックの前身、サンヨーにトニー・ブラウンがいた。トニー・ブラウンのプレーに衝撃を受けて以来、サンヨー

          ラグビーリーグワン・プレーオフ決勝。東芝ブレーブルーパス東京対パナソニック埼玉ワイルドナイツ。 これまでの東芝に欠けていた「上品さと知的スマートさ」をもたらしたモウンガとフリゼルについて。

          『帰りたい』カミーラ・シャムジー(著), 金原瑞人,安納令奈(訳) 現代イギリスを舞台にした対照的な二つのパキスタン系移民家族。イスラム国に参加した弟を救おうとする姉二人という貧しい家族。イスラムに背を向け内務大臣となった政治家とその甘ちゃん息子という金持ち家族。シェイクスピア悲劇のような読後感でした。

          『帰りたい』カミーラ・シャムジー(著), 金原瑞人,安納令奈(訳) 2022/6/28 Amazon内容紹介から抜粋(本の帯要素) ここから僕の感想 いや、もう、ほんとに各紙の書評通り。初めは現代の「身分違いの恋」の物語かと思って読んでいたら、それがもう、ギリシャ悲劇のように、あるいはシェークスピア悲劇のように、もうどうしようもない運命、どんどんとそれぞれの人物が、どうしようもない状況に追い詰められていき、ニューヨークタイムズの言う通りラストシーンの、なんともまあ。  

          『帰りたい』カミーラ・シャムジー(著), 金原瑞人,安納令奈(訳) 現代イギリスを舞台にした対照的な二つのパキスタン系移民家族。イスラム国に参加した弟を救おうとする姉二人という貧しい家族。イスラムに背を向け内務大臣となった政治家とその甘ちゃん息子という金持ち家族。シェイクスピア悲劇のような読後感でした。

          映画「ボブ・マーリーOne Love」が公開されたので、およそ一年ほど前に読んだ『七つの殺人に関する簡潔な記録』小説感想文を再紹介。ボブ・マーリー暗殺未遂事件をひとつの軸に、ジャマイカとそれを取り巻く世界の暗部を描く超ヘビー級の小説。ジャマイカ出身作家作品として初のブッカー賞受賞。

          小説自体が700ページ二段組、定価6600円のとんでもない分厚いシロモノで、読むのにまるまるひと月かかったので、感想文も力が入って長くなっちゃったためか、書いた直後はこのnote、あんまり読まれなかったのである。  が、今日、感想文を読み返してみるに、ボブ・マーリー暗殺未遂事件前後のジャマイカ社会の基礎知識まとめ、それを取り巻くアメリカとの関係などなどのわりと良いまとめになっているように思われたので、再紹介してみました。

          映画「ボブ・マーリーOne Love」が公開されたので、およそ一年ほど前に読んだ『七つの殺人に関する簡潔な記録』小説感想文を再紹介。ボブ・マーリー暗殺未遂事件をひとつの軸に、ジャマイカとそれを取り巻く世界の暗部を描く超ヘビー級の小説。ジャマイカ出身作家作品として初のブッカー賞受賞。