マガジンのカバー画像

広告と民主主義。 もしくは お買い物と投票。

154
広告業界マーケティング屋として33年生きてきた。日々取り組んできた課題は「人の選択行動」にどう影響を与えるか。その難しさに途方に暮れたまま、広告の世界からは身を引くことに。その「… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

NHK 「BSスペシャル欲望の資本主義2024 ニッポンのカイシャと生産性の謎」2024年1月11…

ここから僕の感想  なんだけどさ。僕が完全に隠居ジジイになったせいなんだろうな、ひとっ…

原 正樹
3か月前
19

保守主義と日本の国柄についての私的な考察。保守論客対談「2024日本の課題とあるべき…

昨夜のBSフジ・プライムニュースは、「2024日本の課題とあるべき日本人論 櫻井よしこ×先﨑彰…

原 正樹
3か月前
6

『戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか』 クリストファー・ブラットマン (著), 神…

『戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか』 2023/7/7 クリストファー・ブラットマン (著), 神…

原 正樹
4か月前
8

『永遠の0』⇒(「アルキメデスの大戦」)⇒『ゴジラ-1.0』における「反戦・生命重視・…

 『ゴジラ-1.0』を観たのをきっかけに、映画『永遠の0』と『アルキメデスの大戦』も見直して…

原 正樹
4か月前
22

『ゴジラ-1.0』、山崎監督は1964年生まれ、僕は1963年生まれ、戦争も戦後の混乱も知ら…

『ゴジラ-1.0』について、おそらく長くなる感想を書きます。  友人たちの評価はおおむね好意…

原 正樹
4か月前
9

政治と「怒り」について。政治的活動の原動力「政治的マグマ」について。~今の国会裏…

 ここ半月ほど書いては消し、書いては消しているあるテーマがあります。そうしているうちにだ…

原 正樹
4か月前
8

『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッド・ウェングロウ (著), 酒井隆史 (翻訳) 続きを読みたいのに、グレーバーさんが亡くなってしまったので、もう続きは無いのである。悲しい。読みやすいけれどそれでも内容複雑な大著ですが、翻訳者、酒井氏の「あとがきにかえて」に素晴らしい章を追っての要約解説があり、助かりました。

『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッド・ウェングロウ (著), 酒井隆史 (翻訳) Amazon内容紹介ここから僕の感想 デヴィッド・グレーバーが若くして、59歳て亡くなっちゃったというのは本当に人類にとって大きな喪失だなあと、改めて、読み終えて、そして翻訳をした酒井隆史さんの「あとがきにかえて」を読みながら、何度も泣いてしまいました。  デヴィッド・グレーバーは人類学者なのですが、共著者のデヴィッド・ウェングロウは考古

『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か』 朱 喜哲 (著) を読…

Amazon内容紹介感想の前に。読んだ経緯  この本は、電通大阪支社(僕が在籍していた当時の呼…

原 正樹
6か月前
9

映画『セデック・バレ』のことをこの時期、思い出したのは。

Amazon内容紹介 ここから本題 何で今、この映画のことを思い出したかと言うのは、分かる人に…

原 正樹
6か月前
3

『訂正可能性の哲学 』(ゲンロン叢書) 東浩紀 (著) 過去の自著自説を訂正進化させつ…

はじめにおことわり 広告屋的平たい言葉での感想文です。論理的にも用語使用の仕方についても…

原 正樹
7か月前
23

松尾潔さんと山下達郎氏についてのツイッターを1日眺めながら、思ったこと思い出した…

昨日から右側の扁桃腺がちょっと腫れて痛い。熱もないし左側は痛くないし、軽症ではある。でも…

原 正樹
10か月前
28

戦争はどうやったらなくなるのだろう。その3。別に回し者ではないのだが、BSフジのプ…

 いつも取り上げるBSフジ プライムニュースと反町理氏について書くのだが、特定の回について…

原 正樹
10か月前
14

『リベラリズムへの不満 』フランシス・フクヤマ (著), 会田弘継 (訳) 米国政治主に20…

あ『リベラリズムへの不満 』単行本 – 2023/3/17 フランシス・フクヤマ (著), 会田 弘継 (翻…

原 正樹
10か月前
5

『七つの殺人に関する簡潔な記録』 マーロン ジェイムズ (著), 旦 敬介 (訳) ボブマーリー暗殺未遂事件を追いかけるその向こうに、ジャマイカ社会の深部暗部、さらには米国・世界の構造まで見えてくる。本文700ページ二段組の超重量級小説。

『七つの殺人に関する簡潔な記録』 2019/6/20 マーロン ジェイムズ (著), 旦 敬介 (翻訳) Amazon内容紹介 ここから僕の感想  しむちょん、読んだよー。読書師匠しむちょんに教えてもらって、読み始めたのはいいが、まるまるひと月かかってしまった。二段組700ページある超重量級(ほんとに重くて、寝っ転がりながら読もうとすると重くて持っていられない)の小説でした。いや、内容も超重量級、「ブッカー賞に外れ無し」、傑作でした。全然、簡潔ではない。長いし、複雑極ま