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『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッド・ウェングロウ (著), 酒井隆史 (翻訳) 続きを読みたいのに、グレーバーさんが亡くなってしまったので、もう続きは無いのである。悲しい。読みやすいけれどそれでも内容複雑な大著ですが、翻訳者、酒井氏の「あとがきにかえて」に素晴らしい章を追っての要約解説があり、助かりました。
『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッド・ウェングロウ (著), 酒井隆史 (翻訳) Amazon内容紹介ここから僕の感想 デヴィッド・グレーバーが若くして、59歳て亡くなっちゃったというのは本当に人類にとって大きな喪失だなあと、改めて、読み終えて、そして翻訳をした酒井隆史さんの「あとがきにかえて」を読みながら、何度も泣いてしまいました。 デヴィッド・グレーバーは人類学者なのですが、共著者のデヴィッド・ウェングロウは考古
『七つの殺人に関する簡潔な記録』 マーロン ジェイムズ (著), 旦 敬介 (訳) ボブマーリー暗殺未遂事件を追いかけるその向こうに、ジャマイカ社会の深部暗部、さらには米国・世界の構造まで見えてくる。本文700ページ二段組の超重量級小説。
『七つの殺人に関する簡潔な記録』 2019/6/20 マーロン ジェイムズ (著), 旦 敬介 (翻訳) Amazon内容紹介 ここから僕の感想 しむちょん、読んだよー。読書師匠しむちょんに教えてもらって、読み始めたのはいいが、まるまるひと月かかってしまった。二段組700ページある超重量級(ほんとに重くて、寝っ転がりながら読もうとすると重くて持っていられない)の小説でした。いや、内容も超重量級、「ブッカー賞に外れ無し」、傑作でした。全然、簡潔ではない。長いし、複雑極ま