マエノメリ史織

『異国で暮らすひと』を前のめりに取材して記事に。自身もオーストラリア、スペイン、フラン…

マエノメリ史織

『異国で暮らすひと』を前のめりに取材して記事に。自身もオーストラリア、スペイン、フランスで暮らし、30カ国以上訪れた異国好き。自分の国を離れる人の心の動きと、その先で生きる姿を知ると勇気が湧くタイプ。現在は京都でツアーガイドとしても活動中。

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    20年後、振り返りたい。こんな場所を歩いたな、人に出会ったな、珍しいもの食べたな。

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マエノメリ史織の執筆実績とプロフィール(更新日2024/4/12)

はじめまして、京都市在住のマエノメリ史織です。 インタビュアーとして国内外問わず、企画、取材、執筆をしております。 以下のプロフィールにもあるように、約10年看護師として働いてきました。看護師という仕事の大半は「傾聴」にあります。言葉の表面だけを捉えるのではなく、話す方の表情、ペース、普段との違いを感じながら、真意を受け取ります。 記事執筆前提でのインタビューでは、そこに「深さ」を意識し、さらに話を掘り下げ、インタビュイーに言葉で表現してもらえるよう心がけています。 新

    • フランスの小さな町の映画館

      スイスのジュネーブから車で30分くらい、フランスの小さな街。 ある朝、バス停に向かってるとかわいい色の映画館を見つけた。 水色の外観に、中はローズの壁。この感性は日本人にはないなと一気吸い寄せられた。 なかをのぞくと、見覚えのある絵が貼ってある。 その先に店員さんがいるんじゃないかと、恐る恐る近づいた。 なんせ、フランス語でいろいろ説明できないので、挙動不審なアジア人と思われるんじゃないかとこわかった。 沢山のジブリ作品の絵! 全部アニメの絵だから、アニメの映画館なのか?

      • 日本語とフランス語と英語のはざまで

        フランスに来て1週間半ほど経った。 そして、ようやくこの場面が見れて私はすごくうれしい。 写真の左は私の娘、日本語と英語のミックスで育っている。右は私の姪っ子、フランス語と日本語のミックスで育っている。 娘は前回の渡仏以来、フランス語に興味を持ち、日本で買ったテキストを気が向いた時にすすめている。今回それを持ってきた。 姪っ子は普段はフランスの学校へ行き、週一で日本語の補習校に通う。 夕方、娘はフランス語テキスト、姪っ子は日本語補習校の宿題を自然発生的に始めた。 姪っ

        • フランス3日目で罰金支払う

          あっちゃーな出来事は旅をするとつき物だし、ある意味忘れない思い出になる。 ただ、もう2度と経験はしたくないが……。 日曜日の早朝にスイスのジュネーブ空港に到着して、車で20分ほど行くと妹の自宅に到着する。妹の家はスイスではなくフランス、これからそこに3週間滞在する。 スイスのジュネーブは国際機関の集まる街なので、わりと都会。かつ、レマン湖があったり自然がいっぱいで見どころは多い。一方、妹の住む街はフランスの田舎で近くにはパン屋さん、肉屋さんくらいしかない。(今のところそれ

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          スタバのできごと

          昨日のスタバでの出来事、どうとらえようかなと思っている。 スタバは平日だっていつも満席だ。 昨日も座る場所がなくウロウロ。一つだけ相席カウンターが空いていたので、荷物を置いた。その前の席には大学生ぽい2人の男性。顔を寄せ合って、何か一緒に作業している。私はどうしようかな、と迷った。集中力に自信がないので、そこでは作業が進まない気がした。向こうも私をチラリ。 遠くを見ると、2人席(テーブルと椅子2脚)に座っていた女性がジャケットを着始めていた。「お、これは空くぞ」と私も荷物

          スタバのできごと

          1人ワカサギ釣り

          チャンスがあれば、なんでもやりたい。せっかく冬の北海道だし。 ただ人生初のワカサギ釣り、まさか1人で行くとは思わなかった。 釣りすらド素人の私がどこまでできるのか。 「ワカサギ釣りは朝早くが釣れやすい」という口コミで、朝5時半に起き、7時16分の北見駅発バスを予定してた。ホテルの部屋からバス停が見える距離なので、落ち着いていた。しかし初めての場所、念には念をと結局発車10分前にバス停へ。少し待って「温根湯温泉行き」というバスに乗車、一番後ろのシートに座った。 ホッ。 とこ

          1人ワカサギ釣り

          聞くことが好きだと分かった

          私はどんな人の話でも聞いてられる。 どの話も私にはない経験、知識、感情があって、新鮮で聞き入ってしまう。 私が一生かけても同じ経験はできないので、それを知ることが本当に楽しい。 そういえば、看護師をしている時も。患者さんのケアで病室に行き、本人や家族と話し始めると、時間を忘れていた。「病気について」じゃなく、みんな次第に「自分の事」を話してくれるようになる。仕事のこと、家族関係。「ここだけの話ね」っていうのも多かった。ただ、話し込み過ぎから、ふと我に返って次の仕事を思い出す

          聞くことが好きだと分かった

          バレインタインデーはフラれる日

          2月13日夕方「ピコン」娘の学校からお知らせが届いた。 「明日はバレンタインデーです、・・残念ながら学校ではお菓子を持ってくることを禁止しています。・・」 この内容を読んだときに、フラッシュバックした話。 ちがう女性の家で食事した彼そうだ、私はバレンタインデーにフラれたんだった、と一番に思い出した出来事、オーストラリアと日本の遠距離の時の話だ。 前年のバレンタインは私もオーストラリアにいたので彼が食事に誘ってくれた。忘れもしない夏の夜のレストランのテラス席。生牡蠣と白ワイ

          バレインタインデーはフラれる日

          網走流氷クルーズ

          (くだらん話は飛ばして、下にある写真だけでものぞいてください) 2024年2月7日の午前様、自宅ベットの中で流氷クルーズ船の予約HPをチェックした。翌日のクルーズ「満員で受付終了」 ガーーーン。しまったーー。 冬の網走に行くなら絶対にこの目で!この耳で!流氷を感じたかったのに…。 今年は流氷の到着が1月19日、例年より14日も早いそうだ。 Xで流氷の様子をずっとウォッチしてたので、早い流氷到来にガッツポーズした。 それがまさか「行くのに見れない状況」になるとは。泣くに

          網走流氷クルーズ

          ケンカのススメ、『喧嘩ノ生態』を解剖します

          2023年11月、文学フリマ東京に出店した作品『喧嘩ノ生態』という本がある。 稀人ハンタースクールという川内イオさん率いる生徒の有志が14人集まり、オムニバス形式で執筆した。 人生背景もバラバラな14人が「喧嘩」について書いた本だ。マジカルバナナではないが、「ケンカと言ったら〇〇!」と言った時に、同じエピソードが出てくるはずがない。個性が尖った人の集まりだから。おのおのが心に思い浮かぶメラメラむかつくシーン、特に今まで人には言ってないがシコリのある話、自分で戦った話、泣く泣

          ケンカのススメ、『喧嘩ノ生態』を解剖します

          自分を表現する

          先日、久しぶりにバレエの舞台を見に行った。 私はバレエの世界に近づいたり、離れたりの人生。だからそんなに詳しくはない。 ただこの日は「踊ることで表現する人」に感動した。そのことを忘れず書き留めておきたい。 感動した作品は『瀕死の白鳥』。 ダンサーの彼女とは知り合いだったけれど、踊りを見るのは初めてだった。 真っ暗な舞台に一つのスポットライト、そこに映る彼女(白鳥)の影。 羽がボロボロになったと思わせてくれる、小刻みな腕の動き。 うつむき加減で、時々苦しそうにもがく。 最後

          自分を表現する

          今日なに食べる?

          『今日なに食べる?』 最近、こういう類のフレーズ流行ってるんですか? YOASOBIの「アイドル」で『今日なに食べた?』っていう歌詞もあったし、 『きのう何食べた?』っていう番組?映画化?のこともこのごろ知って。 (テレビ東京なので関西人には時差あり) 何を食べるかを迷ってるのか、気になるのか、知りたいのか? 確かに数時間おきの切実なトピックには間違いないけれど。 もしかして「今日の天気は?」と同じレベルで挨拶的なのかも、と。 ただ私はこのフレーズを聞くと「うっ」となる

          今日なに食べる?

          毎日が火曜日

          2024年もすでに半月過ぎている、と気が付く朝。 「noteを書くぞ」と思って開けるものの、これまで書いても公開してない&書き切ってない項目を目にしてゲンナリする。そして「どうせ今日も書けないだろう」と、閉じてしまう。または、少し書いて「つまらない」「意味がない」と終わる。 新年の目標を「書く」と決めたのに、もう諦めかけている。そして今年も終わっていくのか…そんな気持ちになりかけて、家のトイレに行くと少し救われる。 『火曜日  自分の人生は  自分の足で  歩く他はない

          香港人の興味

          「毎日クッキングするの?」 と何回も聞いてくる香港の友人の顔が驚きに満ちて、逆に面白かった。 2004年私たちはオーストラリア、パースの語学留学で出会った。香港から来た2人組。名前は2人ともチェリー。 彼女達は2週間という短期間だったが、授業が終わると毎日パースの観光に出かけていた。いい意味でガツガツしていた。そこに私も入れてもらった事がキッカケで仲良くなった。 2004年の出会いから、その後会ったのは2014年。今日は2024年。なので、2004→2014→2024と1

          真夏のクリスマス

          2004年12月25日。 西オーストラリア州のシャークベイでクリスマスを迎えた。 オーストラリアのパース生活が9ヶ月目を迎え、初めて遠出を決めた。パースから1週間ほどかけてエクススマウスという町へ向かうキャンプツアーに参加。20人ほどが1台のバスに乗って、海沿いを北上していく(地図の矢印)。途中、ビーチに寄ったり、砂漠で遊んだり、自然のアクティビティーが体験できる。 シェアハウスのブラジル人がこのツアーに参加して「人生を変えた!」と大騒ぎして帰ってきたことをキッカケに、ク

          真夏のクリスマス

          僕の誕生日

          私の場合、毎年クリスマスの時期になると、もう一つ考えなければならないことがある。それは12月25日生まれの夫の誕生日について。古き思い出とともに。 ◇ まだ結婚前のある年のクリスマスの日。当時の彼(現夫)と仕事帰りにお祝いしようという話になった。 その数日前、京都の北山通りにある教会の横を車で通りかかった。派手ではないが、万華鏡のようなキラキラした装飾に釘付けになり、クリスマスの日にもう一度彼とあの教会を見たいと思った。 京都のおしゃれスポットとされる北山通りを歩いて