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スタバのできごと

昨日のスタバでの出来事、どうとらえようかなと思っている。

スタバは平日だっていつも満席だ。
昨日も座る場所がなくウロウロ。一つだけ相席カウンターが空いていたので、荷物を置いた。その前の席には大学生ぽい2人の男性。顔を寄せ合って、何か一緒に作業している。私はどうしようかな、と迷った。集中力に自信がないので、そこでは作業が進まない気がした。向こうも私をチラリ。

遠くを見ると、2人席(テーブルと椅子2脚)に座っていた女性がジャケットを着始めていた。「お、これは空くぞ」と私も荷物を持って駆け寄る、と同時に女性が去ったので、無事に椅子とテーブルを確保できた。両側にも同じスタイルの席が並んでいた。

「ほうじ茶ラテ」をオーダーして、席に戻って作業していた。この席に移動しても作業効率が上がるわけではなかった、と自覚しながら……。

右手の席の出入りが激しい。次に70代くらいの女性が1人座った。と思ったら、すぐに立って、目の前の外国人親子3人に自分の座ってない方の椅子を差し出した。その親子は2つの椅子と、もう1人はサイドテーブルを椅子代わりにしていた。

3人のうちのお母さんが「NO!NO! Oh,thank you!」と女性の好意を受け取っていた。私はハッとした。無事に席が確保できて、自分が座る椅子、向かいの椅子には荷物を置いていた。私はその女性より先にいたのに、自分が座っていない方の椅子を差し出すことなんて、微塵も浮かばなかった。

この混雑しているなかで、ジャケットを置いている自分が恥ずかしかった。そして、周りを見れるこんな女性が、外国人たちに「日本人の優しさ」を配っているのかなと感じ、私はもろもろの反省しかなかった。

少しして、その親子が退席の準備を始めた。私は「Thank you for your kindnss」「Have a nice day」と言いながら、元の場所に椅子を戻すやりとりを想像した。

しかし、荷物の準備をしてコップやトレーを戻すと、3人は行ってしまった。椅子はそのままに。

またもや私はハッとしてしまう。そして女性が気になった。女性はサッと席を立って、自分でまた椅子を引きづり戻していた。その上、2個あった椅子も他の定位置に戻し、サイドテーブルも真っ直ぐ整えた。淡々とこなしている。

自分のこと、外国人親子のこと、女性のことを考えた時間だった。

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