SW大橋勇

1979年生まれ/男/ストーリーライター(小説家志望)/ソーシャルワーカー(社会福祉士…

SW大橋勇

1979年生まれ/男/ストーリーライター(小説家志望)/ソーシャルワーカー(社会福祉士)/統合失調症者にアウトドアを勧める会会長

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    私の投稿した小説をまとめてみました。

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    山について、文学的に語ることで美学を展開する。言葉により山の素晴らしさを表現する。それに合った写真も掲載する。

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【長編小説】『空中都市アルカディア』

序 はるか未来 いや はるか昔と言うべきか 科学が最高度に進化した時代 地球の地殻に大変動があり すべての大地は多くの生命と共に海に没した 生き残った僅かな人類は ひとつの都市を空に浮かべ、そこに逃れた 何千年の時が流れ洪水が治まると 現れた大地に人々は再び降り立った 陸の形は以前の面影などどこにもなかった それでも人々は以前の地名への愛着を持って土地に古名を与えた 空中都市はいつしかアルカディアと呼ばれ 世界政府のある都となった アルカディア

    • 読むことと書くこと。小説家を目指す者はどうすればいいか?

      先ほど、短編小説を一作物した。 そのあと続けて二作目も書こうと思った。頭の中に次から次へとアイディアが浮かんできたのである。しかし、そのまま書けばいい物を、夜なのに近所のスーパーでお菓子を買ってくるという、悪習をしてしまって、帰ってきてお菓子を食べながら他の人の文章を読んでいた。そして、お菓子を食べ終えて、さて書くか、と思ったとき、もう書けなくなっていた。アイディアがまるで浮かんでこなかった。 読む脳みそと書く脳みそは違う所にあるようだ。 では、小説家を目指す者は、読むことと

      • 妻と温泉へ

         私は部屋付きの露天風呂で空を見上げていた。  まだ夕食前の、五月の肌寒い空である。  ここは山の中の温泉であるが、宿の周りは深い森に覆われていた。森の中にポツンとある老舗旅館に私は妻と四駆の愛車を走らせ、先ほど到着したばかりだ。  私たちは露天風呂の付いた部屋を予約してあった。ふたりで自然の中でゆったりと時を過ごしたかったからである。  私たちは四十を越えた夫婦だが、子供がいない。  もちろん、欲しいとは思うが、いないからと言って不幸であるとは思わない。子供がいればこうして

        • 「小説家になろう」を批判する(題名について)

          私は現在、「小説家になろう」という小説投稿サイトに『地下世界シャンバラ』という題名の小説を連載投稿している。 しかし、この題名では、そのサイトだとインパクトが弱いようだ。 例えば、『社畜の俺が異世界転生したら悪役令嬢の下僕として働かされ、それでもコツコツ努力したら勇者になれて無双する話』みたいな題名の方が受けがいいらしい。 私はそういうことを知って、『最低な三人』という小説の続編として『最低な三人の異世界転生冒険記』をふざけて書き始めた。それが止まらなくなり、途中で『最低な三

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        【長編小説】『空中都市アルカディア』

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          「小説家になろう」を批判する(分類について)

          私は昨年の一月六日から今年の五月二日まで「小説家になろう」という小説投稿サイトに即興小説を連載投稿して完結させた。 そこで思うのが、「小説家になろう」というサイトに投稿される小説の偏りだ。 私は冒険ファンタジーを連載したのだが、投稿する際、ジャンルを決めなければならない。すると、ファンタジーだと「ハイファンタジー」と「ローファンタジー」に分けられる。なんだ、これは?「ハイファンタジー」は完全な非現実の世界、「ローファンタジー」は現実の中にファンタジーがある世界、らしい。しかし

          「小説家になろう」を批判する(分類について)

          小説家を目指すならば自作を「拙作」とか言うな

          小説家を目指す人で、謙遜して自作を「拙作」などと言う人がいるが、私はそういうのが嫌いだ。 私は小説で天下を取りに行っているのだ。それなのに自作を拙作などと言っていたら、誰かに作品を否定された時に、「たしかに私の作品は拙作です」と言わねばならないだろう。そうすると本当に自信がなくなると思う。謙遜は日本の美学なのかわからないが、大学教授などでも自分の本を「拙著」などと言う人が多い。大学教授の本が拙いならば、拙くない本はこの世にどれだけあるのだろう。 日本人の美意識として謙遜がある

          小説家を目指すならば自作を「拙作」とか言うな

          長編小説『地下世界シャンバラ』投稿準備中~小説家を目指して~

          私には現在、自作の四本の長編の冒険ファンタジー小説がある。そのひとつめが、すでにnoteに投稿してある『空中都市アルカディア』である。これは私が代表作と思っている作品で、非常に愛着がある。この作品で生まれて初めて長編冒険ファンタジーを書き上げたので、そのときの恍惚感、陶酔感は忘れられない。 そして、二作目の『地下世界シャンバラ』でも、書き上げたときに同じような陶酔感があった。三作目、四作目もそうだった。 しかし、四作ともなんらかの新人文学賞に投稿したが、認められなかった。 そ

          長編小説『地下世界シャンバラ』投稿準備中~小説家を目指して~

          「小説家になろう」に投稿した長編小説『地下世界シャンバラ』の閲覧回数が、noteに投稿したその小説の広告の全体ビューより少ない。最初からnoteに投稿したら良かっただろうか?まあ、「小説家になろう」の連載が終わったら、noteに公開します。お楽しみに!

          「小説家になろう」に投稿した長編小説『地下世界シャンバラ』の閲覧回数が、noteに投稿したその小説の広告の全体ビューより少ない。最初からnoteに投稿したら良かっただろうか?まあ、「小説家になろう」の連載が終わったら、noteに公開します。お楽しみに!

          理想の人格を作ることはできるか?

          これはAIのことではない。 私は高校生のときに統合失調症という精神病に罹り、こう言うと誤解があるかも知れないが、人格が崩壊した。 その人格を立て直すために、まず、大学の哲学科で哲学を研究した。 統合失調症とは、色々の症状があると思うが、私の場合、コミュニケーションが難しくなったことだ。頭の中で文章を考えてから、発話する。そんな壊れた頭だった。 そうだ、文章だ。 私は、大学在学中に精神科にかかり、治療を始めた。 理想の人格を労働者とか百姓とかに求めた。なぜなら、これは偏見かも知

          理想の人格を作ることはできるか?

          面白い物語ではなく、美しい物語を

          私は小説家を目指している者だが、最近、即興で書きなぐった大長編を終えて、以前から書き途中であった別の長編に取り組んでいる。その長編は、結末から構想を練っていて、現在どうやってその結末まで結びつけるかに苦労している。二部構成で、もう一部は書き上げてあり、二部の四分の一くらいは書いてあるが、結末までの道筋が見えない。しかし、結末から考えるやり方は、たぶん面白い小説を書くには相応しくない書き方だろう。結末から書く場合、二度三度読むほど味が出てくる作品ができるだろうが、一度目が面白く

          面白い物語ではなく、美しい物語を

          小説を書くときの、計画性と即興の効果

          私は一年四ヶ月、「小説家になろう」というサイトに、実験即興小説を連載した。 まったくのアドリブで、結末のイメージはあったが、そういったものをノートにメモすることなど一切せずに、ただひたすらパソコンに向かった。 アドリブつまり即興はその場の自然な流れを重視する点では良いと思う。 しかし、今日、即興でない書き途中の長編小説を読み返してみて、完全な即興がいかに計画性がなく無謀であるかがわかった。 反対に、その書き途中の長編小説は、アイディアノートには多くの書き込みがあるが、なかなか

          小説を書くときの、計画性と即興の効果

          若い人のスタジオジブリについての意識に宮﨑駿ファンとして物申す

          若い人、特に二十一世紀生まれの人のスタジオジブリについての意識に物申したい。 私は現在四十五歳で、小学生の頃に『となりのトトロ』などが公開された宮崎駿の作品と共に育った世代だが、私の見方では、宮崎駿は『もののけ姫』以前以後で分かれる。『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『耳をすませば』、これら『もののけ姫』以前の作品には首が飛ぶなどというシーンがあるのは信じられなかった。想像力の翼を広げ、自由に空を飛ぶ爽快感

          若い人のスタジオジブリについての意識に宮﨑駿ファンとして物申す

          本日より【長編小説】『地下世界シャンバラ』を「小説家になろう」に連載始めました。毎日、正午、午後八時投稿です

          『地下世界シャンバラ』 この作品は五年前に書いた長編冒険ファンタジー小説です。 いずれ、noteに掲載しますが、先に読者数の多い「小説家になろう」に出しておこうと思い連載を始めました。 すでに全編完成している作品ですが、分割して小出しにしていく理由は、一度に投稿してしまうと、「小説家になろう」を覗いた人が一度しか見ないことになると思うため、何度も出せば、多くの人の眼に触れることになるのではないかという思惑があります。 私は本気で小説家を目指しています。「小説家になろう」はラ

          本日より【長編小説】『地下世界シャンバラ』を「小説家になろう」に連載始めました。毎日、正午、午後八時投稿です

          『ゴジラ-1.0』を観て思うこと

          今、『ゴジラ-1.0』を観たところだ。 面白かった。 以前、映画館で観た人の感想で、主人公の思いは表現できていたが、ゴジラの側の物語が欲しかった、という物があった。たしかにこの映画ではゴジラがなぜ、東京に向かうのかが描かれていない。しかし、私はそれでいいと思う。だいたい、怪獣の思想などわかりっこないのだ。わからないから怖いのだ。エヴァンゲリオンの「使徒」も謎の存在だったからよかったのだ。怪獣の思想はどうでもいい。『エイリアン』が怖いのは、エイリアンがただ、襲ってくる存在だから

          『ゴジラ-1.0』を観て思うこと

          本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』を読んで。(ネタバレ無し)

          私は今日、本屋大賞の『成瀬は天下を取りにいく』を読んだ。 表紙や帯からどんだけ凄い主人公なのだろうと読み始めた。 私は去年の一月から、自分の小説を書くばかりで他の人の小説をnoteで読むくらいしかしてこなかった。紙の本で小説を読むなど一年以上なかったことだ。そして、久しぶりに読んだのがこの本屋大賞受賞作だ。 私はnoteの小説は途中で飽きたら辞めてしまう。しかし、紙の書籍を買うと、最後まで読むことにしている。今回も本屋大賞受賞作だから最後まで読んだ。 しかし、前半、あまり作品

          本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』を読んで。(ネタバレ無し)

          「小説家になろう」に一年四ヶ月、ほぼ毎日即興小説を連載し完結させました

          1年4ヶ月前、2023年1月6日から、2024年5月1日まで即興の長編小説『最低な三人の異世界転生ドラゴ二ア冒険記』を連載し完結させました。ほぼ毎日、アドリブで書き続けました。読んでくださった方ありがとうございました。本日5月2日、最終話を投稿し、すべて公開できました。 私はこの小説を実験として始めました。 実験にしては長い話になってしまいました。やめたいと思っても、最後まで書かないのは潔くないと思って書きました。継続する心の支えとなったのはPVの数字でした。それほどヒットし

          「小説家になろう」に一年四ヶ月、ほぼ毎日即興小説を連載し完結させました