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イスラエルは、未来永劫変わることが出来ないのだろうか。
多くの人達が、人質となったイスラエル人や米国人の行く末に、または電気や水を止められたパレスチナ人の行く末に気を揉んでいるのだろうが、わたは、それとはまた別な点も杞憂している。イスラエルの未来のことである。
今年の春だった。「こんな光景を見たことがない!」とNY Timesのイスラエル駐在の特派員は興奮を押さえきれずにレポートしていた。イスラエル中の市民によって大きなデモが展開していたのであった。
【殴り書き映画鑑賞メモ『チーズとうじ虫』ドキュメンタリー】
昨年観たときの映画鑑賞メモ。
また今日も怠惰に時間をすごしてしまい、やらなくてはならない様々な事柄を犠牲にして夕方からの映画に行くべきか悩んだ。しかしパンフレットには、2005年年山形国際ドキュメンタリー映画祭での小川紳介賞と批評家連盟賞をダブル受賞とフランス・ナント三大陸映画祭ドキュメンタリー部門グランプリを書いてあった。そんなにすごい映画なのか。これを見逃すといつになるのかわからないというこ
【ドキュメント映画『「奇跡の丘」のためのパレスチナ巡礼』】
すぐに忘れていしまいそうなのでメモ程度の所感ですが。
マタイの福音書を描いたパゾリーニの『奇跡の丘』のロケハンのドキュメンタリー。映画のロケハンとしてイスラエルの地を訪れたものの、そこでは大きな失望が待っていた。ゴルゴダに始まりナザレなどイエスゆかりの地を次々に訪れるものの、そこに展開される光景は近代化された建物や夥しい電信柱などで埋め尽くされていた。1964年の時点で、すでに2,000年前を再
20年待ち続けてきたパゾリーニとの対面スタート!
この機会を20年近く待っていた。遂にこのときが来たのかと感銘をおぼえる。9日間で短編も含め私の未見の映画ばかり17本、すべての前売りを購入した。本日から緊張と興奮の怒涛の映画体験がスタートする。
わたしの好きな映画作家は、実存的な葛藤や苦しみから逃げることなく正面から対峙し、己の問題意識と主体的に格闘し、その格闘の痕跡を作品に残すような作家である。つまり面白いかとか、泣けたとか、そんな些末なこと
上島竜兵の"孤独”を考える
当然のことにわたしは「上島竜兵」という人間のことを知らない。
知っていたとしても、それはあくまでもテレビを通した姿でしかない。
そもそもわたし自身、エンタメを苦手としていてあまりテレビを観ないし彼のファンでもない。そればかりかテレビに上島竜兵が出ているのを観てチャンネルを切り替えた経験は一度や二度だけでない。上島竜兵の姿を観ては低俗な番組と勝手に決めつけ彼の出る番組を避けていたのだ。
そんなわた
ロシアウクライナ侵攻 興味深い河東哲夫氏の視点。インタビュー勝手な要約|videonewscom
もう一ヶ月半前に見たビデオなのだが、非常に面白い見方だったのと、いまの時点でも参考になる内容だったと思うので、わたしなりに纏めてみました。50分近いビデオを観るのも大変なのでさくっと以下にまとめたつもりです。※ビデオのリンク先は記事の最後に記載しました。
※もともとFacebookのグループ用に要約したのですが、アクセスが少なくもったいないので、わたしのnoteのコンテンツとは異質ですが、掲載す
【悲しみよ こんにちは】朝吹登水子訳
「悲しみ」と「こんにちは」、まるでN極とS極を強引にくっつけたようなこのタイトルが昔から気になって仕方がなかった。
子どもの頃、日曜洋画劇場で映画の予告編を家族で観たことがあった。僅かに1分ほどの映像を見ながら、父も母も、ともに悲しい物語だと歎息たんそくしていたのが強く印象に残っていた。それ以来、映画でも本でも構わない、いつかこの物語に接したいと願っていたのだが、そうした気持ちも大学生になった頃
『日本文化史』家永三郎著 横溢なる批評精神による日本史観
むかし、『R25』なるフリーペーパーが流行った。創刊したのが2004年あたり。もう15年以上も時を経過しているのかと時の流れの早さに驚くばかりだが、このフリーペーパーについて記憶に残っている人も少なくないだろう。社会人若年層をターゲットにしたリクルート発行のフリーペーパーで、発刊から数年はかなり流行っていた。当時勤めていた職場でもよく目にしたものである。どんなものが書いてあるのかなと中を覗いてみる
もっとみる『神曲 地獄篇』 読後の違和感とその正体とは。
いろんな本を読み漁っていると、どうしてもダンテの『神曲』やゲーテの『ファウスト』の引用が目につく。無学で何も知らない私は、少しはその手の古典に触れておいたほうが良いのではと手にしたのだが、全くと言っていいほど興が乗らなかった。欧米圏では文学史上最高傑作と評されることもしばしばある『神曲』だが、世界史音痴で浅学なうえ、当時のフェレンツェの歴史を知らない。そもそも西洋の言葉で書かれた詩句を日本語に直す
もっとみる京都初のひとり呑み④ 最終日 京都人お勧めを食す | 下戸の酔いどれ放浪記
二泊三日の夢のような京都旅行も最終日。今日は伏見に行く予定である。幕末の志士に全く興味を示さないわたしの目指したものは平等院であった。幼い頃からずーとそれとはなしに見続けてきた10円玉に刻印されたその意匠をどうしてもこの目で確かめてみたかったのだ。
ポケットのなかにはメモが忍ばされている。メモには昨日呑み屋で知り合ったグルメなお兄さんから教えてもらったお勧めランチ2箇所が書かれているのだが、本当
初の京都ひとり呑み 高齢な女将との交歓 ③|下戸の酔いどれ放浪記
西院で呑んだあと一旦ホテルへチェックインし、次の目的地である京都駅へと向かった。時間はもう11時近くになっていた。
京都駅近くに、昭和の佇まいを残す呑み屋街があるとはとても想像ができなかった。目的地に向かいながらも、本当にあるのだろうかと訝しむ気持ちが募る。スマホの地図を見ながら近くまでこぎつける。本当にあるのだろうかと小道の先を覗いてみると、ビルに挟まえるようにして小さく明かりを灯した古びた建
初の京都ひとり呑み 雪辱戦 ②|下戸の酔いどれ放浪記
さて今日はどこで呑もうか。昨日河原町の隣客のおばさんに教えてもらった角打ちのお店に行くべきだろうか。運良ければ彼女とも再会できるだろう。それとも別のところにするべきだろうか。
朝方、ネットで古い昭和の趣を残している飲み屋街はないかと検索すると、
心を良さぶるほどに郷愁を駆り立てる写真に出くわした。そこに行きたい、そこに行かなくてはと思った。その呑み屋街は西院という場所にある。
京都はまったく不