WinーWinがもたらす人生讃歌

WinーWinがもたらす人生讃歌

この記事は映画「はじまりの街」のレビューです。 複数の登場人物は何らかの問題を抱えています。「はじまりの街」は新たな出会いをもたらし、そこから醸成されるWinーWinの関係が彼らの問題を次々と解決していきます。この映画はその過程を淡々と描くことで「人生はサヨナラから始まる」ことを教えてくれます。 一番問題を抱えているのは父親や友達から突然引き離されたアンナの息子13歳のヴァレリオです。その原因がパパのママに対するDVであることは理解しつつもママの取った行動に不満を持ちロー

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ラジオ・フォルモサ①

ラジオ・フォルモサ①

コロナの影響で、今まで音楽Barなどでしていた好きな音楽についての会話ができなくなったために始めた、このnote。 思いつくままにおススメな音楽を書いてきましたが、テーマを持った記事としてまとめたい音楽はあと残り1つを残すのみで、ほぼ書き尽くしたように思います。 もしかすると、ちょっと気合を入れすぎて書いてきて、燃え尽き症候群のようになってきているのかもしれませんが(笑)。 ただ、テーマを持った記事としてはまとめづらいけれどおススメしたい曲はあります。 最近、そのような曲を

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【映画コラム/解釈】『幸福なラザロ』「イタリア人女性監督アリーチェ・ロルヴァケルと現代社会(狼)と失われつつある世界(羊)の間に漂う映像美」
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【映画コラム/解釈】『幸福なラザロ』「イタリア人女性監督アリーチェ・ロルヴァケルと現代社会(狼)と失われつつある世界(羊)の間に漂う映像美」

『幸福なラザロ』 (2018)『夏をゆく人々』 (2014)  アリーチェ・ロルヴァケル監督  『幸福なラザロ』は、『夏をゆく人々』のアリーチェ・ロルヴァケル監督の実在の事件をモチーフにした2018年のイタリア映画です。ロルヴァケル監督が、本作でも、脚本を書いており、カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞しています。   『幸福なラザロ』でも、姉で、今のイタリアを代表する女優の一人であるアルバ・ロルヴァケルが、出演しています。また、村人を騙して搾取する侯爵夫人役を、『ライフ・イズ・ビ

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田舎者映画「ニュー・シネマ・パラダイス」と幸せ論

田舎者映画「ニュー・シネマ・パラダイス」と幸せ論

ポッドキャスト『TORCH TIMES』で、『ニュー・シネマ・パラダイス』の話を少ーし出来たので、詳しく書きたいと思います。 言わずと知れた名作ですが、僕が大好きなポイントのひとつが、ラストで流される大量のキスシーンのフィルム。大人になった主人公サルヴァトーレは、どうやら人の愛し方が判らない様子が冒頭でちょっとだけ描かれます。トトことサルヴァトーレにとって、映画こそが世界や人生を教えてくれるものだった。しかし教会によって人と人が愛し合うシーンはカットされていた。アルフレード

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ダイナミズムと適確さ、またはカーク・ダグラスはなぜリッカルド・フレーダを怖れたか――リッカルド・フレーダ監督『剣闘士スパルタカス』(Spartaco,1953)

ダイナミズムと適確さ、またはカーク・ダグラスはなぜリッカルド・フレーダを怖れたか――リッカルド・フレーダ監督『剣闘士スパルタカス』(Spartaco,1953)

 移民の子として貧民街に暮らしたカーク・ダグラスKirk Douglasは、1960年に自らが主演と製作総指揮を兼ねる形で『スパルタカス』(Spartacus,1960)を製作する。この映画でハリウッド・テンHollywood Tenのひとりとして赤狩りの影響で排斥された脚本家ダルトン・トランボDalton Trumboを起用することで彼の表舞台への復帰を援助したり、当初監督にアンソニー・マンAnthony Mannを起用したりするなど、ハリウッド・フィフティーズに浅からぬ因

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【百年ニュース】1921(大正10)4月17日(日) イタリアの映画監督セルジオ・ソリーマ(Sergio Sollima)がローマで誕生。マカロニ・ウェスタンの代表的な監督のひとりとなる。1966『復讐のガンマン』,1967『決斗のジャンゴ』,1970『狼の挽歌』。脚本も全て自身で書き,社会派の作風が人気。1998没,享年94。
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【百年ニュース】1921(大正10)4月17日(日) イタリアの映画監督セルジオ・ソリーマ(Sergio Sollima)がローマで誕生。マカロニ・ウェスタンの代表的な監督のひとりとなる。1966『復讐のガンマン』,1967『決斗のジャンゴ』,1970『狼の挽歌』。脚本も全て自身で書き,社会派の作風が人気。1998没,享年94。

イタリアの映画監督セルジオ・ソリーマ(Sergio Sollima)がローマで誕生。1935年イタリア国立映画実験センターを卒業、第二次世界大戦中はパルチザンとしてファシスト政権に抵抗する活動に従事しました。 戦後1950年代に脚本家として頭角を表し、1960年代にはマカロニ・ウェスタンの代表的な監督のひとりとなりました。1966『復讐のガンマン』で商業的成功をおさめ,続く1967『決斗のジャンゴ』,1970『狼の挽歌』などの作品を残した。脚本も全て自身で書き,社会派の

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LA RAGAZZA CHE SAPEVA TROPPO / 知りすぎた少女(2021年8月9日劇場公開)
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LA RAGAZZA CHE SAPEVA TROPPO / 知りすぎた少女(2021年8月9日劇場公開)

ジャッロ映画の原点と言われている幻の映画がついに日本初公開です。 イタリア語の解説をするとCHEは人物の場合はCHIなのですが、知りすぎたことを強調する場合にはCHEになるというのがイタリア在住経験のある友人の見解です。 知りすぎた少女はノーラ(レティシア・ロマン)。オーセンティックな美少女です。冒頭、飛行機で隣りに座った紳士からマリファナ入りのタバコをもらったことで現実と幻覚の境が曖昧になります。 この映画おそらく『ローマの休日』よりもスペイン階段が多く登場します。レ

ひまわり

ひまわり

ずっと観たい観たいと思って観ていなかったヴィットーリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画『ひまわり』(1970年)をついに観たら、もうめちゃくちゃに感動してしまった…。 海で出逢ってすぐ恋に落ちたジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)。アントニオは徴兵される予定だったのだけど、結婚すると12日間の休暇がもらえてラッキーということで、二人は結婚。 この新婚の頃の「12日間」が永遠かのように振る舞う二人の明るさが、後になるととても泣ける。何も考

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UNA STORIA DELL'ORRORE ITALIANA / クラッシック・ホラー・ストーリー(2021年7月14日配信公開)

UNA STORIA DELL'ORRORE ITALIANA / クラッシック・ホラー・ストーリー(2021年7月14日配信公開)

イタリアン・ホラー映画の最新作。 オープニングから『シャイニング』へのオマージュ。 このタイトルの出し方もどこかで観たホラー映画のそれ。 しかしですね、この映画大きな問題があります。映画のストーリーが進んでラストの30分の種明かし、ここでより深くおぞましい謎が明らかにされるべき時間になんとあり得ない展開が待っていました。 作品を世に放つ前から、その低評価に怯えたクリエーターが言い訳のように製作した映画です。こんな映画にGOサインを出すネットフリックスの余裕なのか、騙さ

【百年ニュース】1921(大正10)2月22日(火) イタリアの女優,ジュリエッタ・マシーナがボローニャで誕生。父は大学教授。ローマ大学卒業後演劇の道に。1943ラジオ番組で知り合ったフェデリコ・フェリーニと結婚。夫が監督する映画に数多く出演。1957『カビリアの夜』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。
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【百年ニュース】1921(大正10)2月22日(火) イタリアの女優,ジュリエッタ・マシーナがボローニャで誕生。父は大学教授。ローマ大学卒業後演劇の道に。1943ラジオ番組で知り合ったフェデリコ・フェリーニと結婚。夫が監督する映画に数多く出演。1957『カビリアの夜』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。

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