はなればなれのマチルダ

22歳。ただただ映画のために生きています。 http://filmarks.com/u…

はなればなれのマチルダ

22歳。ただただ映画のために生きています。 http://filmarks.com/users/kano.matilda https://www.instagram.com/matildaxx4x

最近の記事

Mamma Roma dressed in pale/ 『Mamma Roma』

The protagonist called Mamma Roma brings three pigs to a wedding ceremony. This is the first sequence of this film. Pier Paolo Pasolini who can be categorised as a filmmaker of Italian Neorealism depicted the society of working class citize

    • 2つの世界の狭間で/ 『Perfect Days』

      とてもとてもお久しぶりです。 そして、あけましておめでとうございます。 いかがお過ごしでしょうか? 自分でも不安になる程に文章を書くことから離れてしまいましたが、ようやく戻って参りました。 さて、わたくしは現在、北ヨーロッパを周遊しております。 その中で最初に訪れた都市、ブリュッセルにて鑑賞したヴィム・ヴェンダースの新作『Perfect Days』について、今回は綴りたいと思います。 言わずと知れたドイツの巨匠・ヴェンダースが日本で撮った新作ということで、既に鑑賞し

      • 私の大切なハル・ハートリー/ 『No Such Thing』

        皆さまこんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 私はと申し上げますと、デイヴィッド・ボールドウィンとクリスティン・トンプソンの『フィルム・アート』にて、せっせと映画の勉強をしております。 やはり映画とは、奥深く、大変興味深いものです。 分れば分かるほど面白い。皆様も是非読んでみて下さい。 ところで今回は、私のシネマライフの中でもトップレベルでフェイバリットな映画監督、「ハル・ハートリー」について綴りたいと思います。 というのも最近、とあるハートリーに関する思考に支配さ

        • クルーゲをみた/ 『Happy Lamento』

          皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 わたくしはと申しますと、独り元気に勝手に「カール・テオドア・ドライヤー」映画祭を開催しております。 私の大学の図書館(特に別キャンパス)には、国内の大学図書館トップクラスのAV資料の蔵書がありまして、最寄りのキャンパスにせっせとお取り寄せしている日々です。 ドライヤー作品も残すところ、あと7作品。 ただ、内4作品は果たして日本国内で入手できるのか、といったところ。 しかし、私は諦めません。必ずや探し出してみせましょう。 さて、本題に入

        Mamma Roma dressed in pale/ 『Mamma Roma』

          The Soviet films and the montage of attractions

          Today, I'm going to refer to the Soviet films and the montage, especially the montage of attractions. In the last semester, I restudied about the montage in the class which focused on the film studies, and I turned in a term paper about the

          The Soviet films and the montage of attractions

          ソヴィエト映画とアトラクションのモンタージュ

          皆さま、こんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 従来ならば、4月には夏が到来すると言うのに、未だ春の始まりのような装いのこちら、マルタ共和国です。 学生の皆さんは、そろそろ新学期の始まる頃ですね。 私も明日から授業が始まるようです。 おっと、皆さん不思議に思われていますね。「明日から授業が始まるというのにこの小娘は何故、地中海の島国なんぞにいるのだ」と。 ふふふ、皆さまご存知ないでしょうが、優秀な私は、専門科目の単位を3年間で全て取得しているのです。(冗談です。3年

          ソヴィエト映画とアトラクションのモンタージュ

          パリ聖地巡礼旅/ 『ポンヌフにまどろめ。』

          皆さまこんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 マルタ生活2ヶ月目にして、お米がなくても、BBQソースのお好み焼きで幸福を得られることを知ったマチルダです。 未だにマルタ風邪(マルタに来た日本人は、2週間かそこらで必ず重度の風邪をひくため、皆これを”マルタ風邪”と呼びます。)にもかからず、近所に、日本の回転寿司よりも遥かにサーモンが美味しいお寿司屋さんも発見したことですし、私のHPはうまく保てています。 さて今回は、パリ滞在記第3弾として、フランス映画聖地巡礼の記憶を綴

          パリ聖地巡礼旅/ 『ポンヌフにまどろめ。』

          パリ、眠る偉人を目の前にして

          おはようございます。 こちら、イースター休暇に突入したマルタです(とは言っても3連休)。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 前回の記事から綴り始めた、私のパリ旅行記。 パリ滞在の前半は、人並みに観光をしていたのですが、やはり自身の性(さが)には逆らえず、徐々にフランス映画没中旅へとシフトしてしまいました。 その中でも最も長い時間を割いたのが、お墓参りです。 私は滞在中、眠る偉人を追って、パリ市内に所在する3ヶ所のお墓へと足を運びました。 今回はこれについて綴りたいと

          パリ、眠る偉人を目の前にして

          シネマテーク・フランセーズ訪問記

          皆様こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。 わたくしはと言いますと、時に疲弊しながらも、マルタ留学を存分に楽しんでおります。 さて、数日前に1週間ほどバカンスを取り、パリ旅行へ行って参りました。 想い出しても目がとろんとするような経験をしてきましたので、複数記事に渡って綴りたいと思います。 今回は、旅のまさに最後の訪問場所「Cinémathèque française(シネマテーク・フランセーズ)」についての文章です。 まず、シネマテーク・フランセーズについて簡単に

          シネマテーク・フランセーズ訪問記

          映画館体験記 in マルタ

          皆様こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。 私は本日、1ヶ月弱が経過したマルタ生活にて初めて映画館へ行って参りました。 この国には、ミニシアターや名画座といった概念は存在しないので?!(怒)、隣町のシネコンにて『アバター2』を鑑賞して来ました。 ということで今回は、マルタの映画館事情について綴りたいと思います。 個人的には、非常に非常に非常に興味深かったです…。 まず、いかにして本日『アバター2』を観ることにしたのかと申し上げます。 3/13 (sun) 10:0

          映画館体験記 in マルタ

          運命に抗うという運命 /『ウェンディー&ルーシー』

          皆さまこんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 お気づきの方も多いかと思いますが、私は先月からマルタ共和国に留学しています。地中海に浮かぶ小さな小さなこの国は、石造の建物とエメラルドグリーンの海が広がるとても美しい国です。 かつてはイギリス領であったため公用語はマルタ語と英語であり、その他欧米諸国と比較して物価が比較的安く、治安や気候も良いということで、マルタ留学を決めた訳ですが、一つだけ盲点がありました。 それは全く映画環境が整っていないことです。 東京23区の半分

          運命に抗うという運命 /『ウェンディー&ルーシー』

          刹那のピエール・エテックス / 〈特集上映:ピエール・エテックス レトロスペクティブ〉

          皆さまこんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 私はと言いますと、3年秋学期の期末試験に全力投球をしていたのも過去のお話。 全レポートを提出し、残すは試験ラスト1つというところで完全燃え尽き、全く試験勉強が手に付かなくなってしまいました。ので、諦めて本文のタイピングに勤しんでいる今日この頃です。 (いや、諦めるなよ。)(はいスミマセン、明朝早起きします。) ということで、依然、試験期間中のわたくしではございますが、テスト勉強はさて置き、今月中頃にシアター・イメージフォー

          刹那のピエール・エテックス / 〈特集上映:ピエール・エテックス レトロスペクティブ〉

          デレク・ジャーマンと私と大学生活 / 『BLUE』

          皆さま、こんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。 私はこう見えて(?)、現在、立教大学経済学部3年次に在籍しています。 そのため、年が明けて少し経ってから今日、そして来月頭までは期末試験の勉強に猛烈に追われる毎日です。 しかしながら今学期は、おおよそ半分の授業は映画関連のものを履修しており、そういった科目のレポート執筆に費やす時間は、非常に楽しく有意義です。 以下、現在私が取り組んでいるレポートです。 ・『ソヴィエト映画とアトラクションのモンタージュ』 ・『ブニュエルと

          デレク・ジャーマンと私と大学生活 / 『BLUE』

          日本映画の未来と偉大なる女性映画作家 / 『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス湖畔通り23番地』

          皆さま、あけましておめでとうございます。 かなり久々の投稿となってしまいました。 しかしながら無論、ご無沙汰している間もしっかりと変態映画生活は送っておりました。 今回の記事は、今年最初の劇場鑑賞となったシャンタル・アケルマンの1975年の作品、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス湖畔通り23番地』について綴りたいと思います。 昨日、早稲田松竹にてシャンタル・アケルマン監督作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス湖畔通り23番地』(

          日本映画の未来と偉大なる女性映画作家 / 『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス湖畔通り23番地』

          傑出して美味しいフレンチトースト / 『クレイマー、クレイマー』

          皆さんこんにちは。 いかがお過ごしでしょうか。わたくしはと言いますと、映画を観たいという想いと映画に費やすことのできる時間との均衡が全く取れておらず、悲しみに暮れているところです。超過需要といったところでしょうか。嗚呼、映画を浴びたい。 とは言いつつも、今年もいよいよ終わりに近づいてきたので毎年恒例、年間映画視聴本数をカウントしてみましたところ… 見事300本超えました。嬉しい。非常に嬉しい。 持論として、 「愛は量ではないが、量は愛である。」 と言うものがありまして。

          傑出して美味しいフレンチトースト / 『クレイマー、クレイマー』

          寸分の狂い無き散在 / 『たぶん悪魔が』

          こんばんは。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 わたくしは昨日、早稲田松竹で上映中の「ロベール・ブレッソン特集」に行って参りました。 私が鑑賞したのは、朝早い回でしたので座席にも少し余裕があったのですが、違う回で鑑賞した友人によりますと、立ち見で鑑賞している人もいたようで、日本の映画文化に少しばかり明るい光を感じました。 本上映会は、『湖のランスロ』と『たぶん悪魔が』の2本立てでしたが、今回の記事は『たぶん悪魔が』について綴りたいと思います。 私たちが生きる世界とは

          寸分の狂い無き散在 / 『たぶん悪魔が』