【絶版映画本/未DVD化/その他】

古い絶版映画本から「心に引っ掛かる映画論」等の引用、ビデオ化はされたが「未DVD化」の…

【絶版映画本/未DVD化/その他】

古い絶版映画本から「心に引っ掛かる映画論」等の引用、ビデオ化はされたが「未DVD化」の映画作品の感想、それ以外の「その他」。 ※【私的な好み】をエラそーに5段階表示。「凡作(≒凡人)」=「普通」の映画。⇒ [◎=傑作、名作] [◯=秀作] [△=佳作] [▼=凡作] [×=駄作]

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近未来の〈アメリカの内戦〉を自虐的に笑う映画『セカンドインパクト』(1997)

◆『セカンドインパクト』(1997/米/TV映画) ■未DVD化■ ※HBO製作 原題「The Second Civil War」は「二回目の南北戦争」という意味らしい。 本作は〈アメリカの分断〉を皮肉り風刺(サタイア)したブラックコメディ。 米国内の事情に詳しくないし、それほど面白くはないが、私的には△佳作。 ↓私が7年前?にビデオで視聴した時に書いた今は記憶に無い「あらすじ」。 脚本は「クーデター」を描いた『パワープレイ』(78)で知られるカナダ人のマーティン・バーク

    • 映画監督・原田眞人が選ぶ【時代劇ベスト10】(※1991年の選出)

      原田眞人(1949-)監督が選ぶ【時代劇ベスト10】。下方に映画のリンク集あり。『名画パラダイス365日 [日本映画編]』(1991年)の「p.308」への掲載。 ※原文は順位と作品名しか書いていません。「製作年」も「監督」も無し。 -------------------------------------------------------------------------------------- 1『切腹』(1962)  ※小林正樹(←監督の名前) 2『羅生門』(1

      • ■全105本■ 【ATGの日本映画:105本】の〈VHS〉コレクション

        【ATG】は「エー・ティー・ジー」という読み方で合ってますか?⇒《1960~1980年代の日本の映画配給会社日本アート・シアター・ギルドの略称。》 私はATGに関して何の知識もありません。ATGの日本映画で映画館で観たのは1本もなく、現時点ではビデオ等で25本鑑賞。暗い、挑発的、前衛的といったぼんやりしたイメージを私は持っています。105本は↓を参照しました。 ロゴマークや「アートシアター」の文字デザインは伊丹十三氏のようです。 ATGの日本映画〈105本〉の全リスト

        • 楳図かずお『猫面(ねこめん)』は9歳で出会った最大の〈トラウマ〉漫画

          ※※※ネコ好きな方、ネコを飼われている方には、オススメしません※※※ ===私の評価=== リアルタイムではなく、最初に「貸本」として出版された1963年(昭和38年)から10数年以上あとに、近所の2席だけの小さな床屋(理髪店)で順番を待つ場所のミニ本棚に並んでいた本で読んだ。小学三年生(9歳)の時で、どのような体裁の本だったかは記憶に無いが、「貸本上がり」の単行本だったかもしれない。楳図かずおの漫画は、多分ギャグ漫画の『まことちゃん』ぐらいは読んでいて作者を知っていたの

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          村上春樹によるアメリカ映画『明日に向って撃て!』(1969)短評 ※ネタバレ※

          村上春樹(1949-)+川本三郎(1944-)の『映画をめぐる冒険』(1985年)より。 ベタ?ですが『明日に向って撃て!』(1969/米)は◎傑作だと私は思います。川本三郎氏によると、『冒険者たち』と同じく本作も【聖三角形】の映画。 2018年10月21日の『村上RADIO』の2回目の放送で、『貧乏な若い頃、真冬の寒い時期に寝るときは二匹の猫を抱いて暖をとっていた』と話していましたが、その時の二匹の猫がこの「ブッチとサンダンス」ではないだろうか? 「村上春樹はキモいの

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          ■51~60■ 【ATGの日本映画:105本】の〈VHS〉コレクション

          【ATG(Art Theater Guild)】は「日本アート・シアター・ギルド」の通称⁉ -------------------------------------------------------------------------------------- 51◆『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(1975)  新藤兼人(←監督名) 52◆『鴎(かもめ)よ、きらめく海を見たか めぐり逢い』(1975)    吉田憲二 53◆『鬼の詩(うた)』(1975)  村野

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          つげ義春『〈愛蔵版〉夏の思いで』の【自作解題】に見る〈鬱々とした嘆き〉

          『〈愛蔵版〉夏の思いで つげ義春作品集』(1988年/中央公論社)の「まえがき」に書かれた【自作解題】より。この本のユニークさ?は「本の帯」にだけ〈自選作品集〉と書かれているが、帯を外した書籍本体には、どこにも「自選」と書かれていない点。なぜ? 帯の「背」の部分には〈単行本未収録作品多数をふくむ鬼才の自選集〉。つげ氏は「1987年以降休筆」の状態。 ↓目次。有名?な『ねじ式』『李さん一家』『海辺の叙景』『通夜』が無い。 まえがき―――自作解題               

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          映画評論家・南 俊子によるアメリカ映画『ナタリーの朝』(69)評

          ◆『ナタリーの朝』(1969/米/Me, Natalie)  1970年日本公開 ■未DVD化■ ↓VHSビデオの後ろ側のジャケ写に掲載の作品解説 最近も【#カワイイに正解なんてない】というキャンペーンが物議を醸した!? ↑でも言及されている「ハロルド叔父さん」、こいつがとんでもない食わせ者で、容姿に自信が無くて悩む姪のナタリーに対して『人間は外見じゃないよ』みたいなキレイゴトを語る「賢者」のような役として登場するが、その後で、長年連れ添った妻と死別?した後に「美人でセ

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          中西保志の名曲『最後の雨』(1992年)

          私がこの歌を知ったのは、たまたまチャンネルを変えた時にサンテレビで放送されていた「中年以上向けのカラオケ番組」(テレビ神奈川制作?)で、曲としてはレンタルビデオでいうところの「まだまだ新作」くらいの新曲だったはず。歌手の顔は写らず「傘に雨の水滴が流れる映像」だけのMV?が初見。 『最後の雨』を、「歌の上手い一般人」なのか「元・歌手」なのか、よく知らない人がカバーしてる動画がある(再生回数も多い)が、出だしを見てすぐにやめた。いくら歌が上手くても「チャラい」感じの人間には、熱

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          作家・倉阪鬼一郎が1988年に選んだ「海外ホラー映画ランキング」の〈まとめ〉

          【A級スプラッター10選】 【B級Z級スプラッター映画10選】 【B級Z級ホラー・ベスト8 / マイナーA級ホラー・ベスト3】 ★掲載誌『幻想文学 23』(1988年)の〈目次〉と〈表紙〉 関連投稿 #倉阪鬼一郎 #ホラー映画 #映画ベストテン #映画ランキング #VHSコレクション #選者別VHSコレクション

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          青山正明による【ルチオ・フルチ監督】の略歴と評価

          ※「利用規約違反(「性的な音声、画像、動画」)」による修正後?の再投稿※ 私がルチオ・フルチ(1927-1996)監督作で観ているのは、全てビデオでですが、『サンゲリア』『地獄の門』『ビヨンド』『墓地裏の家』『野獣死すべし』『未来帝国ローマ』の6本だけです。『ビヨンド』と『墓地裏の家』はビデオを所有してるだけで未見かも。この人の映画は、なぜか「記憶に残らない」ので観たかどうか不明。『サンゲリア』以外5本は〈劇場未公開〉。 ★青山正明氏による【ルチオ・フルチの略歴と評価】(

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          【アンドレイ・タルコフスキー(1932-1986)】監督の〈VHS〉コレクション

          下に引用したWikipediaに書いてある「タルコフスキーと黒澤 明の友情」は『黒澤明語る』(福武書店/聞き手:原田眞人)でも少しだけ語られている。私がタルコフスキーで観ているのは『惑星ソラリス』だけで、私的には◎傑作。ネットで知ったのですが、坂本龍一氏は好きな映画に『惑星ソラリス』を挙げていたと思います。ずっと昔にジャケ写の渋さに惹かれて「買い取りまっくす」で買った中古ビデオの『ストーカー』は未見のまま。押井 守氏の原作で藤原カムイ氏作画の漫画『犬狼伝説』(1990年)は、

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          剣豪【宮本武蔵(むさし)】のミニ・バイオグラフィ

          推理クイズ本『世界の偉人は名探偵』〈1987年版〉の[P.127-128]から引用。 私は宮本武蔵をモデルにした映画や漫画を鑑賞した記憶がありません。有名なのは「巌流島の戦い」でしょうか。私はテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』で子供の頃に観た記憶がある。映画『魔界転生』(81)には出ていたか。 風 忍のカルト?漫画『地上最強の男 竜』はブルース・リーと共に降臨した!? つげ義春『噂の武士』にも宮本武蔵が出てくるが、最後にどんでん返し…。 武蔵に関しての、上から順に「映画」

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          手塚治虫が亡くなる前年に語った「当事者」としての【昭和漫画史】

          手塚治虫(1929-1989)と呉 智英(1946-/くれ・ともふさ)の1988年の対談。手塚氏は翌年(1989年)の2月に亡くなられるので、↓やはり?やつれて見える。 《1988年3月15日に、突然腹部の激痛にみまわれ、救急搬送される。検査の結果進行性のスキルス胃癌と判明し半蔵門病院に入院、胃の4分の3を切除する。5月に退院し、以前と全く変わらない多作振りを見せたものの、入院前に比べ次第に身体は痩せ細り、時折休憩を挟まないと描き続けられないほど体力が低下していった。同年1

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          【テヅカのゲキガ(黒手塚)】を読むなら「大都社のハードコミックス」が最適だ

          リアルタイムではなく後追いで、出会いはT書房という町の古本屋だった。 オッサンの郷愁(ノスタルジー)に過ぎないけれど、私はコレで読んだので。 〈黒手塚〉の正確な定義は知りませんが、個人的には「夢のある少年漫画」出身の手塚が、毛嫌いしていた後発の「夢のない劇画(≒青年漫画)」の影響を受けて描かれた、「描線」や「テーマ」が青年向けのダーク(陰鬱)な作品。 昭和の「劇画」は映画や小説でいうところの「ノワール」が出発点だろう。人倫(モラル)や法律を踏み外した人間(主に犯罪者)たちの

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          【B級Z級ホラー】と【マイナーA級ホラー】の「ベスト◯」 倉阪鬼一郎・選

          『幻想文学 23』(1988年)より。↓過去の投稿の続きで、今回で完結します。 倉阪氏が選んだ【◯級ホラー映画・ベスト◯】 ◆B級Z級ホラー・ベスト8 -------------------------------------------------------------------------------------- 1『死霊の盆踊り』(1965/米) 2『邪淫の館 獣人』(1975/仏) 3『ストラングラー 猟奇マザコン絞殺魔』(1984/ユーゴ) ■未DVD化

          【B級Z級ホラー】と【マイナーA級ホラー】の「ベスト◯」 倉阪鬼一郎・選