令和の【『ダーティハリー』論争】で思い出すのは昭和の【『ゴルゴ13』論争】
『ゴルゴ13』論争は、たまたま入った、わりと大きめの新刊書店(とっくの昔に閉店)で平積みになっていた『バカにつける薬』(1988年/双葉社)という本で知った。著者は「呉 智英」という初めて聞いた読み方もわからない人。挑発的なタイトルと帯文を目にし、生意気にも自分を「利口」だと思っていた若い頃の自分は買ってすぐに読み始めたが、読んでいる間じゅう「ずっと怒られてる」感覚だった。それと、「この著者は、なんでこんなにあらゆる事象に怒りまくってるんだ?」という疑問も芽生えた。これがきっ