佐藤芽衣

映画感想文や読書感想文などをつらつら書いています。ごった煮アカウントです。ご容赦くださ…

佐藤芽衣

映画感想文や読書感想文などをつらつら書いています。ごった煮アカウントです。ご容赦ください!

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  • #映画感想文

    映画感想文です。備忘録です。分析的な批評はなく、ネタバレしています。

  • #エッセイ・日記

    日々の気付き、書いておかないと忘れてしまうけれど、また繰り返されるであろう思考について書いています。

  • #お仕事の話

    失業、無職、転職など、波乱万丈のお仕事人生。何が来ても意外と平気。今、落ち込んでていても何とかなるものです。

  • #読書感想文

    文芸書から自己啓発書まで、読書感想文として書き留めています。ご参考になれば幸いです。

  • #怪談牡丹燈籠 現代語訳

    三遊亭円朝の速記本『怪談牡丹燈籠』の口語文体を現代語訳しています。江戸の風に吹かれようではありませんか。

最近の記事

#映画感想文322『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(原題:Rapito)』(2023)

映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はマルコ・ベロッキオ。 2023年製作、125分、イタリア・フランス・ドイツ合作。 1858年、ボローニャのユダヤ人街に暮らすモルターラ家に、カトリックの教会の人たちがやって来て、「エドガルドはカトリックの洗礼を受けたので、ユダヤ教を信仰すべきではない」と突然宣告して、彼を連れ去ってしまう。誘拐であるのだが、警察は動かない。誘拐であることをイギリスやアメリカのメディアに訴え、

    • #映画感想文321『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』(2022)

      映画『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(原題:Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush)』(2022)を映画館で観てきた。 監督はアンドレアス・ドレーゼン、脚本はライラ・シュティーラー、出演はメルテン・カプタン。 2022年製作、119分、ドイツ・フランス合作。 ラビエはドイツに暮らすトルコ系の移民。夫は自動車メーカーの工場で働き、長男はトルコの女性と結婚、下の息子二人は中学生と小学生でまだ小さい。 長男ムラートは、ムスリム

      • #映画感想文320『無名』(2023)

        映画『無名(原題: Hidden Blade)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はチェン・アル、出演はトニー・レオン、ワン・イーボー。 2023年製作、131分、中国映画。 舞台は日本軍の侵略に耐える中国大陸。大日本帝国軍は、広州、重慶を爆撃し、満州国を作り、上海を拠点にしてスパイが動いている。 中国共産党、中国国民党、日本軍のスパイがおり、二重スパイ、三重スパイなのか、という信用できない登場人物たちが、それぞれの思惑を持ち、それぞれの隠し事をして、終戦の

        • #映画感想文319『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024)

          映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国(原題:Godzilla x Kong: The New Empire)』(2024)を映画館で観てきた。 監督はアダム・ウィンガード、出演はレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ケイリー・ホトル。 2024年製作、117分、アメリカ映画。 バカ映画だろうなと思って観に行ったら、ちゃんとバカ映画だった。 孤独に暮らすキングコングの世界に邪悪な猿どもが、やって来た。悪い猿は、怪獣を兵器として従えている。さすがのキングコングも

        #映画感想文322『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(原題:Rapito)』(2023)

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          明日から4連休だけれど、ノープラン。とりあえず、暴飲暴食せず、規則正しく生活することが目標。noteの記事も書き溜めよう。

          明日から4連休だけれど、ノープラン。とりあえず、暴飲暴食せず、規則正しく生活することが目標。noteの記事も書き溜めよう。

          #映画感想文318『リンダはチキンがたべたい!』(2023)

          映画『リンダはチキンがたべたい!(原題:Linda veut du poulet!)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本は、キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック。 2023年製作、76分、フランスのアニメーション映画。 主人公のリンダは8歳で母のポレットと団地で暮らしている。父親は心不全ですでに亡くなっている。その父が得意としていた「パプリカ・チキン」の料理を食べたいとリンダは母にねだる。しかし、フランス全土の労働者がストライキをしており、鶏肉を手に入

          #映画感想文318『リンダはチキンがたべたい!』(2023)

          #映画感想文317『貴公子』(2023)

          映画『貴公子(原題:The Childe)』(2023)を映画館で観てきた。 監督はパク・フンジョン監督、出演はキム・ソンホ、カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラ。 2023年製作、118分、韓国映画。 韓国ノワールアクションと銘打たれているが、正しくは韓国ノワールアクションコメディと言っていいぐらい、緩急のある作品だった。 マルコ(カン・テジュ)は、フィリピンのボクサー。フィリピン人の母親と韓国人の父親を持ち、コピノと呼ばれている。母親は病に伏し、マルコはその治療費

          #映画感想文317『貴公子』(2023)

          #映画感想文316『美と殺戮のすべて』

          映画『美と殺戮のすべて(原題:All the Beauty and the Bloodshed)』を映画館で観てきた。 監督はローラ・ポイトラス、写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー映画。 2022年製作、121分、アメリカ映画。 本作は写真家ナン・ゴールディンの人生とキャリア、社会運動を追ったものである。 わたしは恥ずかしながら、ナン・ゴールディンのことを知らなかったのだが、彼女の表現はまさに体当たりといった感じで、多くの写真家たちに影響を与えたのだろうと思わ

          #映画感想文316『美と殺戮のすべて』

          仕事中にプライベートの話を聞きたくない

          今の会社はゆるい。これまでの、どの職場より、楽といえば楽。 しかし、そのゆるさって、独身労働者には適用されず、損をしている気分を味わうこともある。 今日は、いわゆる「子持ち様」のニュースが、彼らの話題であった。(知らない人はニュース検索してください。まあ、このネーミングもどうかと思っている) 彼らは、組織の構造的な問題もあるとはいえ、その根底には子どものいる既婚者に対する独身女性のねたみ、そねみがあるに違いないと結論づけており、イライラしたが、黙っていた。この話をしてい

          仕事中にプライベートの話を聞きたくない

          まゆげが太くなる理由 テクノロジーとの関係

          ここ最近、まゆげを太くかくようになった。 (毎朝、メイクをしながら、メイクとはお絵描きなので、器用な人ほど、上手にできるのだろうな、と思ったりもする) まゆげを太くするのは、オンラインミーティングの機会が増えたからである。つまり、Zoom映りを良くするためにやっている。なので、チークもはたくし、鮮やかなリップクリームを選ぶようになった。 (太いまゆげがあると顔がはっきりする。グラデーションのアイメイクとかは、画面上にはあまり反映されないような気がしている) テクノロジ

          まゆげが太くなる理由 テクノロジーとの関係

          労働者をまっとうすると疲弊してしまい、noteを書こうという気力すら奪われる。疲れない体がほしい。

          労働者をまっとうすると疲弊してしまい、noteを書こうという気力すら奪われる。疲れない体がほしい。

          無断欠勤する夢をみる

          わたしは友人の中華料理店に来ていた。仕事前なのだが、ちょっと寄るぐらいなら大丈夫だろう、と思っていた。 友人は雇われ店長で忙しそうに働いている。わたしはカウンター席で、細長い餃子を食べる。食べ終えて会計しようとすると、足の踏み場がないほど、厨房が散らかっている。まあ、会社に連絡をして、午前中は有給休暇にして午後から出勤すればいい。(冷静に考えると、すでに無断欠勤なのでアウト) 片付けをしていると、時計は夜9時を過ぎていた。今から出社しても1時間しか仕事ができないな。行かな

          無断欠勤する夢をみる

          #映画感想文315『インフィニティ・プール』(2023)

          映画『インフィニティ・プール(原題:Infinity Pool)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はブランドン・クローネンバーグ、出演はアレクサンダー・スカルスガルド、ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン。 2023年製作、118分、カナダ・クロアチア・ハンガリー合作。 ジェームズ・フォースター(アレクサンダー・スカルスガルド)は作家だが、六年前の一作目を出版しただけで、二作目を書けずにいる。妻のエムは出版社の社長令嬢であり、彼は妻の資産を頼りに生活している

          #映画感想文315『インフィニティ・プール』(2023)

          #映画感想文314『海がきこえる』(1993)

          映画『海がきこえる』(1993)を映画館で観てきた。 監督は望月智充、脚本は中村香、原作は氷室冴子。スタジオジブリ制作のアニメーション映画。 1993年製作、72分、日本映画。 舞台は1990年前後の高知県の高知市の高校。高校2年生の8月に転校生として、武藤里伽子がやってくるところから始まる。今も昔も義務教育ではない高校の転校生というのはめずらしい。彼女は東京からやってきており、土佐の人たちとは雰囲気がちょっと違う。男子は羨望のまなざしを向け、女子は馴染もうとしない里伽

          #映画感想文314『海がきこえる』(1993)

          #映画感想文313『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』(2022)

          映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話(原題:Call Jane)』(2022)を映画館で観てきた。 監督はフィリス・ナジー、脚本はヘイリー・ショア、ロシャン・セティ、出演はエリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー。 2022年製作、121分、アメリカ映画。 舞台は1960年代のアメリカ。ジョイは郊外の専業主婦で中学生の娘がいる。ベトナム戦争に反対デモをする人々を街で目の当たりにして、彼女は時代の変化を感じ取っていた。そんななか、三十代後半の彼女は妊娠をして、心

          #映画感想文313『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』(2022)

          #映画感想文312『オッペンハイマー』(2023)

          映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はクリストファー・ノーラン、出演はキリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・ジュニア、フローレンス・ピュー。 2023年製作、180分、アメリカ映画。 オッペンハイマーは物理学者だが、学問一辺倒な人ではなく、大学の中に労働組合を作ろうとしたり、共産主義に傾倒したり、とめずらしい人であった。ドイツが核実験に成功すると、アメリカは負けじと

          #映画感想文312『オッペンハイマー』(2023)