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#エッセイ・日記

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日々の気付き、書いておかないと忘れてしまうけれど、また繰り返されるであろう思考について書いています。
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「食事」が変化していく

「食事」が変化していく

わたしは子どもの頃、少食だった。お弁当も給食も残すタイプで、食べてもおいしいと感じられなかった。正直に言うと、大体の食べ物がまずく、食事の時間は苦痛以外の何物でもなかった。だから、体型はがりがりだった。

二次性徴を迎えると、「食欲」がやってきた。その頃、食べ物がおいしく感じられるようになった。体重が増え、運動能力が落ちてしまったが、食欲はコントロールすることはできなかった。(ホルモンの影響ってす

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人生には遊びが必要

人生には遊びが必要

定期的に物を捨てている。キャラクターのTシャツなどはすべて捨ててしまった。仕事の時に着られない服は捨てろ、と断捨離の本にも書いてあったし、少ないアイテムで生きていこうと決意したはずだった。

ところが、である。休日に仕事の服を着ていると、なんだか休んだ気がしない。頭がお休みモードにならない。朝、服を選ぶときに、仕事着だと、それだけで気持ちが沈む。

以前は、休日にド派手な蛍光色のワンピースなどを着

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わたしのマルチバースがあるのなら

わたしのマルチバースがあるのなら

先日、わたしがやりたかった仕事をそのままやっている人を見つけてしまった。知らなければ良かったのだが、その事実にズドーンとショックを受けてしまった。妬ましいという気持ちもゼロではなかったが、それよりも、この二十年ぐらいの努力が適切ではなかった自分、頑張り続けることができなかった自分の不甲斐なさについて考え、いわゆる後悔に襲われた。一つのことを続けられる人、続けている人は偉い。その仕事の依頼元はわたし

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そんなに進化していない

そんなに進化していない

エヌビディアの動き一つで株価が乱高下する世の中って、どうなのさ。そんで、AIの進化がすごいとか何だか言われているけれど、さほど便利になっていないものも多い。

まず、傘。暴風雨だと骨は折れるし、服もびしょ濡れになる。全然、体を雨から守れていない。人類には、傘を進化させる、という気合が見られない。

次に靴。靴擦れもするし、歩いていたら疲れる。こちらも雨が降れば濡れる。テクノロジーをさほど感じない。

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自分に似ている人を好きになる

自分に似ている人を好きになる

世の中には顔がそっくりな夫婦がいる。飼い主と飼われている犬の顔がよく似ていたりする。これは生活をともにしていたから似てきたのではなく、似ているから一緒に過ごすようになるのだ、と言われている。

有名人が結婚したとき、そのお相手の顔がその本人と似ているとき、何ともいえない気分になる。そのうえ、そのお相手の顔が親に似ていたりすると、さらに萎える。

人間は似ているもの、自分が知っているものを好む。詩人

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豊かさとは、可処分所得がすべて使えることだと思う

豊かさとは、可処分所得がすべて使えることだと思う

わたしが大学生のとき、それほど就職はたやすいことではなく、公務員試験を受ける同級生は多かった。彼らは大学と公務員予備校のダブルスクール、運転免許合宿などの費用を親に負担してもらっていた。彼らの多くは、奨学金などは借りていない。合計すると学費だけで年間二百万ぐらいかかっていたのだろうけれど、彼らは別に親に感謝もしていないようで当たり前という感じだった。就活せず、大学院に進むことを決める人たちもいたが

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なぜ、わたしだけがこんな目に…

なぜ、わたしだけがこんな目に…

「なぜ、わたしだけがこんな目に遭わなければならないのか」「わたしだけが不幸だ」などとは思ったことがない。わたしは不幸がデフォルトなので、嫌なことがあっても、「くそったれ」と思って終わり。自分が不幸に遭遇することは想定の範囲内である。(自己肯定感が低いのか、期待値を下げて予防線を張っているのか)

ただ、何も悪いことをしていない人が命を奪われたり、戦争で住まいを失ったりしている様子を見ていると、なぜ

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復調の兆しかと思いきや

復調の兆しかと思いきや

ここ数か月、コロナ後遺症で体調を崩していたのだが、ここ一週間、体調が良いのか、コロナに感染する前の、「仕事、やめたい病」あるいは「働きたくない病」が復活してきた。生きているだけ、出勤するだけで精一杯だとほかのことを考える余裕がなく、日々のことをこなすだけだった。少し余裕が出てきたのか、ここ数日、仕事と人生に行き詰まり感を覚え、だいぶやさぐれていた。

一方で、やはり、調子が悪いのかな、という出来事

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発作的に資格について調べてしまう

発作的に資格について調べてしまう

体調が悪くて外出できないと、無意識のうちにスマホを触ってしまう。先日、急に「〇〇の資格を取った方がいいかもしれない!」と思い立ち、三時間ぐらい調べてしまった。こういうことはときどきある。散々、調べた結果、時間とお金、体調のことを考えると、今秋から始めるのは現実的ではないと気が付く。

ちゃんと取得した資格も3つあるが、挫折した資格も結構ある。日商簿記三級は試験当日に腹痛に見舞われて不合格となったが

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Excelがまったくできなかった

Excelがまったくできなかった

かつて、わたしはExcelがまったくできなかった。関数? って何だよ。Excelは顧客名簿表ぐらいに思っていた。Wordで作るのと大差ないぐらいの感覚であった。そして、Excelができるだけで偉そうにしていた同僚(主に男性)たちが不可解であった。自分たちは文明人であるかのようにふるまい、猿のように扱われ、大変不快だった。たかがExcelではないかと思っていた。

ただ、あるプロジェクトの責任者をや

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転職じゃなくて、働くのをやめたい

転職じゃなくて、働くのをやめたい

9月を前に学校に行くことに憂鬱を覚えている学生諸君に告ぐ。驚くなかれ、君たちが学校に行きたくないように、会社に行きたくない大人もたくさんいる。

死を考えるぐらい学校に行きたくないのであれば、死に場所を探すぐらい追い詰められているのであれば、学校になんか行かなくてもいい。相談できる親なら相談してみる。相談できない親なら、学校に欠席の連絡だけはして休んでしまえばいい。お金がないと、時間をつぶすのは大

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キャリアアップという信仰

キャリアアップという信仰

キャリアアップしていきたい、と思っているが、キャリアアップって何だろう、とも思う。一人高度経済成長みたいなもので、上昇を前提とするのは、信仰に近い。マイナス成長なんて言葉もあるのだから、上昇できるとは限らない。

キャリアアップするために新しいことを学ぶのは有意義だし、向上心も大事。修行僧のように学ぶのもよい。学ぶこと自体を楽しめているのなら、それが一番。

職務経験を積み、経験値が増えれば、でき

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繰り返される議論とおしゃべり

繰り返される議論とおしゃべり

職場の会話は、何かを決めるための議論や話し合いと、あいさつや世間話といった交感的なやりとりの二本軸で構成されている。議論だけでは味気ないし、交感的な会話だけだと物事は進まない。

ただ、議論で相手の面子をつぶすようなきつめのやりとりをしたあと、交感的な会話でそれを補償するといったこともある。それはケアであり、究極的には相手の敵対感情をやわらげ離職を防ぐために行われているのだと思う。

今の職場では

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エネルギーの総量は決まっている

エネルギーの総量は決まっている

年に数回ぐらい、何にもできなくなることがある。休日にどこかに出かけようと計画だけは立てて計画倒れで終わってしまったり、朝起きると、起き上がることができなかったりする。エネルギーの枯渇を感じて、ベッドから出られない日もある。

しかし、世の中には、エネルギッシュな人がいる。常にハイテンションで他者の注目を浴びることが大好きな人。朝晩ランニングができる人。あるいは不倫を繰り返したり、複数の恋人がいる浮

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