愚魔さん

時たま、自作の詩などを載せています。グマさんだよ。

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記事一覧

ツアーの話

2024.8.16「ツアー」 私は、地元の2車両しかない小さな電車の床に座り込んで揺られていた。 目的地は分からないまま。 周囲を見遣ると、老若男女いるが乗客もまばらで、座…

愚魔さん
8日前
1

暫くの方針

2024.7.9「暫くの方針」 誰の悪口も言わず一見優しい人ほど 人に興味の無い冷酷な人物であると言う。 ならば私はそれになろうと思う。 人のストレスの大方は人間関係にある…

愚魔さん
1か月前
1

つれづれ近況報告(写真スタジオ編)

この頃の私は 産まれの故郷へ帰郷し 神社の境内にある写真室で働くこととなった しかしあくまで本業は画家である 作品制作を進めては油絵具を乾かし 乾く間に金を稼ぐ それ…

愚魔さん
2か月前
5

友人たちとのギャップに苦しんでる話

誰も私のことなんか分かってくれない。 今はそういう気分です。 今しがた飼い猫にも怒られたし。 昨日、高校時代からの友人たちと旅行行ってきたけど あんま心から楽しめ…

愚魔さん
2か月前
3

ポジティブコーナー(4~5月編)

最近ネガティブなことばかり書いているので、 たまには最近あった良かったことを列挙してみます。 とりあえず投稿するので、 またなにか思い出したら書き足します。 しばら…

愚魔さん
3か月前
1

パラサイト同居

東京から祖母の家に引っ越してきて 早3週間。 相変わらず祖母は 「どうして一緒に飯を食わないんだ」 (あなたの咀嚼音がヤバ過ぎるからだよ〜) 「自分が居るときには来ない…

愚魔さん
3か月前
2

関わりたくない人たち

私は日本の田舎によくいる、 地域おこしや慈善活動にやたら熱心な活動家、 もといそういった類の連中が嫌い という次元でなく サブイボが立つほど生理的に無理である。 ト…

愚魔さん
4か月前
11

さよなら東京

2024.4.11 明日、私は東京を出る。 地元へ引越すのだ。 思えば、高校3年で志望大学に無事合格し 上京してから早7年経った。 丸々、ちょうど7年である。 この7年間、 勉学と…

愚魔さん
4か月前

こんな瞬間がきっと

2024.3.30 大学時代の友人たちと集まり、 引っ越す私と海外留学から帰ってきた友人のために 送迎会というほどのものではないけど、 都内で遊んだ。 気心の知れた友人たち…

愚魔さん
4か月前

彼女と私の人生についての会話

先日の話。 大学時代の友人と会った。 はじめはお互いの家族の話や旅行の話などで盛り上がっていたが、 いつしか人生の話になり 最近会社を退職した彼女の話を聞いて、 自…

愚魔さん
4か月前
1

初めて入選を頂いた。

2024年3月 ある絵画の公募展に初出品し、 ありがたいことに入選いたした。 会友推挙の速達通知がまず届き、 次の日に入選の速達通知が届いた。 本日、 出品するにあたって…

愚魔さん
5か月前
9

ある画家との対話

(ある画家) 私は老人のちょっとした所作が嫌いだ。 たとえば、 マスクを着けた口をムグムグと忙しなく動かし、入れ歯をチュウチュウ音を立てて吸う様。 震える脚に言うこと…

愚魔さん
7か月前

人間卒業

2023.11.12 今日、人間を辞めた。 東京都内某所に、 自分専用の付け牙を作り上げてくれる店がある。 通称「牙師」 と呼ばれる彼は、 第一印象で恐い人かと思ったが、 話し…

愚魔さん
9か月前
3

ただ独り歩め

私は最近、Netflixで観ている 『終末のワルキューレ』という作品の中で、 ちょいちょい出てくるワードが気になっていた。 犀の角のようにただ独り歩め この言葉の意味を…

愚魔さん
9か月前

犀の角のように

2023.11.7「犀の角のように」 天元突破 甘くない 馬鹿げてる 現実を見ろ そんな言葉 言われ慣れてる もう ただ 犀の角のように 独り歩め その先で 野垂れ死のうとも 歩みを…

愚魔さん
9か月前

己の神を信じよ

2023.11.6「己の神を信じよ」 お前には 在るか この夢と 心中してもいい って思える 一生を賭ける このために生きる と言い切れる 妄信する 神はあるか その神は ある人の…

愚魔さん
9か月前

ツアーの話

2024.8.16「ツアー」
私は、地元の2車両しかない小さな電車の床に座り込んで揺られていた。
目的地は分からないまま。
周囲を見遣ると、老若男女いるが乗客もまばらで、座って居たり立って居る者もいる。
馴染みのない場所と人々の顔に、どこか居心地の悪さを感じながら電車に揺られ続けていると、
徐に、ある小さな無人駅の前で電車が止まった。
するとこれまでじっと乗っていた客達がぞろぞろとその駅で降り始め

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暫くの方針

2024.7.9「暫くの方針」

誰の悪口も言わず一見優しい人ほど
人に興味の無い冷酷な人物であると言う。
ならば私はそれになろうと思う。
人のストレスの大方は人間関係にあるらしく
つまり人に興味が無ければ最初からストレスは増えることがない。
好きな道に生きて自分のために時間を使おうとしている人間が一番やってはいけないことは
負・闇の世界を覗き込み
それ等で頭をいっぱいにしてしまうことだ。
自分の

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つれづれ近況報告(写真スタジオ編)

この頃の私は
産まれの故郷へ帰郷し
神社の境内にある写真室で働くこととなった
しかしあくまで本業は画家である
作品制作を進めては油絵具を乾かし
乾く間に金を稼ぐ
それを今3週間ほど繰り返している
職場がほど近く
どこぞの誰とも知らぬおっさんと肌をくっ付けて
揉み合いになりながら悪臭に耐え乗る電車などの
公共交通機関を使わずに出勤できるのが何より良い
前職の美術館よりかは遠く
覚えることも業務内容も

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友人たちとのギャップに苦しんでる話

誰も私のことなんか分かってくれない。
今はそういう気分です。
今しがた飼い猫にも怒られたし。

昨日、高校時代からの友人たちと旅行行ってきたけど
あんま心から楽しめなかった。
というのも、
友人2人が私のことをどう思ってたのか分かったから。

大抵のクラスメイトや友人は
学校を卒業したら次第に付き合いが減っていって
フェードアウトしていくのだと思うが、
卒業から7年経っても未だに自分と関係を続けて

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ポジティブコーナー(4~5月編)

最近ネガティブなことばかり書いているので、
たまには最近あった良かったことを列挙してみます。
とりあえず投稿するので、
またなにか思い出したら書き足します。
しばらくして覗いたら増えているかもしれません。

最近嬉しかったこと

高校時代からの友人たちとカラオケに行ったとき、TK from凛として時雨のunravel歌ったら、後ろで小さい声で「うまっ…」と聞こえたこと。

⤴︎のカラオケ中、急にみ

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パラサイト同居

東京から祖母の家に引っ越してきて
早3週間。

相変わらず祖母は
「どうして一緒に飯を食わないんだ」
(あなたの咀嚼音がヤバ過ぎるからだよ〜)

「自分が居るときには来ないで、自分が寝室に引っ込むと居間に出てきて大声で騒いでる、なんだアイツは」
(そうだよ意図的に避けてんだよ〜あなた隙あらば皮肉とか言ってくるし、どうせ長時間同じ空間にいるとすぐ喧嘩になるから、こっちから距離取ってるんだよ〜
あと大

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関わりたくない人たち

私は日本の田舎によくいる、
地域おこしや慈善活動にやたら熱心な活動家、
もといそういった類の連中が嫌い
という次元でなく
サブイボが立つほど生理的に無理である。
トラウマレベル。

その理由は、なんと言っても彼等という生き物の
関わったら最後という厄介さに尽きるだろう。

やたら地域おこしに意欲的な連中の厄介さは、
自分たちを「良いことをしている」
正義の味方・100%善良でしかない人間だと
信じ

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さよなら東京

2024.4.11
明日、私は東京を出る。
地元へ引越すのだ。
思えば、高校3年で志望大学に無事合格し
上京してから早7年経った。
丸々、ちょうど7年である。
この7年間、
勉学と制作に夢中だったのと
都会のコンクリートジャングルと電車が苦手という理由で、
東京の東京らしい場所など
見向きもしていなかったのに、
いざこの地を去るとなると急に名残惜しくなって、
ここ1ヶ月で狂ったように東京の名所や

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こんな瞬間がきっと

2024.3.30

大学時代の友人たちと集まり、
引っ越す私と海外留学から帰ってきた友人のために
送迎会というほどのものではないけど、
都内で遊んだ。
気心の知れた友人たちと
軽く20代真っ盛りのふざけ方をしながら
展示されている私の絵の前で撮影会を始めたり、
ビル群に囲まれる大都会のど真ん中で
スタバの茶をしばきながら
恋愛について聞きあったり、
閉館した美術館を過ぎて、
すっかり暗くなった空

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彼女と私の人生についての会話

先日の話。
大学時代の友人と会った。
はじめはお互いの家族の話や旅行の話などで盛り上がっていたが、
いつしか人生の話になり
最近会社を退職した彼女の話を聞いて、
自分も最近やっと進む方針を定めたことを話した。
これから新しく、もう腹を決めて己が道を突き進まんという気持ちで。
すると話の終わりに
「でも愚魔さんは、
きっとまたどっかで迷ってぶつかって、
真っ直ぐは進めないんだよ」
と彼女に言われた。

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初めて入選を頂いた。

2024年3月
ある絵画の公募展に初出品し、
ありがたいことに入選いたした。
会友推挙の速達通知がまず届き、
次の日に入選の速達通知が届いた。
本日、
出品するにあたって額縁を頂いたりアドバイスを頂いたり公募展について詳しく教えて頂いたり等などめちゃくちゃお世話になった高校の恩師に電話でお聞きしたところ、
一発会友推挙は稀らしい。
先生もびっくりしていた。
とても、
とてつもなく、
めちゃくちゃ激

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ある画家との対話

(ある画家)
私は老人のちょっとした所作が嫌いだ。
たとえば、
マスクを着けた口をムグムグと忙しなく動かし、入れ歯をチュウチュウ音を立てて吸う様。
震える脚に言うことを聞かせ、ノロノロふらふらと移動する様。
将来はお前もこうなるのだから嫌悪するな
という問題ではない。
理屈では無いのだ。
ある者は昆虫を見ても触っても平気であるのに対し、
ある者は見るのも受け付けない、
それと同じである。
私は今ま

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人間卒業

2023.11.12
今日、人間を辞めた。

東京都内某所に、
自分専用の付け牙を作り上げてくれる店がある。
通称「牙師」
と呼ばれる彼は、
第一印象で恐い人かと思ったが、
話してみると気さくで、とても面白い人だった。

そもそも、
私が彼の店を訪れたきっかけは
もう10年ほど前に遡る。
私は当時中学生で、
きゃりーぱみゅぱみゅ氏がCMキャラクターを務めた
GUのCMを今でもよく覚えている。

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ただ独り歩め

私は最近、Netflixで観ている
『終末のワルキューレ』という作品の中で、
ちょいちょい出てくるワードが気になっていた。

犀の角のようにただ独り歩め

この言葉の意味を調べて、
はっとした。

これまで私はずっと、
外部にばかり答えや救いを求めていた。
誰か同じように苦しむ仲間が欲しくて。
同じように苦しんだ人生の先輩が欲しくて。
自分の人生の答えを求めて。
自分の人生の正解を教えてくれる誰か

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犀の角のように

2023.11.7「犀の角のように」

天元突破
甘くない
馬鹿げてる
現実を見ろ
そんな言葉
言われ慣れてる
もう
ただ
犀の角のように
独り歩め
その先で
野垂れ死のうとも
歩みを始めた者にしか
踏めない一歩がある
立てない地がある
何が立ちはだかろうとも
全ては殺す気で進め
言葉ではなく
動いた者こそ本物だ
独りではなにも出来ない
者にはなるな
その先で
野垂れ死のうとも
辿り着いた果てが

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己の神を信じよ

2023.11.6「己の神を信じよ」

お前には
在るか
この夢と
心中してもいい
って思える
一生を賭ける
このために生きる
と言い切れる
妄信する
神はあるか

その神は
ある人の目からは
石ころに見える
雑草に見える
骨に見える
紙切れに見える
木っ端に見える
かもしれない
それでも
己の目には
神である
そんな存在は
お前の魂に
血肉に
宿っているか

己の神を信じよ
老人が言った
あの老

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