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絵を奏でる、画で語る。

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人類が絵を描くようになってから約2万年、絵画美術の手法や技術はさまざまな進化と洗練を遂げ、数多の画家たちが多様にして無限のテーマやモチーフを素地の上に閉じ込めてきた。 時は流れて…
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#毎日note

世界史だけでなく、どの授業でも模写していたらしい

世界史だけでなく、どの授業でも模写していたらしい

このところの不調で「今」を書けないから、高校の頃の話をしよう。

高校の世界史はもうめちゃくちゃだった。
世界史が嫌いな人におそらく共通すると思われる、カタカナの名前が覚えられない症候群だ。
アウグスティヌスでつまずいた。

本来、全教科の中でもっとも得意なのは日本史だ。
中学の日本史では3年間失点をしたことがない。
しかし、高校では日本史の先生が嫌いという理由で世界史をとり、結果、テストは毎回1

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イラストレーターは絵を描くんだから、デザインもできるんでしょ、という方へ

イラストレーターは絵を描くんだから、デザインもできるんでしょ、という方へ

イラストレーターと似たお仕事シリーズ(?)、長々とお送りしてきたが、これが最後(たぶん)。前回までの「イラストレーターと画家の違い」については、ひとまずオシマイ。今日はタイトル通り「デザイナー」のお話。

「イラストレーター」と混同しやすい仕事の一つが「デザイナー」だ。たまに私も「デザインもお願いします」と言われることがあって戸惑う。このふたつは、よくよく知れば、赤面するくらい全く違う職業である。

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同じ絵描きでもこんなに違う、イラストレーターと画家のお仕事

同じ絵描きでもこんなに違う、イラストレーターと画家のお仕事

イラストレーターになりたい!と思う人の中には、イラストレーターの仕事内容を誤解している人が結構な割合でいる。特に、限りなく画家に近い仕事内容と混同しているパターンがよく見られるように思う。

前回までに、「イラストレーターと画家の仕事の違い」と「イラストレーターの仕事内容」について、2回にわたって書いてきたが、今回は「画家」の仕事について書きたいと思う。

画家とはこんなお仕事前回書いた「イラスト

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イラストレーターを続けていくのに必要な2つのチカラ

イラストレーターを続けていくのに必要な2つのチカラ

イラストレーターになりたいと思う人は多いけれど、その実、イラストレーターとは具体的にどんなことをする仕事なのか、知らない人も多い。

前回は、混同されやすい「イラストレーター」と「画家」について説明したが、今回は、「イラストレーターの仕事」について、さらに「イラストの仕事を続けていくために必要なチカラ」について、もう少し詳しく書きたいと思う。

この記事は単体で200円です。
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自分のイラストを好きになること。

自分のイラストを好きになること。

イラストを描く人にとって、大きな悩みのひとつに「他人の絵と自分の絵を比べてしまい、自信をなくす・自分の絵が嫌になる」というものがあると思います。

僕も何度も悩んだり苦しんだりしたことがありますが、
それでも自分のイラストが1番好きです。

それは、常に自分のイラストの良いところを探して褒めているから。

ダメなところ・至らないところを探すのは、自分の絵の成長に必要不可欠だと思いますが、それでネガ

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Art|イギリス絵画がなぜヨーロッパ絵画史にあまり出てこないのかを考えて思ったこと

Art|イギリス絵画がなぜヨーロッパ絵画史にあまり出てこないのかを考えて思ったこと

「イギリス絵画」と言われて思い浮かぶ画家やジャンルはありまか?

《オフィーリア》(下、1枚目)の画家ジョン・エヴァレット・ミレーや、《プロセルピナ》(下、2枚目)などでジェーン・バーデンを繰り返し描いたダンテ・ガブリエル・ロセッティなどの「ラファエル前派」が、イギリス絵画のなかでは、どこかで観たことのある作品ではないでしょうか。

Sir John Everett Millais, Bt 182

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遠近法の歴史|誰にでも分かりそうなのに1000年も発明されなかった技法

遠近法の歴史|誰にでも分かりそうなのに1000年も発明されなかった技法

遠くの人は小さく、近くの人は大きく見える。

今となっては、当たり前に成立している遠近法。しかし1200〜1300年以前、つまりルネサンス期より前の絵画には、遠近法はほとんど存在しない。つまりのっぺりした2Dの絵であり、3Dの概念はなかった。

「え? なんで?」と思う方もいるかもしれない。正直なことを言うと、私もその1人だった。だって風景画も人物画も、観たまま描けば遠近法になるじゃん……。しかし

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オイルパステルで絵を描き始めてさらに1ヶ月が経った

オイルパステルで絵を描き始めてさらに1ヶ月が経った

8月1日にオイルパステル画を書き始め、オイルパステル画を書き続けて1ヶ月経ったという報告をしてから、さらに1ヶ月が経った。

8月は合計19枚描いたのだが、9月の枚数は少なめだ。Instagramも最近は見る専門になってしまった。絵を描くのは楽しいから、本当はもっと描きたいんだけど、他にやりたいことができてしまい、なかなか描く時間を取れなかった。もっとやりたいことをたくさんできるように、効率的に行

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アートについて【アンディ・ウォーホル】

こんにちは。
最近フットワーク重いです。明日はゆっくり休みたい・・・

今日でアートについての記事は最後になります。
今まで計5人のアーティストを紹介しました。
どれも素敵な人たちばかりですので、時間があったら見てください。

アートとは何か?ラストはアンディ・ウォーホル。今でもポップアーティストとして活躍をされている方。
ウォーホルの作品もアートに大きな影響を与えました。
その作品がこちら【ブリ

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80‘90‘のアニメ絵が好き

80‘90‘のアニメ絵が好き

どうも、絵が描きたくて描く準備万端な私です。お休みは制作です。

80‘90‘のアニメ絵がエモい。

デジタル化される前でもあり。アニメが成熟された時期だったのかもしれないなとか思っています。

最近は竹内まりあ、山下達郎、大貫妙子、大瀧詠一

シティポップが人気ですよね。

4月から始まったアニメ「かくしごと」で君は天然色が流れるとぐっと来てしまいます。

あれは最高にズルいとおもいました。

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絵画の値段~生きたかった男と、死にたかった男。

絵画の値段~生きたかった男と、死にたかった男。

これは68回目。2014年、イタリアで、台所に掛けていた安物の絵(昔3200円で買ったという)が、ほかの一点も併せると、15億円になるゴーギャンの盗品だったと判明したことあります。1970年に英国で盗まれたものだそうです。さぞ、持ち主もびっくりでしょう。

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さて、その絵だが、実際に見てみると(静物画である)、ほかの一点(ボナールの絵)と一緒にしても15億円するようにはわたしにはまったく見

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ジャポニズム~世界に与えた日本という衝撃。

ジャポニズム~世界に与えた日本という衝撃。

これは75回目。私も知りませんでした。かくまで日本の浮世絵というものが、世界の芸術・建築文化に衝撃を与えたという事実を。読みかじりのことを、いろいろ考えてまとめてみました。

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世界に大きな影響を与えた日本人といったら誰だろうか。すぐ思いつくのが、映画の黒澤明が、その影響度という点では誰も否定しないだろう。現在の各国の映画監督のほとんど全員が、黒澤映画の洗礼をうけているといっても過言ではな

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