江六前一郎|Ichiro Erokumae

食の編集者。2012年から7年間、食の専門誌『料理王国』の編集部に在籍し、のべ400店以… もっとみる

江六前一郎|Ichiro Erokumae

食の編集者。2012年から7年間、食の専門誌『料理王国』の編集部に在籍し、のべ400店以上の飲食店を取材した。副編集長も経験。2020年からフリーに。雑誌・web、自治体や企業のオウンドメディアの企画・編集・執筆を通して、レストラン体験の素晴らしさやシェフの個性や独創性を伝える

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  • Work|金曜テーマ|April 2020-??

  • バスクとニース、パリの旅と食の旅行記|2023年2月

    2023年2月14日から25日まで、スペイン・バスクとフランス・ニース、パリを旅してきました。前田哲郎氏の新店「txispa」を訪ね、バスクのレストランをまわり、ニースでは神谷隆幸さんのレストランや地元の名店を巡ってきました。パリも少し。旅と食の記録です。

  • 羊に関すること

    日本では牛・豚・鶏ほど身近ではない羊ですが、生き物としてみたり、食材としてみたりすると、ずいぶんと知らないことが多くあることに気づかされます。どこにも属さない存在である羊は、反体制を好む自分自身にもクリティカルにヒットする存在でもあります。江六前が書いた羊に関するnoteをまとめました(他のアカウントも含める)。

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未来のレストランはメディアになる

7月4日(木)に、東京・青山のThe Burn でポップアップ編集部「MAGARI」をスタートさせました。 レストランは、食事をするだけでなくて、食を通じた出会いの場だったり、情報交換の場だったり。もっと言えば、レストランでトレーニングをしたっていい、本を買ってもいい。そこに毎日通いたくなるような場になったらな、って思っています。人間が生きるには食は絶対に必要なんだから、すべてのコンテンツを、食に結びけることはできるはず。 実際、レストランと雑貨屋さん、レストランと花屋さ

    • 執筆中

      以下のメモを2、3日中に完成させます!乞うご期待! ーーーー ニース2日目は、神谷さんとクレールさんに朝から地元のマルシェに連れて行ってもらう。日本でも道の駅とか好き。こんな食材がとれるのかぁとか、日本ならあの地域に似ているねとか感じることが多く、とっても楽しい時間 アーティチョークがとくに目に入った。あとは貝類やお豆など @Taka09KMY 翌日夜に神谷さんのお店で食べる予定の僕たちに、「明日何食べたい?」と神谷さん、なんと! ラングスティーヌとテリーヌという小さ

      • 46歳で恥ずかしげもなく「生誕祭」なんてやるわけ

        2023年8月6日に46歳の誕生日を迎えます。これを機に、生誕祭を開くことにしました。 7月20日以降と8月の誕生日の人あるあるだと思うのですが、小学生や中学生の頃、学級会や朝の会などで「今日の誕生日は●●さんです、おめでとうございます!」というのにまったく縁がなく(夏休みなので)、1学期の終業式や2学期の始業式にまとめてお祝いされる組でした。 当然、自分の誕生日会をやるために、わざわざ夏休みなのに、友だちに聞きにまわるわけにもいかず、自分の誕生日会を開いたことなどありま

        • バスク・アチョンドから南仏ニースへ。旅の後半戦でさっそくウルっと

          5日間をすごしたアチョンドともお別れ。2時間くらい仮眠をして、スーツケースに荷物を押し込む。まだ真っ暗な朝5時に哲郎さんが宿まで迎えにきてくれた。最後まで、本当に面倒をみてもらって、ありがたい。最後に、アンボット山を拝むことはできなかったが、シンと身に染みる明け方の寒さは、何度もみた美しい山容とともに、心が覚えている。 6時にビルバオ空港に到着。哲郎さんとも、マジのお別れ。この先、何年生きられるかわからないけど、死ぬときにきっと生涯のベストシーンとして思い返す5日間だったと

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          編集者、恵比寿で週3日ワインバーの店主になる

          恵比寿のarom diiという隠れ家ワインバーで店主をすることになりました! ワインはコミュニケーションを生む最大のツールであると信じ、人と出会う場所として、未来を創る仲間との出会いや、自分自身の発信場所として、深夜のMAGARI編集室みたいな感じで、食の編集者の事務所に遊びにきてもらうような場所にできたらと思っています。 場所は恵比寿神社の近く、駄菓子屋バーがあるビルの3階です。ワインは、日本とアジアのワインが中心で、ゆくゆくは、自分の好きなワインもおきたいですし、ノン

          編集者、恵比寿で週3日ワインバーの店主になる

          アナーキーな食材の国産ラム肉を洗練されたフレンチの世界に放ってみた|meli melo × SHEEP FREAKS

          「羊肉はアナーキーな食材といえるか?」と、今話題のchatGTPに聞いてみた。 それはごもっともな答えだ。デジタル大辞泉でも「アナーキー【anarchy】 [名・形動]無政府・無秩序な状態であること。また、そのさま。無統治状態。」とある。 食材には、食べる個々の人々や文化の価値観があり、さらにさまざまな法律や規制、科学的な情報などが関わってくるので、無秩序や無政府といった概念を適用することなど、ありえない。 AIも「バカげたことをいうな」といいたいところを、僕をおもんば

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          アチョンドの山奥から久しぶりの大都会に出る~ビルバオ・グッゲンハイム美術館へ

          スペイン5日目の朝。滞在して初めて、アンボット山が霧に覆われて見えない。ちょっと寂しい。 今日はバスク最終日。最終日にして、初めて何も予定がない日でもある。今までの旅日記では書いていないが、この日は2月19日の日曜である。日本との時差は8時間。朝8時の時点で、日本は夕方の16時。あと8時間もしたら月曜になる。 これが何を意味するのか。そう、金曜の夜とかに「週明けでお願いします!」といわれた月曜朝の締め切りが、すぐそこまで来ているということである(日本時間の)。 前日は、

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          ヨーグルトのメディアで、ヨーグルトのことはほとんど書かずシェフのことを書かせてくれたヨーアカの皆さんに感謝したい

          ヨーグルト好きによるヨーグルト好きのためのコミュニティ「みんなのヨーグルトアカデミー」(以下、ヨーアカ)のWEBメディアで「わたしをささえるもの」というインタビュー連載が始まった。 ヨーグルト好きのシェフや料理人の仕事観に触れるインタビューシリーズで記念すべき第1回は、東京に6店舗の「ブリアンツァグループ」を展開するイタリアンシェフ、奥野義幸さんに出ていただいた。 WEBでは、先輩の編集者・ライターであるサトタカさんこと佐藤貴子さんが執筆する「突撃!隣のヨーグルトごはん」

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          Txispaの坂道を上る自分を思い浮かべる~取材の1日と夜はシードル醸造所へ

          スペイン4日目の朝。今朝も快晴。いい天気が続いている。今日は、前田哲郎さんの新店舗「Txispa(チスパ)」の取材である。 アチョンド(Atxondo)春の食材を使い、keicondoさんや笠間の作家さんの器に盛りつけていく 。 哲郎さんの料理とはどんな料理か。自分が感じたのは、熱源としての薪とともに、調味料としての薪(いわゆる香り)、そして素材とその素材からとった出汁を合わせていくことで、素材のエッセンスを抽出して最大化しようとするものだと感じている。 新しいレストラ

          Txispaの坂道を上る自分を思い浮かべる~取材の1日と夜はシードル醸造所へ

          「落合陽一式プロンプトで新レシピ考案するサービス」をさっそく使ってアスパラガスの料理を作ってみた

          とても興味深い斉藤 滋さんのnoteを発見。さっそく使って料理を作ってみた。 ちょうど先日いただいてきた極太アスパラガスがあったので、これを使えるレシピを「新レシピ考案AI(β)」を使って探してみる。 こんなメニューがいいなぁと思っていたのは、「アスパラガスを食べている感のある前菜」。「アスパラガス 卵 チーズ 前菜」「アスパラガス ジャガイモ 前菜」など入れてみたが、いまいちピンとくるレシピが出てこない。 そこで、もう少し自分がもとめているレシピを具体的にして、「茹で

          「落合陽一式プロンプトで新レシピ考案するサービス」をさっそく使ってアスパラガスの料理を作ってみた

          サン=セバスティアンでバル巡り~地元のバスク人がこっそり楽しんでいたバル文化

          スペイン・バスク州アチョンド(Atxondo)に来て3日目の朝。今日も静かに夜が明けていく。昨日の「Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)」にでの体験が体の芯に残っている。 なかなか時差ボケが治らず、どんなに遅くに寝ても朝5時くらいに目が覚めてしまう。東京なら2月末なら朝6時にでもなれば薄明るくなるが、アチョンドはまだ真っ暗。7時すぎてようやく薄明るくなる。上の写真で8時半だ。 4日目は、ゆったりしたスケジュール。午前中は、アンボット山(Anboto)

          サン=セバスティアンでバル巡り~地元のバスク人がこっそり楽しんでいたバル文化

          スペイン滞在のハイライト「Asador Etxebarri」へ ~1日中レストランのことを考えていた幸福な日

          渡欧3日目、アチョンド(Atxondo)で2回目の朝を迎えた。目前にはアンボット山(Anboto)。のどかに響くカウベルの音と鳥の囀る声。人の気配は自然の中に溶けこんでいる。 朝から散歩を兼ねてパン屋に行くことにした。日中は日差しが強くて上着が必要ないくらいだったが朝は冷え込む。この日は霜がおりていた。 もともと鉱山鉄道だったという緑道を30分ほど歩くと、この地域唯一のパン屋「Panarra Okindegia」に到着した。朝8時から営業している(着いたのは19時)。

          スペイン滞在のハイライト「Asador Etxebarri」へ ~1日中レストランのことを考えていた幸福な日

          スペイン・ビスケー湾の港町ゲタリアを世界に知らしめた名店「ELKANO」へ

          渡西2日目。スペイン・バスク地方の自治体アチョンド(Atxondo)ではじめての朝を迎える。 カランカランカランというベルの音が聞こえる。 放牧されている牛の首についたベルの音で、牛が草を食べるために首を下にむけるとカランカランとベルがなるのだ。 その音は一方向からでなく、裏の山からも、向こうの丘からも、そこらかしこから聞こえる。鳥のさえずる声とともに。 目前にそびえるのはアンボット(Anboto)と呼ばれる山で、バスク地方では地域の信仰の対象にもなっている霊峰だとい

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          3年半ぶりの海外旅行は、スペインとフランスへ|プロローグ(1日目)

          3年半ぶりに海外旅行に行ってきました。行先はスペインとフランスです。 今回の旅は、実は僕が書いたこの記事がきっかけになっています。 茨城県笠間市に工房をもつ器作家のKeicondoさんを取材したものです。もう3年前なんですよね。 この記事を、スペイン・バスク地方で活躍する料理人・前田哲郎さんが読んでくれました。 哲郎さんは、バスク地方の一つ星で、世界のベストレストラン50で最高3位(2021年)にランクインしたこともある薪焼き料理のレストラン「エチェバリ」でスーシェフ

          3年半ぶりの海外旅行は、スペインとフランスへ|プロローグ(1日目)

          2022年をひと月ごとに振り返ることで2023年の抱負を導き出す【要注意20,362字】

          2022年を振り返り、新しい年の2023年の抱負を書き残しておくことは、きっと何十年後か読み返すであろう自分へのメッセージにもなると思うので2022年の振り返りと2023年の抱負も時間をしっかり書いておきたいと思う。 1月|January2019年7月まで7年間編集部員を務めた「料理王国」という食の専門誌を離れて、しばらく食の雑誌に関わることはなかったが、久しぶりに編集員としてフードカルチャー誌「RiCE」に関わらせてもらうことになった。 じつは2021年12月から取材は

          2022年をひと月ごとに振り返ることで2023年の抱負を導き出す【要注意20,362字】

          2022年、印象に残った5店のレストラン

          今年も大好きなレストランにたくさん行くことができました。 たくさんのおいしいひと時のなかから、2022年、特に印象に残った5店を紹介いたしたいと思います(順不同)。 ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ|長野県軽井沢町アマゾンの料理人の異名をもつ太田哲雄さんの店。2022年の秋の部に行ってきました。とにかく驚愕、驚き、アメージングで、僕にとって2022年最大の衝撃レストランになりました。 太田さんが三軒茶屋のイタリアン「NATIVO」で料理されていたときに行って以来なので、

          2022年、印象に残った5店のレストラン