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サイエンス×テクノロジー=エンジニアリング

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科学とは「事物の本質を表す体系的な知」であり、技術とは「特定の場面で応用される実践的な知」である。すなわち工学および工業とは「人々にとって有用な構造物や発動機関の設計・組立・運用… もっと読む
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#エッセイ

女子高生の「あったらいいな」は20年後に大学の先生が「叶えてくれた」(エッセイ)

女子高生の「あったらいいな」は20年後に大学の先生が「叶えてくれた」(エッセイ)

一昨日の日経電子版に、次のような次世代技術が紹介されていました。
《テレビの前で試食も 明大、味がわかるディスプレー開発》

要は、テレビで見ている食品の味を、基本とする10種類の味を組み合わせて再現する装置を開発した、というニュースです。
この記事を読んで、ちょうど20年前、2002年の7月に提出された、ある高校生の提出レポートを想い出しました。
このレポートは発想がユニークなだけでなく、その《

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老いるほどに輝く光を発見

後光というものを見たことがないんですが、何か尊いものというか、神聖なものを見たとか、そういうものの後ろから差す光があるらしい。マジで見たことないけれど。だいたい仏の肖像画に描かれていたりする,あと菩薩あたり?

誰かの即席歌でどっかのおじいちゃんがちゃぶ台背負って後光だとのたまったら、そのあとすぐに仏さんになっちゃった、とか言う内容で当時は若かったから、普通に笑ってしまった。

特撮ものなんかでよ

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「はじめのラジオ講座」第一回「AMとFMってなに?」  加藤はじめ

シネマ三銃士担当ディレクタのはじめです。ラジオ好きが高じて、ラジオディレクタを務めさせていただいております。
 そんな訳で、こちらでもラジオに関する記事を書くことになりました。

 まずは、AMとFMについて書いていこうと思います。
 普段ラジオなんて聴かない人、聴いていてもラジコやポッドキャストだけの人は、AMとかFMって何が違うの?と思っている方もいると思います。そもそもそんな言葉は初耳だ、っ

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ものは考えよう-技術屋だったら、SF映画で夢見たことを実現してみたいと思うはず

ものは考えよう-技術屋だったら、SF映画で夢見たことを実現してみたいと思うはず

左の写真は1996年にNTT研究所が試作した腕時計電話だ。携帯電話の一つの方式だったPHS(Personal Handy-phone System)を使っていたので「腕P」という愛称になった。1998年の長野オリンピックでも使ってもらった。その頃から毎日のように腕Pをはめて仕事をしていたのだけど、会う人が珍しげに見てくれ、最後の決め台詞は「試作品だから1台500万円だよ!」というとみんな目を丸くし

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サイボーグ時代を読んで。

サイボーグ時代を読んで。

先日クラウドファンディングで
支援させてもらった

吉藤オリィさんのサイボーグ時代が届いた。

予想をはるかに超えて、内容が良かったので

書評の定義に従って、

自分の忘れたくないと思った文章を

書き起こしてみたいと思う。

もちろん、ほんの一部なので

手に取ることをおすすめしたい本だ。

以下引用: サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~吉藤

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再読必至!文系向けオススメ理系本10選

再読必至!文系向けオススメ理系本10選

こちらの投稿はツイッターのアンケートでご要望が多かったテーマです。今後も企画募集をやるのでこちらからぜひフォローを。

理系になれなかった文系君

「文系・理系という分類は日本独特のおかしなモノだ」なんて説があるが、現実には、この仕分けはある程度ワークしていると思う。
私は文系だ。残念ながら。
なぜ残念かというと、正確には「理系に憧れたけどセンスが無かったのであきらめた文系」だからである。

理系

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「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある

「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある

はじめまして。鳥羽周作と申します。「sio」という代々木上原のレストランでシェフをやっています。

このnoteでは、ぼくがふだんどのようなことを考えながら料理づくり、お店づくりをしているのかをお伝えしていければと思います。



ただの「おいしい」ではなく「感動した!」と言われたいぼくが目指すのは、ただの「おいしい」ではありません。「感動」です。

日本に「おいしい」お店は無数にありますが、「

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ドラえもんの時代がもうすぐそこに?一枚の写真が自分から勝手に動き出す技術が誕生!

今回はテクノロジーの話。一枚の画像からAIがアニメーションを自動的に作りだす技術が韓国で生まれた。

この画像を動画化する技術によって俳優業にもAI、バーチャルキャラクターという大きな競争相手ができる。

ドラえもんのひみつ道具に六面カメラという、前後上下左右のどの方向からでも画像を撮影できるというアイテムがあったが、それに近い。もちろん、ドラえもんの場合は本物の六面を映し出すことができるのに対し

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ネットとイメージについてのメモ

ネットとイメージについてのメモ

人はお酒を飲むと本音を喋るということはよく言うけれど、今ネットが居酒屋みたいな感じがしなくもない。ネットが無ければ聞く機会がなかった人の本音をあまりに聞きすぎている。

テレビはもちろん、内輪の席での発言も、センセーショナルだったらすぐネットに拡散されてしまうので、昔だったら知り得なかった情報が、多くの人の手の届くものになった。もはや自分が一人家で呟く以外の情報は、全てネットに直結する可能性がある

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「当たり前」は誰かにデザインされている

「当たり前」は誰かにデザインされている

誰かがやってのけたことは簡単に見える、という話。

「モノマネは最初に見つけた奴が偉い。モノマネのモノマネは誰でもできる」と、以前モノマネ芸人の誰かが言ってたけど、万事そうなんだろうと思う。

誰かが作ったフォーマットのコピーは簡単で、当たり前に見える。その当たり前である「オリジナル」のフォーマットを作った人は、実は膨大な量の情報の取捨選択を行なっている。
例えば、モノマネ芸人のホリさんが木村

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「感覚」とは100万回繰り返したロジックである

「感覚」とは100万回繰り返したロジックである

「なんか良い」「なんか悪い」という感覚がある。
そんなことをミーティングの場で言ってしまえば、「ハッキリした理由を言えよ」と槍玉にあげられ、誰かの論理立った主張の元に淘汰されることもしばしばだ。
だが、本当にそれでいいのだろうか?論理によって感覚を安易に押し除ける前に、ふと疑問を持って欲しいと僕は思うのだ。

小学生の時の学級会で、こんなことがあった。レクリエーションに関して討論する場面。「ドッ

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無駄だとしても書きたいんだ

昨日、「何かを創るためには時間をケチっちゃいけないと思った」という記事を書いた。

お金に余裕がないと「お金にならないことに時間を使いたくない」という思考に陥ってしまうんだけど、そうなるとクリエイティブなことなんてできなくなるよね、という話。

これについてクリエイターの方々から多数の反響をいただき、共感することが多かった。



私の場合、「文章」と「お金」の関係は以下の3種類に分類される。

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何かを創るためには時間をケチっちゃいけないと思った

何かを創るためには時間をケチっちゃいけないと思った

だいぶ前に読んだ記事に、こんな言葉が出てきた。

明日食えるかどうかの心配をしながらクリエイティブになれるワケがない。

ちなみにこの記事。

最近、「ほんとそうだよなぁ」と実感することがあった。



たびたび書いているとおり、私は駆け出しのライターで貧乏だ。

収入は、11月分がようやく10万円に達したところ。

ちなみに夫は私以上に稼げていないので、養ってくれる人間はいない。ほとんど「明日

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良いプログラマーは実はコミュ力が高すぎて、逆にコミュ力が低く見える説

最近「文系出身なのですが、プログラマーになれますか?」みたいなことを聞かれるのと、飲み会の席で、「numanomanu さんって、プログラマの割にコミュ力高いよね」って謎に言われたりするけど、そもそもプログラミングとコミュ力ってどういう関係があるのかなーと思ったので、自分なりにプログラマーのコミュ力に関して考察してみた。

世間一般の印象と、国語力とプログラミング力の関係世間一般的に、出来るプログ

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