Pochipico

作家、材料研究者。 幼き日の憧れは、➀小説家、➁発明家、➂探検家。 ➀物語のいくつかは別名で出版&映像化されましたが、長らく➁関連企業&大学でシゴトしていました。 退職後、ライターや講師を務めつつ、noteで「カキモノ(小説&エッセイ)」リハビリしています。 ➂は主に脳内です。

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作家、材料研究者。 幼き日の憧れは、➀小説家、➁発明家、➂探検家。 ➀物語のいくつかは別名で出版&映像化されましたが、長らく➁関連企業&大学でシゴトしていました。 退職後、ライターや講師を務めつつ、noteで「カキモノ(小説&エッセイ)」リハビリしています。 ➂は主に脳内です。

    マガジン

    • 晴旅雨筆(エッセイ)

      これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。

    • 社会の時間《歴史・地理・政治・文化》

      個人的にとても勉強になったnoterさんの記事のファイル

    • ヒミツのファイル《旅とエッセイ》

      組織からの追及を逃れ勝手に「隠しファイル」に潜ませた、びっくりエピソード、なるほどアイディア、行きたい旅など、個人的な嗜好の強いnoterノンフィクション記事。

    • 新釈ことわざ辞典

      「つぶやきフォーマット」で始めたこの辞典。140文字に収まらない楽しさを含めた記事版を、このマガジンでご覧ください。

    • 街/山/家で★深読み(街角エッセイ)

      街を徘徊していると、いつもの何気ない光景の中に、ふと引っかかるものがある。何の役にも立たないが、誰の迷惑にも(たぶん)ならない《妄想》写真帳。 《街》で始まった徘徊は、《山》道へ、《家》の中へ、さらには《ネット》を通じて世界中へと広がります。

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    固定された記事

    山の話 (おとぎばなし)

    狐の話  狐はその夜、酒に酔っていた。  村人に化け、庄屋の娘が嫁入りする宴の席で飲めや歌えの大騒ぎをして帰るところだった。   明るい月の下で尾花が風に揺れていたが、ほてった顔をその風に吹かせて千鳥に歩く狐には、月が六つにも七つにも見えた。 「ウィーツ、酔った酔った。それにしても、庄屋の娘はいい女だねえ。あんないい女を嫁にもらう男は幸せもんだ」  狐は独身だった。  若くてちょいと二枚目の狐のところには、言いよってくる女狐の一匹や二匹、ないではなかったが、気位の高い狐はそ

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      • 父を語れば [3/3] (エッセイ)

        さらにさらに、間があいてしまいました……。 エピソードの取捨選択に迷いがあり……。 [2/3]では、旧満州から復員した父が1年間工業専門学校の土木科で学び、中堅ゼネコンで働き始め、20代半ばで父親(私の祖父)の銭湯での死、長期に渡る闘病生活を経ての結婚について書きました。 昭和30年代、40年代の高度成長期、特に道路、橋、さらには新幹線や高速道路網を必要とした時期にゼネコンで土木技師をしていた父は、経済的には幸運だったかと思います。 しかし、現場勤めで家族と会うのは月に1

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        • 廊下でラグビー

          「あー、やってたやってた、バカな男の子たちが……」シリーズでいくつか小学校時代のエピソードを書きました。 これまでのエピソードは、地域的偏りが比較的少ないものでした(豊登の「パコンパコン」は年代的偏りがありましたが)。 今回の話は少々特異なので、「やったやった共感」は少ないかもしれません。 反発係数が非常に大きなゴム製のボール《スーパーボール》が流行した時代がありました。 その少し後のこと、学校帰りにカプセルトイ(いわゆる「ガチャ」)を回したら、見たことのないものが現れ

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          • 【出る杭は打たれる】(新釈ことわざ辞典) たいして出てもいないし、打ってもいないのに、こう言って騒ぎ出す新入社員がいる。 (めんどくせえ奴!) 指導を放棄すると、 「『出過ぎた杭は打たれない』って本当ですね」 となんだかうれしそう。 (……そろそろ引き抜いて他部署に捨てにいくか)

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            【正直の頭(こうべ)に神宿る】(新釈ことわざ辞典)記事版

            多くの場合、貧乏神である。 (……ならまだいいけれど……《死神》?) 私は嘘をついたことがない。 ── というのはもちろん、《嘘》です。 「もちろん」と書いたのは、「嘘は誰でもつく」と誰もが思っているからです。 自分がつく嘘は、深刻なものでない限りほとんど気にならないが、政治家など公的な人物が嘘をついたりすると非難する。 ただ、公的な人物ほど、苦労して得たその地位を守りたいから ── すなわち「保身」のために嘘をつく。 でも、日本の政治家がつく嘘なんて、奥さんが幼稚園

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            【両手に花】(新釈ことざわ辞典) 美女にはさまれたオジサンがやに下がって口にする言葉。では、その逆は? 居酒屋のカウンターで友人(♂)とふたり、同期の毒舌女子をはさむ形に坐った時のこと。 「お! これは、両手に……」 言いかけると、彼女は即座に、 「バイキン!」

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            信州蓼科の旅(3)滝/Cascadeと人気のせいろ蕎麦(旅で★深読み)

            ホテルで夕食を頼まず、持参した食糧や酒類で宴会すれば、確かに食べ過ぎることはないけれど、間違いなく、吞み過ぎてしまいますね。自宅から持参した酒類に加えて、その土地で買ったローカルビールまで、吞まずにはいられない。 「たてしな自由農園」で買った朝採れのコーンを部屋キッチンの電子レンジで調理したのは、なかなかの正解でした。 旅の2日目は「ヘタゴルフ」。 高原とはいえ暑い中を2万歩歩き、結果が悲惨だったこともあり、心身ともに疲れ果て……この記憶は忘却の彼方に追いやりました。 そ

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            信州蓼科の旅(2)露天風呂で傍受(旅で★深読み)

            「蓼科の旅」と言いつつ、第1回は《信州割》のデザインについて辛口批評を書いてしまいました。 自分も利用しておきながら、なんて言い草だ! ……バチが当たるかもしれませんね。 「旅館の夕食が多過ぎて、旅の終わりにはデブになっちゃう!」 と一部関係者の不満もあり、今回はキッチン付きの部屋を朝食のみのプランで予約しました。 冷やした缶ビールも、赤白ワインも持参です。 諏訪インターを降りて蓼科高原のホテルに向かう途中、新鮮な高原野菜がお手頃価格で手に入る、たてしな自由農園に立ち寄り

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            信州蓼科の旅(1)官製割引システムのデザイン(旅で★深読み)

            「信州割」という県民割が9月末まで延長になり、隣の愛知県民も利用できる、と聞き、蓼科に出かけました。 信州では、南信の駒ケ根エリア、北信の白馬エリアと並び、八ヶ岳・蓼科山を中心とする一帯は、大好きな地域です。 このあたりは、北・中央・南アルプスの中間にあり、いずれの山々も眺めることができる好位置を占めています。 本格的な登山もできるし、ハイキングコースも各種揃っています。 「信州割」とは、5千円以上の宿泊費に対して定額2500円の、1万円以上の宿泊費に対して定額5000円

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            どっちが先生? ── 内科医院の《腹話術師》 (エッセイ)

            《すぐそこにある》シリーズ、小学校5年とは思えない《論理》で周りを振り回すユウタくんの活躍(?)、いつもお読みいただき、ありがとうございます。 前回は二世議員の演説会場で、父親から引き継いだベテラン秘書が彼に後ろから「指示」する情景を、 と言いましたよね。 まったく別の場面になりますが、私は《腹話術師》を実際に目撃したことがあります。 《再勉生活》が終わり、3年半ぶりに日本に戻った時、以前のかかりつけ小児科ではなく、もう小学生になっていた子供を、初めて別の内科医院に連

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            すぐそこにある《世襲》(ショートショート)

            えー、それでは会場からいただくご質問はここまでとさせていただき、……え? もうひとり、大丈夫ですか? ……子供だから心配ない? ……では、そこで手を挙げている男の子、お願いします。 あ、今、マイクが行きますので……。 「はい、ボクは闇雲小学校5年のユウタといいます。おじさんのお話の後で、質問はありませんか、と聞かれた時、ボクが1番早く手を挙げたんです。でも、ちっともあててもらえなくて……」 ああ、それは申し訳なかったね。やはり、大人の人を優先するからね……。 「それは、

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            【楽あれば苦あり】(新釈ことわざ辞典) 順風な人生に警鐘を鳴らしたり、反対に逆境の人を励ますのに使います。客観的に分析すれば、人生はアップとダウンの繰り返し。けれど、苦楽はやはり、状況をどう受けるかに依存する。 世界は「楽ばかり」組と「苦ばかり」組に二分されるのかもしれません。

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            【下手な鉄砲も数打ちゃ当たる】(新釈ことわざ辞典) 恋愛や就職がなかなかうまくいかない人を、こう言って励ます人がいます。 でも、目標を明確に定めずに数打つよりは、射撃の腕を磨く方がいい。 下手な鉄砲は流れ弾で、周りに迷惑を、そして自分自身の未来に禍をもたらすのみです。

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            【将を射んと欲すれば先ず馬を射よ】(新釈ことわざ辞典) 意中の女性を射止めるため、まずはその母親にアプローチする作戦。 ……しかし、勘違いした母親の恋狂いが離婚騒ぎに発展し、さらに自分は《馬》だと気付いて激怒! 肝心の《将》には、 「ケダモノ!」 と罵られて、パンチを食らい……。

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            なりたかった職業ランキング《第1位:小説家》

            さて1位です。 第1位 小説家 これは、記憶にある限り、自分史上最も古い「なりたい職業」でしょうか。 《少年少女世界推理文学全集》に刺激を受けたと書きましたが、おそらくはさらにさかのぼります。 最も古い創作は、小学校2年「ボールの冒険」と題する絵本でした。草野球で強打者が打ったボールがそのまま空を飛び続け、カラスを初めいろいろな出会いを通して学んでいく話です。 国語教師の免許を持ち投稿魔だった母、客の来ない貸本屋を営み投書魔だった母型の祖父から、《業》のようなものを受

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            なりたかった職業ランキング《第2位:発明家》

            note上ではアリエルさんに、 「科学的且つ論理的な変人」 「イメージはイカレた科学者」 とおホメ(?)いただいたことがあります。 自分でも、30代の頃、ローカル・フリーペーパーに「子供の頃、何になりたかった?」と尋ねられ、 「科学者」 と答えました。 でも、よくよく振り返ると、それは「後の世」の錯覚で、実際に《なりたかった職業》は、 第2位 発明家 でした。 これも、きっかけは「本」です。 小学校3,4年頃、父親の本棚にあった、「思いつき夫人」という本に強い影響を

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