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『セラミックス』ってな〜に?

私のクリエーターページの冒頭に、
『作家、材料研究者』とあります。
でも、あまり『材料研究者』の顔はnoteに出てきません。
『材料』といっても、鉄や銅のような金属材料、プラスチックやゴムのような有機材料ではなく、無機材料セラミックスの研究開発をやっておりました。

学生時代から現在に至るまで会員になっているのが『日本セラミックス協会』という学術+業界団体です。

最近その業界では、
「『セラミックス』ってあんまり世の中に知られていないよね」
的問題意識を持っているようで、遅まきながらYoutube動画などを作り、会員たちに、
「みーんなに広めて欲しいな!」
なんて思っているようです。

私もこのギョーカイには長年お世話になっているし、実は来週は名古屋で協会主催の大きな学会もある、というわけで、殊勝にも、このnoteで関連動画を広めたい、と思ったわけです。

最近協会がお披露目したのが、3人の女子高生、セラちゃん、ミクちゃん、スーちゃんが材料や用途を紹介する動画です。
紹介用のYouTubeは5年前からあるらしいけれど、これがあまりにマジメ、カタい、教科書的なので、もっと柔らかいのを作ろーぜ、と思ったのでしょうね。

中高生が興味を持ちそうなセラミックス製品を自分で作ってみる、というような出張授業もやっているようです:

さて、5年前から存在する『堅すぎる』紹介ビデオがこれ:

Youtubeの紹介だけではあまりに手抜きなので、私が個人として愛用しているセラミックス製品を紹介しましょう。

やはり、なんといっても、酒器ですね。

盃からいきますか……左は織部、右は黒織部かな?
鼠志野のぐい吞み、黄瀬戸の皿、志野焼の汁椀、チェイサーの水は伊賀焼
以上は全て「陶器」です
タイ・バンコクで最近買ったベンジャロン焼のビアグラス
こちらは「磁器」に絵付けをしたもの
ガラスもセラミックスなんですよ

あと、毎日必ず使う便器や植木鉢、レンガなどは、もちろんOld Ceramicsの代表選手。

トルコの大学訪問時に宿泊したゲストハウスのトイレ
右手を後ろに伸ばして水栓を回すと……お、お尻に水が!
(ひねり度合いで自分で強さを調整しつつ……)

TV、PC、スマホをはじめとするありとあらゆる電子機器に入っている電気を貯める素子、自動車が障害物を検知したりするセンサーなどはElectronic Ceramicsですね。
EVの電池にも使われています。

まあ、あまりしつこいと嫌われるので、これくらいにしておきましょう。

愛知県瀬戸市は『瀬戸物』で知られる陶器の町ですが、むかしこの町(あるいは隣の尾張旭だったか…)に、『ホテル・セラミックス』という、いわゆるラブホテルがありましたが、どうやら名前を変えたようです。
(……関係ないけど)

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