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雑文エッセイ日記コラムプロレス諸々

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2023年8月の記事一覧

キーワードは”Sky's the Limit”

キーワードは”Sky's the Limit”

「人生を変えた一冊」というのをしばしば目にします。

「人生を変えた一曲」もありますね。

それらに関するエピソードを人に話すと、概ね熱心に耳を傾けてくれます。「私も読みます!」「聴いてみます!」と言ってくれるケースが少なくない。

いま頭に浮かんだ私の「人生を変えた一冊」は↓です。救ってもらったの方が近い。安易に使いたくないけど癒されました。

話を戻します。

本や音楽なら好感触。なのに「人生

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「昔のリリーフ投手」と「いまの書店員」

「昔のリリーフ投手」と「いまの書店員」

延長15回、無死満塁のピンチで三者連続三振。

いまは阪神ファンですが、子どもの頃はヤクルトを応援していました。このエピソードはなんとなく覚えています。

93年だから30年前。「延長15回」がまずおかしい。しかしいちばん驚いたのは、内藤投手が3回からリリーフの準備をし、投球練習が100球を超えていたというくだりです。

いまだったらコーチがブルペンでの球数も含め、厳密に管理しているはず。さらに言

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「やれんのか、キンカン頭!」の教え

「やれんのか、キンカン頭!」の教え

「どうする家康」見てますか?

私は見てません。しかし「本能寺の変」はチェックしました。

明智光秀が不憫です。主人公を務めた「麒麟がくる」と比べても仕方ないけど、ここまで差をつけられるとは。

「麒麟がくる」の信長は、誰よりも信じていた光秀に討たれるなら是非もなしみたいな感じでした。でも今回は「何だおまえか」と冷ややか。ただ「やれんのか、キンカン頭! おまえに、俺の代わりが!」は響きました。全身

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「数字の表面」を眺めるのではなく

「数字の表面」を眺めるのではなく

阪神の失策数がまたリーグ・ワーストになったとのこと。

ただ今年は内容が異なると感じています。

5年連続でワーストだった主要因はポジションをコロコロ変え、不慣れな場所を守らせたこと。土のグラウンドで浜風が吹く甲子園をホームにしているのに守りを軽視するのはおかしいとずっと指摘されていました。

昨年は佐藤輝明選手がプロ初のセカンド(OP戦で一度試しただけ)に入ったこともありました。その時はダブルプ

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ハードボイルド書店員の「昼休み」

ハードボイルド書店員の「昼休み」

職場の昼休み、食事以外に何をしますか?

私は本を読みます。文庫のエッセイか短編小説が多いです。ただ最近は人手不足の影響か、目を閉じてリラックスする時間が長くなりました。

スマートフォンで音楽を聴くこともあります。歌詞が入っていると頭が休まらないのでインストゥルメンタルが中心です。以前はリラクゼーション系をかけていました。あとはジャズかクラシック。

しかし私の場合は、なぜか↓が最も有効でした。

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”SHINSUKE"ではなく「真輔」

”SHINSUKE"ではなく「真輔」

約5年振り。

ようやくTVマッチで、全世界のファンが見つめるなかで業界最高峰の王座へ挑むチャンスが巡ってきそうです。

7割ぐらい諦めていました。このままミッドカードが定位置になるのかなと。次のスター候補と闘い、彼らを引き上げる役に落ち着くのかなと。毎週TVに出るだけですごいという理屈で己を納得させながら。

もしかしたら中邑選手も、同じように考えていたのかもしれない。

新人を育てるのは誰かが

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「ガラスの十代」と「鋼のメンタル」

「ガラスの十代」と「鋼のメンタル」

ザ・ベストテン、やってましたね。

私が初めて見た回の1位も、長渕剛さんの「乾杯」でした。たしか1988年。ツアー中か何かで来られなかったはず。この番組はランクインしてもスタジオに来ないケースが多かった気がします。

ところで書いていて気づいたのですが「乾杯」ってもう少し古い時代では? チャゲ&飛鳥のデビュー曲「ひとり咲き」が79年だから、その少し後ぐらいのはず。

調べたところ、やはり80年でし

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「ブルーフライデーの教え」と「ジャズが促すもの」

「ブルーフライデーの教え」と「ジャズが促すもの」

毎月の最終日曜に放送している「村上RADIO」を聴きました。

今回のテーマは「歌うジャズ器楽奏者たち」。ケニー・ドーハムが出てくるとは思いませんでした。ジャズに詳しくない私でも彼の名前は知っています。↓をよく聴いているので。

漫画「MASTERキートン」のおかげで知りました。予定のない週末の悲哀がやんわりと伝わってきませんか? やっと仕事から解放され、心が浮き立つ。次の瞬間に現実に気づき、笑顔

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ハードボイルド書店員は「代打職人」に憧れる

ハードボイルド書店員は「代打職人」に憧れる

子どもの頃、中日ドラゴンズに小松崎という選手がいました。

プロ生活は7年。際立った記録は残していない。しかし私は彼の名前を忘れることができません。なぜならTVで見たデーゲームの巨人戦に代打で登場し、見事なホームランを放ったから。

代打ホームランってすごくないですか? 1打席しかチャンスをもらえないのに、そこで最大級の仕事をしてみせる。最高にカッコいい。

たしか広島戦ですが、満塁の場面で巨人の

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「目論見」with「計算度外視」

「目論見」with「計算度外視」

そう来ましたか!!!

世界初の「新幹線プロレス」が、9月18日の午後1時9分東京発~名古屋行きの「のぞみ371号」車内でおこなわれます。

1両を専用に貸し切るとのこと。限られたスペースでどういう闘いを展開するのか? 予想しただけで生きる気力が沸き上がってきます。

DDTは過去に「本屋プロレス」や「路上プロレス」を何度もおこなってきました。ちなみに↓は昨年3月。場所は西武新宿線&都営地下鉄大江

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「是々非々のフェアネス」が成長を促す

「是々非々のフェアネス」が成長を促す

なるほど。

好意的に解釈するなら、関口さんはMLBを見ていないニュース視聴者の最大公約数的な考え方を代弁している。それに対して上原さんが「いまの藤浪は違うんですよ」と情報のアップデートを施す。そういう役割分担ができているのでしょう。関口さんがリアクションなどで、もう少しその形を明快に伝えたらいいのかも。

誰だっていい時もあれば悪い時もあります。日々様々な状況が起こる中でしっかりとした仕事を続け

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「光栄の歴史シミュレーションゲーム」で学んだこと

「光栄の歴史シミュレーションゲーム」で学んだこと

子どもの頃、父にある本を渡されました。

タイトルは「漢楚軍談」。彼が小学生時代に読んでいたもので、のちに前漢の高祖となる劉邦とライバル項羽の戦いを描いた歴史小説です。時系列的には原泰久「キングダム」の数十年後でしょうか?

内容は司馬遼太郎「項羽と劉邦」の子ども向け版みたいな感じでした。劉邦=善、項羽=悪の構図がハッキリしていた記憶が残っています。なお書かれたのは「項羽と~」よりかなり前でした。

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「シャアの二面性」と「いちばんの近道」

「シャアの二面性」と「いちばんの近道」

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」をご存知ですか?

最も影響を受けた映画のひとつです。公開は1988年。触れる度に感想が変わります。優れた文学作品がそうであるように。

惑星アクシズを地球に落として寒冷化させ、人類による汚染から守ろうとするシャア・アズナブル。すべての人間が宇宙に出てニュータイプへ進化することが彼の理想です。

シャアは連邦政府との和平交渉でアクシズを入手すると、あっさり条約を破

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「料金分の仕事」と「本気性」

「料金分の仕事」と「本気性」

「お客様には料金以上のものを」

ジェイク・リー選手のコメントを見て、やはり彼は全日本プロレスで育ったレスラーだなと嬉しくなりました。

90年代前半、テレビ朝日で新日本プロレスを、日本テレビで全日本プロレスを見ていました。地方大会のメインはどちらも6人タッグが多かったのですが、コンテンツの内実はだいぶ異なっていた気がします。

私の印象だと、新日本の6人タッグはそれなりの内容でした。10~15分

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