![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139488401/f7c164118c356e0638ab3e134dd51b61.jpeg?width=800)
- 運営しているクリエイター
#食
農薬不使用の栽培/食材普及を政策に嵌め込むのは無理筋【八百屋から見た“食”no.51】
農薬を使わない栽培の最もプラスな点は【味が素直(≒品種・農地の特性・肥培管理に対して正直)】なこと。これ以外ないと言っていいです。
慣行農法との比較を各種記事で見かけますが、環境負荷面で優位かと言われると微妙です。病害虫を物理的に避ける際に使う農業資材は(トンネル・マルチ・ビニールハウスetc.)一緒。燃料も石油資材も使います。農薬に頼れない分、農業資材を慣行農法より多く使う場面もあり、大差ない
美味しいくだものは生産者から直接買おう【八百屋からみた“食”no.38】
果樹(≒樹木で実るくだもの)の今後は本当に厳しいです。
◆異常気象(暖冬の開花異常・遅霜の枝花凍結・台風の風水塩害・夏秋の高温多湿&病害)
◆流行病・ウイルスによる伐採。高温耐性&耐病品種への植え替え
◆カメムシの越冬と大量繁殖(全項目中、最も地味で最もキツイ)
◆生産者高齢化による労働力不足&廃業(継いでも未来が見込めない)
◆大幅な需要減(贈答文化の消滅+今まで食べていたご年配層が噛めなく剥
画面の中に「解」はない【八百屋から見た“食”no.9】
動画・雑誌記事・ワイドショー・健康番組。
すべて“話半分”、もしくは“すべてエンタメ”と思って接してください。
特に動画配信関連。
注目を浴びたいがために『キケン』だ『危機』だと大層な見出しを付ける。過激な物言いをする。皆、フォロワーを増やし、動画再生回数を上げて収入にしたい。要は胴元が囲い込みと換金に必死なだけです。
前回投稿でいうところの
“コダワリが強い・多い”人ほど、囲い込みに弱いです
安全に食べる=農薬&肥料の使用不使用“ではない”話。【八百屋から見た“食”no.13】
栽培期間に起こり得るあらゆる病害・虫害・天候不順を経験されながらも、いわゆる栽培時農薬不使用(≒オーガニック・無農薬)の生産者皆さんのポリシー。敬意しかありません。美味しい状態にまで仕上げ、当店に出荷される農薬/化肥不使用の生産者も多数いらっしゃいます。お世話になってます。
しかし“病気治す効果”とか
“栄養価高い”とか
“安全に生で食べれる”とか
栽培時農薬不使用という事実に関係しない『変なユ
お客さんが売場で“目利き”しても無意味。モノを選ぶより店を選ぼう【八百屋からみた“食”no.17】
秋です。りんごの収穫出荷の声を各地からいただくようになりました。
長野・青森の生産者直送。最速もいだ翌日に売場に並びます。いま(10月前半)のおすすめは「サンつがる・早生ふじ」です。
========================
Q. 売場でできる美味しい〈りんご〉の見分け方は?(ホントよく聞かれる)
A. 正直なところ、ありません。
========================
〈り
悲観も楽観もしない。正しい現状把握を【八百屋からみた“食”no.25】
たまに、店先に立つ自分の感覚がオカシイのかな(ズレてる自覚あるし直す気もない)とは感じますが…
同業やお客さんで
「安くないと困るし、物価安定(≒安値安定)に補助金出ないと困る」という昭和思考&国や政治が何とかしてくれる思考(私に言われても困る)の人や
「これまでが大丈夫だったから、これからも大丈夫」という思考の人や
「戦争のセイ・コロナのセイで石油危機肥料危機食料危機」だと捲くし立てる人もいて
オーガニック⇔慣行農業は対立しない。比較・優劣・区別する人達は時代遅れ【八百屋から見た“食”no.35】
いわゆる“オーガニック農業/農産物”を10項目にまとめます
(慣行農業と比べ)
①石油資材&動力使用は減らない。地球環境に優しいとはいえない。
②生態系に優しいが、生育中の植物に対して悪さもする。
③栽培条件(生育適期/地域/地質/水/温度/日照≒旬)に合う品目品種がメイン。
④栽培条件に合わない品目品種の栽培は困難。技術力と天候と運。
⑤栽培条件&品種特性&技術投入に対し、出来&味が素直。良く
40代以上は気をつけよう【八百屋から見た“食”no.42】
目の前にあるモノ・場・人・状況から連想することでヒトの判断力は育ちます。
スマホ(web)・テレビ・雑誌といったメディアを閲覧して情報を“仕入れ”たところで、誰かが発した悪い意味での「伝言ゲーム」には参加したくないし、参加するメリットがありません。
10代20代30代の皆さんは、物心ついたころからWebやスマホとの付き合い方に慣れていて、エンタメとして(≒情報の距離を置いて)閲覧できても、40
あなたの食生活が日本の「食の変遷」であり「未来」になる【八百屋から見た“食”no.44】
「りんごが減ったのはなんで?美味しいのに。」という会話をちょくちょく聞きます。
霜害の不作や台風の落果。凍結・降雹・異常開花。
2018年長野千曲川氾濫・2022年青森岩木川氾濫による埋没や流出。
表年裏年等、生産者(供給側)の状況は店でもこれまでしてきました。
今回は、逆の視点から。
つまり消費者(需要側)の状況説明により、よりリアルに考察します。
=====
皆さんに質問です(._.)
「いただきます」と「ごちそうさま」をもういちど【八百屋から見た“食”no.27】
気になる情報が安易に入手できるようになった昨今。
逆に画面から得られる情報が多すぎて何が正しいのかわからなくなっていませんか?
店頭に立つ感覚としては、作り手・売り手・買い手がそれぞれ好き勝手に、主張ばかりの発信を繰り返すだけで相互理解のギャップは年々拡がるばかり。断絶に近い距離感にも思えてしまいます。
農や食の分野に限ったことではありませんが、賛同者を囲い込むだけのコミュニティは外敵(仮想敵)
「食の安心」は、あなたの心の中に。【八百屋から見た“食”no.31】
はっきり申し上げます。
私が仕事する“食・農の世界”に限定すれば
『安全』はお伝えできても
『安心』はあなた次第です。
===
記事見てやきもきして
動画見てそわそわして
ナニカ知った気になって
(明確に言えないけど)食べ物が不安だ・農薬使用が不安だとまくしたてる一見さん、まぁまぁウチの八百屋に(いわゆる自然食品店と勘違いして)来ます。月1~2人くらいでしょうか。
どこかで見た怪情報をもとに「