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キッチンに立つ。一緒に食べる【八百屋から見た“食”no.55】

※夏野菜の象徴“オクラ”が今回の表紙です※

真夏です。梅雨明けです。
猛暑酷暑がやってきてしまいました。
東京は午前中から実測35度。夕方18時でも35度。22時で30度の日々。
2週間先までずっと同じ予報。その強烈さにゲンナリしてしまいます。

真夏はキッチンに立つ時間をなるべく減らしたい。
真夏に食事を作る全員、同じ感情同じ思考を持っているんじゃないかなと勝手に思ってます。

なにせ暑いし熱い。
八百屋店内でも「(暑すぎて)何作ろうか迷う/考えたくない」の話がおのずと多くなります。

夏休みに入るとお子さんがいらっしゃるご家庭では《3食おうちでごはん》という場面も多いでしょう。

ごはんを作る側は思うのです。
「ああしようか〜これつくろうか〜いや暑いしw!」の堂々巡り。本当におつかれさまです。

ご飯を作り続けるモチベーションになるかはわかりませんがひとこと。
毎日ご飯を作る。その日々の工夫は、必ずお子さんに伝わります。
※工夫→手仕事で完璧にこなすことではありません

キッチンに立った分だけ、料理を作った分だけ。
お子さんの将来の料理/調理の選択肢・味の経験値が増え、たべものの世界が広がります。

素材&料理を見た経験と食べた味の蓄積。
それこそが、味という感覚の言語化であり味覚そのものです。

メニューはローテーションでOK。土日や夏休みはお子さんに手伝ってもらいましょう。もしパパさんが普段作らない人だったら、ここぞとばかりに手伝ってもらいましょう。「今日は僕が作るよ」の声があってもいいかも(逆に心配かもしれませんが)

毎回かっちり作らなくていいです。そんなん無理です。
レトルトのちょい足しで時短メニュー。袋麺+炒め野菜のラーメンも立派な食事。イチから作る必要ありません。時短やいわゆる手抜きといった工夫も、お子さんにとっては食育。将来の食べる知恵/選択肢の1つになります。

無理せず調理を。料理を。
カンペキ求めず、肩ひじ張らず食事を楽しんでもらえたら。
味つけ濃すぎても、なにか足りなくて味がしなくても。それも体験の1つ。

田畑・果樹園・魚市場・鶏舎や豚舎・牛舎に牧場。
おおくの場所に出向いて体験させるだけが食育ではありません。

キッチンに立つ姿を見てもらう。一緒に食べて美味しいねと言える。
姿を見せること、一緒にいるだけで食育です。ポジティブな記憶や体験として積み重ねてもらえたら嬉しいです。


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↓関連投稿①:これからの東京の食(真夏Ver.)


↓関連投稿②:美味しいと感じる幸せ。味覚≒経験値の話。

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↓過去投稿:美味しい野菜を食べるのも“推し活”の1つ

↓過去投稿:味で繋がる八百屋があってもいいよね


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