マガジンのカバー画像

ストーリーと共感

27
運営しているクリエイター

記事一覧

マーケティングを過大評価せず、「想い」を大切に

マーケティングを過大評価せず、「想い」を大切に

脳は可塑性の高いオープンエンドなシステム。何歳になっても学習によって鍛えることができます。逆にいえば、使わない機能はどんどん萎縮、退化。筋トレと同じですね。

話は少しそれますが、私は学歴的に、そして業務的にもマーケティングの世界に身を置いてきました。マーケティングの話をし始めると、割と長い間でも退屈しません。どんな問いに対しても割と的確なロジックを提示することができます。ですがこれ、とても危険な

もっとみる
思いは実現する〜子どもの未来を応援する企画に携わりました

思いは実現する〜子どもの未来を応援する企画に携わりました

昨日はこんなイベントがありました。私が参画しているエルフェン埼玉という女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に加盟しているクラブのイベントです。企画、スポンサー営業、そして運営まで一気通貫で携わることができました。

このnoteでも何度か書いているとおり、貧困や虐待問題に敏感な私。実際に日本の社会問題として議論されることも多く、その割にこの事実を知っている人が少ない現実にもどかしさを感じていました

もっとみる
プレゼンは相手の目を見て自信を持って短く簡潔に

プレゼンは相手の目を見て自信を持って短く簡潔に

大きな契約がまとまりました。正直なところ、過去最大の売上(ほぼ利益)になると思われます。詳述は割愛しますが、スポーツの広告契約においてずっと考えていた「スポーツのみを売らない」という姿勢。貫き通すことができ、それが形になった始めての経験です。

スポーツという競技、特にサッカーは私にとって人生そのものであり、美しくてかっこよくて何物にも替えがたい価値があります。だからどうしても視野狭窄になって「サ

もっとみる
売上が上がれば上がるほど社会の課題解決につながる仕組みを

売上が上がれば上がるほど社会の課題解決につながる仕組みを

スポンサー営業をしていると、3タイプの企業があることに気づかされます。ひとつは「露出重視型」で、広告費がいかに企業の認知度を拡大させて売上増に貢献するか。ほとんどの企業がこのタイプであり、営業もこのニーズを満たすプレゼンを志向するのが一般的です。

タイプのふたつ目は「おつきあい型」。過去からのつながり、以前にお世話になったからといった理由で協賛を得られることはそんなに少なくありません。日本的な粘

もっとみる
あなたの会社には「筋道の通った流儀」があるか

あなたの会社には「筋道の通った流儀」があるか

サッカーというスポーツに関する仕事をしている私ですが、私のフォロワーの多くはサッカーに無関心だと思います。なのでこういうことを書くとシラけちゃうし、読んでくれないかもしれないので控えるべきなのですが、昨日は思わず泣けてきて、感動して、心揺さぶられてしまって。今日も外に出ていろんな人にあって情報収集に努めたのですが、頭の中に残っているのは昨日のことばかりです。なのでサッカーの話、します。

現在、エ

もっとみる
「戦略」で大切なことはすべてスタバから学んだ

「戦略」で大切なことはすべてスタバから学んだ

家の最寄り駅にはスタバがあります。そこでよくお茶をして、ゆったりとした時間を過ごすこともあれば、リモートワークに勤しむことも。マックブックをたたきながら意識高い系を気取っていますが、スタバは私の拠りどころです。

30代のころ手にとったマーケティングの本に紹介されていたのがスタバ。ですが当時は、存在は知っていたもののやたらと高価なコーヒー屋さんという、まったく興味を持てない存在でしかありませんでし

もっとみる
建前を認め、その奥にある本音に寄り添う

建前を認め、その奥にある本音に寄り添う

勉強をしたり、本を読んだりしていると、必然的に知識が増えていきます。世界中のあらゆる情報をすべて取得することは不可能ですが、それでも学ぶことによって自分なりの軸が形成され、信念が生まれてきます。理路整然と、学んだ知識をベースに、自らの世界観を言語化する。このプロセスがあるからこそ、ディスカッションに参加でき、自分の意見を述べ、他人の意見を聞いて、新たな気づきによって自分の世界がアップデートしていき

もっとみる
セカンドキャリアの成否は現役中の活動によって決まる

セカンドキャリアの成否は現役中の活動によって決まる

半年ぶりに某SNSを更新。フォロワーからの反応が結構あったのでびっくりしました。ついでに、SNSの過去をさかのぼって写真を振り返っていくと、当時のこと、仕事のことや家族のことが鮮明な動画で再生されるかのような錯覚に陥りました。思わず笑ってしまったり、辛かったことを思い出して感傷的になったり、アルバムをめくるような感覚でしばらく見入っていました。

写真から気づくのは、当時のお客さんのこと。写真には

もっとみる
商品を売るのではない、「夢」を売るのだ

商品を売るのではない、「夢」を売るのだ

かつてスポーツクラブの経営をされていて、ずっと懇意にしていただいている方からの電話。かなりご無沙汰続きで申し訳ないなと思いながら行動できずにいた自分を悔いました。いつものとおり元気いっぱいの高い声で、近況報告かねて私の状況も気にかけてくれました。

彼の強みはネットワーク。相談すると必ず誰かを繋いでくれます。そしてそれが一定の成果につながるからいつも驚かされます。見返りは一切期待しないのが彼のスタ

もっとみる
ファンはなぜ何度も何度もサインを求めにやってくるのか?

ファンはなぜ何度も何度もサインを求めにやってくるのか?

チケットの半券はただの紙切れだが、スクラップブックに大事に保管された半券を見るたびに、ずっと後になってもファンはそのときのことを思い出す

「ファンダム・レボリューション」の一節です。amazonで売り切れ。中古品で9,000円を払って手に入れた本です。今も中古品以外では買えないらしい(Kindleでは1,515円)非常に示唆に富む内容で、今も繰り返し読んでいます。

サッカークラブの練習場には、

もっとみる
サッカークラブも「意味」を追及するとき

サッカークラブも「意味」を追及するとき

昨日、コンサル契約を結ぶサッカークラブのキービジュアル撮影に挑みました。まずはコンセプトづくり。メンバーと議論して、メンバー皆が意見を出し合ってまとめたコンセプトです。「こういう世界が実現したらすばらしい」という世界を構想し、それをデザイン化、映像化して社内外のステークホルダーに実現すべきビジョンとして提示します。

メンバーはいい意味で余白だらけ。というかほぼ真っ白と言っていい。人手不足で十分な

もっとみる
あなたの商品に「意味」があるか?

あなたの商品に「意味」があるか?

書類関係が山のように残っていましたので、その処理に半日を費やしました。読み終わった本が4冊たまっていましたので、赤線を引いた箇所を別途まとめる作業も一気に。すっきりしてあらたな週に挑みます。こういう「やりかけ」の仕事が残っているとワーキングメモリが無意識レベルで消費されていくんですよね。つまり集中力が削がれるということ。なのでホントは前倒しで都度処理していくのがベストです。

さて、またまた古い図

もっとみる
売っている商品に「意味」はあるか?

売っている商品に「意味」はあるか?

楽天創業者で、現在も最高経営責任者を務める三木谷さんの著書「成功のコンセプト」を久しぶりに手に取り、ページをめくっていました。もう10年以上前になりますが創刊当初、Amazonで購入、即読んで感動したことを思いだしました。楽天の「5か条」には、

1.常に改善、常に前進
2.Professionalismの徹底
3.仮説→実行→検証→仕組み化
4.顧客満足の最大化
5.スピード!! スピード!!

もっとみる
インパクト、反復、ストーリーで説得力を増す

インパクト、反復、ストーリーで説得力を増す

Never give in. Never give in. Never, never, never, never.
(絶対に屈するな。絶対に、絶対に、絶対に、絶対に)

ナチス・ドイツとの戦いに疲弊する国民を奮い立たせようとしたイギリスのウィンストン・チャーチル首相の演説です。「説得力」に関する研究では、強烈なインパクトある言葉やエピソードは、聞き手の心に刻み込まれやすく、話し手の思惑通り聞き手を

もっとみる