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私の日常-About My Days

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私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。
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#恋愛

恋人みたいな電子レンジ。

恋人みたいな電子レンジ。

世界は変わらなかった。

恋人みたいな電子レンジと先週別れた。
10年以上一緒にいた電子レンジと。

1歳下の妹のほうが私よりも先に一人暮らしを始めた。遅れること数年、24歳のときに私も一人暮らしを始めたのだが、なにせお金がなかった。

一人暮らしをするわけだから、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電用品をそろえる必要があり、私はそれらすべてを新品で購入する余裕もなかった。だから中古用品店で買ったり、

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ギリギリアウトな2人。

ギリギリアウトな2人。

札幌市内中心部に、とあるホテルがある。

そこにはラウンジがあり、椅子とテーブルが並べられ、電源もWi-Fiも使い放題。店員さんの愛想は程よくお手洗いも近い。

そのような素晴らしい環境にも関わらず、利用客は少なく、ほとんど混雑しない。なぜなら、中心部からほんの少しだけ外れた、目立たない場所にあるホテルだから。

私はこのホテルラウンジをよく1人で利用する。電源とWi-Fiは命の泉、ありがとう、ホ

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まだ付き合ってないっぽい2人。

まだ付き合ってないっぽい2人。

夜、札幌市内の商店街を歩いていた。

商店街の両脇には、こじゃれた飲食店が多く、太陽が沈むにしたがって、多くの人たちがここに集まってくる。

私の場合、誘うような友人も限られているし、重大なことに一生お酒を飲むことができない。だから素通りする。

【関連】一生お酒が飲めないの?と思ったら

商店街に面したこじゃれた居酒屋、ガラス窓の奥で、ビールグラスを片手に会話するお客さんを見ながら「クソッタレめ

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恋を自覚する瞬間。

恋を自覚する瞬間。

知覚を考える。

そのリンゴの「赤色」は他人から見れば「青色」に見える可能性はあるだろうか?

たぶんない。

集合体を見て怖いと感じる人と、
何も感じない人の差はなんだろうか?

ジェットコースターが苦手という人と、大好きという人を分かつ脳の構造的なちがいはあるのか?

わからない。わからないけど、
たしかにちがいはありそう。
リンゴの話はヘンだけど。

要は「物事の知覚の仕方は、人それぞれで異

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フラれたてホヤホヤの人。

フラれたてホヤホヤの人。

「どうやら彼は到着が遅れるみたいだ」

札幌市内の居酒屋に19時ぴったりに入ると、先に待っていた40代の知り合いの男性がそう言った。一昨日のことだ。

1ヶ月前に知り合ったこの方は、やけに私を気に入ってくれて、この日が3回目の食事。台湾系の居酒屋を予約してくれていて、私が時間通りに到着すると、

「〇〇先生は、相変わらず時間ぴったりだねぇ」

と喜んでくれた。
この方はなぜか私のことを「〇〇先生」

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二日酔いで目を覚ましたら、世界が大変なことになっていた話。

二日酔いで目を覚ましたら、世界が大変なことになっていた話。

「浴びる」という言葉は「シャワー」ではなく「お酒」のためにある言葉のような気がしていた。今でこそ自宅でお酒を飲まなくなった私だが、独身時代は毎日浴びるようにお酒を飲んでいた。

仕事で疲れた体を引きずって、セブンイレブンに寄る。ビールとストロング。それぞれ500ml缶を合計5本。多いときは7本。毎晩お酒を浴びていた。浴びすぎ。溶けちゃう。

お酒を飲みすぎても、私は体調がそれほど変わらないし、顔に

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絶対トラブった人。

絶対トラブった人。

先日、札幌の大通近辺の居酒屋で、歳上のお友だちと2人でご飯を食べていた。宴もたけなわ、お会計が終わって、もう一軒行くのかな? と思ったら「それじゃ私はこちらで」と頭を下げてこられたので「えぇ、それでは」と別れることになった。

その帰り道の話である。

家に向かって1人で夜の札幌を歩いていた。繁華街にいたので、雑踏の中をくぐって家路を急ぐ。妻にも「もう帰るよ!」とLINEして「気をつけて!」と返信

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やさしすぎる男はなぜモテないのか?

やさしすぎる男はなぜモテないのか?

やさしい友だちがいる。

男女の分け隔てがなく、さわやかでマスコットのような男の人。ミッキーマウスのように愛されるキャラの男の人。見た目はスラッとしていて、きちんと大卒で、きちんと働いていて、きちんと独立して一人暮らしをしている。とにかくやさしい。

ところが彼は結婚をしていないし、恋人がいるわけでもない。「パートナーがいる」ということを「善」として正当化するわけではないが、30歳を超えて周りも結

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ポニーテールの彼女に「今日気合い入ってるね」と指摘してくる彼氏とは別れなさい。

ポニーテールの彼女に「今日気合い入ってるね」と指摘してくる彼氏とは別れなさい。

人と会話をしていると、それがどんな状況であれ、気遣いのないひと言を言われてテンションが下がることがままある。

その状況に臨む自分と、相手とのテンションや意識の乖離。これが垣間見えた時、百年の知己でも、百年の恋でも一気に冷める瞬間がきっとある。

この記事で何が言いたいかといえば、
「気遣いを忘れてはならない」である。

意識の乖離が垣間見えて、一気に冷める瞬間の具体例を3つ書こうと思う。

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