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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

表現力のあるライターになりたい

表現力のあるライターになりたい

先日、ある人に「あなたは『表現者』の雰囲気を持っている」と言われた。

演劇、音楽、美術、文学など、自らの内にある何かを表現する雰囲気があるのだそうだ。

特に芸術的な才能があるわけでもなく、ごく平凡な主婦の自分のどこにそんな雰囲気が見えるのかわからない。

ただ、文学を作り出す人は「書く人」。同じく「書く」でお金をもらっているライターは、文学の表現者である小説家に若干近いと感じるのかもしれない。

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ドキュメントの文字色は『黒』であるべきか

ドキュメントの文字色は『黒』であるべきか

はじめに仕事柄ドキュメントを作成する機会が多いのですが、作成中に色々考えます。その1つが、タイトルの「ドキュメントの文字色は『黒』であるべきか」です。

「何を言ってんの当然でしょ?」と思われるかもしれませんが、見る側からすると『黒』は視覚的に圧迫感があるなと感じることがあります。情報量の多いドキュメントであればなおさらです。

サンプルを作成してみました。本来であれば「1スライド=1コンテンツ」

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言語化して初めて、世界への解像度は上がる。

言語化して初めて、世界への解像度は上がる。

言語化を大事だと思っている人は多くいるが、それがなぜかを言語化できる人は少ない。

僕は社内で、何か壁にぶち当たってるメンバーがいれば、「まず言語化しろよ」と言っている。それは課題抽出だったり企画づくりだったり、またはレポートを作成する場面でも同じだ。分かってないやつほど「やってますよ」と言う。どれどれ、と見てみると、ただ情報や発言が羅列してあるだけ。それは言語化とは言わない。

言語化とは、自ら

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量産型から対話型のコピーライターになろうと決めた日。

量産型から対話型のコピーライターになろうと決めた日。

見つけてほしいという切なる願い。

ここにこんなにがんばってるやつがいるからどうかどうか見つけてよ。

頼む、と両手を組んで祈りそうなくらいの渇いた気持ちを抱きながら二十代の中盤を過ごしていた。

以前したこんなツイート。

「量産型」という言葉が大げさではないくらいに、当時、受賞を目標にして、書きに書いていた。広告コピーのコンテスト「宣伝会議賞」、若手コピーライターの登竜門。そこに、通るとご利益

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記事を読まれるためには、自分にしか書けない内容をなんでも書くこと

記事を読まれるためには、自分にしか書けない内容をなんでも書くこと

こんにちは、ニィ(@Ni_Lemo)です。

今日はブログにまつわるつまらないコラムを。

ブログを1年以上書いていると「記事に何を書くか」を考えるときに、自分なりのコツができてくるんですよ。

以前は一生懸命書いても全然アクセスが集まらなくて誰にも読んでもらえないということが結構ありました(今もありますが…

最近思うのは、読まれる記事かどうかは、時の運と筆者のセンス、表現する上での着眼点による

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記事拡散の「抵抗感」を「喜び」に変える技術。カギは仕事と人間関係の一貫性

記事拡散の「抵抗感」を「喜び」に変える技術。カギは仕事と人間関係の一貫性

「記事の拡散にご協力ください」「シェアお願いします!」――こんな風に自分の手掛けた記事を拡散することに抵抗を感じる編集者やライターは多いのではないだろうか? あるいは、編集者やライターはどこかで、「拡散は自分の仕事じゃない」という思いを抱いているのかもしれない。

 しかし、企業のオウンドメディアやブログなど、ニッチなメディアで情報を発信する機会が増え、個人のソーシャルパワーが問われる現在、編集

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はじめまして、小説執筆ツールのNolaです。

こんにちは。
小説執筆ツールを運営しているNola(ノラ)です。

Nolaは2018年の6月17日生まれで、あと3か月ほどで1歳を迎えます。
既にに28,000人の方に使っていただいている執筆ツールになりましたが、広告など全くしてないのにこんなに多くの方に使っていただけたのは、Nolaを普段から使ってくださったり、誰かに紹介してくださるみなさまがいてくださってのことだと思っております。
本当に

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経営者(広報)はこんな発信をするといい

経営者(広報)はこんな発信をするといい

経営者、または広報は、こういうテーマで発信をするといいと思います。

①会社をつくろうと思ったきっかけ
②会社をつくってからいちばん苦労したこと
③軌道に乗ったブレイクスルーなできごと
④商品やサービスの誕生秘話
⑤これからこういう世界を実現させたい

①会社をつくろうと思ったきっかけ会社が始まったころには、かならず「ストーリー」があります。人はストーリーに惹かれます。ぜひストーリーを語ってほしい

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文書の底ヂカラ。

文書の底ヂカラ。

このツイートでは書ききれなかったっことをnoteにまとめておこうと思う。

「追note」
とでも言おうか。

何気なくツイッターでつぶやくものの中で、波紋や共感の連鎖が広がる事がある。その世の中の関心ごとに合わせて「追note」で深掘っていくのは、なんともヘルシーな思考/創作活動である。

というわけで、今衝動的に「追note」したいのは現代における文章力に関して。

なぜ、今文章力なのか。

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書いて、書いて、書きまくれ! 文章を書きたい欲が湧き出る映画&マンガ作品たち

書いて、書いて、書きまくれ! 文章を書きたい欲が湧き出る映画&マンガ作品たち

そういえば昔、キッズラインの経沢さんと一緒にトークイベントに登壇したとき「モチベーションを上げるにはどうしていますか?」という参加者からの質問に、「モチベーションがないと頑張れないというのは贅沢病では?」とスパっと返されていたことをたまに思い出す。やるんだからやる。モチベーションがないと頑張れないなんてセレブじゃないんだから、と笑い話で終わっていたが、あの言葉を思い出してはどきっとする。私は仕事に

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嫌いな文章から、理想のライター像を考える。

良い文章の定義はいろいろあるけれど、前提として、読んだことを後悔させないというのがあると思う。

というのも、今日は久しぶりに読み味が悪い本に出会って、途中で読むのをやめた。ここで終われば運が悪かった話だけれど、この経験は良いライターへの一歩になるかもしれない。周りの人との違いから個性を見つけるように、嫌いなものは、好きなものを見つける最高のヒントになるから。

古賀史健さんは「20歳の自分に受け

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「文章力」とは何者か

初めまして、Ryuhiです。お久しぶりになります、テスト期間の間中すっかりサボっておりました。

いつもはE-sportsがどうのこうの書いてますが、今回からもっと広い視点で好き勝手に書きます。手始めに何を書こうか迷ったのですが、やっぱり僕に書けるのは文章とか小説とかのことしかありませんでした。というわけでまずは文章を書くに当たって取り敢えず使われる言葉、「文章力」ってなんぞや。学校教育でも昨今重

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そろそろ「UI/UX」表記論争に決着をつけようじゃないか

そろそろ「UI/UX」表記論争に決着をつけようじゃないか

突然ですが「UI/UX」という表記について、皆さんどう思いますか?肯定的ですか?否定的ですか?おそらく2019年現在では、否定意見の方がやや優勢かなと思います。
結論から先に書くと、私はもうこの表記は堂々と使って良いと思ってます。そんなわけないだろう!!!と怒る気持ちはわかります。まあ、言い分を聞いて行ってください。

「UI/UX」表記批判でよくみる意見一般人の間ではどうか知りませんが、少なくと

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「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ

「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ

「さて、書くぞ」

そう思って、パソコンに向かってパチパチとキーボードを叩く。ほどなくして目の前には到底「おもしろい」とは言えない文字のかたまりが現れる。

「(うーん、こんなはずじゃないんだけどな。文才がないのかしら……)」

ため息ひとつついて、パソコンをパタンと閉じる――。そんな経験はないでしょうか? ぼくにはしょっちゅうあります。

なぜこんなことが起きるのか。

それは自分への期待が高い

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