編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
竹村俊助/編集者
株式会社WORDSが提供する「顧問編集者」にまつわる記事を集めています。
おもしろい文章、役立つ文章、読みやすい文章を書くにはどうすればいいのか? 10年間、本をつくってきた編集者が、そのコツとノウハウを惜しみなく披露します!!
ただの日記です
ライバルは「他社のnote」ではないまず、前提として考えておきたいのが、御社のnoteの「ライバル」は誰かということです。 企業のnoteのライバルは、他の企業のnoteやブログでしょうか? 他のオウンドメディアでしょうか? そうではありません。 企業のnoteのライバルは、Netflixであり、マンガであり、YouTubeやTikTokです。世界中のクリエイターがしのぎを削って作っているあらゆるエンターテイメントです。 ……と、ここまで言うとさすがに「そりゃ厳しいよ」
僕は経営者の言語化や発信のお手伝いをしているのですが、たまに広報の方や社員の方からこんなお問い合わせをいただくことがあります。 「うちの社長が何考えてるかわかんなくて、言葉にしてほしいなと思っているんですが、なんとかならないでしょうか?」 「もっと社長にも前に出てもらって積極的に発信してほしいと思ってるんですが、どうすれば出てもらえるでしょうか?」 経営者の発信には効果がある。それはわかっている。でも、当の本人がやる気になってくれないーー。 そんな相談にいくつか乗って
僕は2020年から「顧問編集者」という仕事をしています。これは経営者の思考を言語化して社内外に伝える仕事です。 この仕事についてForbesさんに記事にまとめていただいたのですが(本当にありがとうございます!)「もっと知りたい」という声もいただいたので、今日はもう少し詳しく書いてみたいと思います。 「顧問編集者」を始めたきっかけ僕はもともと書籍の編集者でした。 前職のダイヤモンド社では『佐藤可士和の打ち合わせ』『週刊文春編集長の仕事術』『福岡市を経営する』など、主にビジ
「WORDSに入るとどういう生活が待っているのか」をお伝えすると興味を持ってくださる方がいるかもと思いまして、あわてて書いています。 15時までは集中タイムまず朝は11時に始まります。 Messengerであいさつ。「今日やること」を報告します。 午前中は集中タイムです。出社する必要はなくて、自宅やお気に入りの喫茶店、スタバなど集中できる環境で作業を進めます。 15時からは取材&相談タイムランチを食べたら、午後3時に乃木坂の事務所に出社。そこからは取材タイムです。
最近は、経営者自らTwitterやnoteなどで情報発信することが増えてきました。でも、なかなか発信というのは難しいもの。「どうやって発信したらいいのか?」「何を発信したらいいのか?」は迷ってしまうものです。 僕のところにもたまに「どうすればいいでしょうか?」という相談が届きます。ということで今日は経営者が情報発信するときの10のヒントと題して、まとめてみたいと思います。 ①自分の半生を書くまあこれは「鉄板」のコンテンツなのですが、自分の半生を書くということです。これがい
独立してから3年が経ちました。 まだまだ規模は小さいですが、自分なりに「ビジネス」というものをしてきて気づいたことがあります。 それは「客観て、すごくない?」っていうことです。 ぼくが独立してから「こうしよう」と決めていたことがあります。 ひとつは、詳しくない分野は専門家に聞くということ。もうひとつはまわりの人に意見をもらって「たしかに」と思ったら取り入れることです。 専門家に聞く、というのは、まあ、ふつうのことですね。 税金の計算は税理士さんにお願いする。契約書
たとえばこんな文があります。 今家にいます。 そして、こんな文があります。 いま家にいます。 もちろんどちらも意味は同じです。「今、家にいる」ということが言いたいわけです。 ただ、どちらが早く伝わるでしょうか? どちらが正確に伝わるでしょうか? そう考えてみると、前者の「今家にいます」は、ほんの一瞬、自分でも気づかないくらいですが、「今家」が、ひとつの塊に見えてしまうことに気づきます。 もちろん「今家」なんて言葉は一般的ではないので、普通に考えたらわかるのですが
今日は「集中する状態」を意図的に作る方法について書いてみたいと思います。 ぼくは仕事上、原稿を書いたり、何かを考えたり、いわゆる「集中する状態」になることが必要なのですが、なかなか集中できずに困っていました。 ただ最近は意図的に集中状態を作れるようになってきたように思うので(少しですが)、それを紹介します。 集中するのは深海に潜るのに似ている 「集中する」というのは「深海に潜る」ことに似ています。 ずっとひとつの作業をやり続けたり、あるものごとについてずっと考え続けて
SNSをやらない人、情報発信をしない人から、こんなセリフを聞くことがあります。 「実績がないから発信できない」 「実績が伴わないのに発信するのは恥ずかしい」 もちろん、わかります。 立派なことは言うのに、行動しない。発信はいっちょ前なのに、実績が伴わない。それだと、たしかにカッコ悪く見えるのかもしれません。 「だから、まずは実績を重ねて、自信がついてから発信しよう」というのもひとつの正しい考え方なのだと思います。 ただ一方で、こうも思うんです。 発信することでやっ
最近よく思うのが「発信は遅れて効いてくる」ということです。 ぼくがTwitterやnoteをやっているのは、もちろんそれ自体が楽しいということもあるのですが、やっぱ「仕事につながったらいいな」「ビジネスにプラスになればいいな」ってことだったりします。 そこで仕事につながりそうな発信をするわけですが、「RT」されたり「いいね」をされたりすることはあっても、そのまま仕事の問い合わせが来たりとか、何か具体的な案件がやってくるということは、ほぼありません。 「あれ? まあまあ反
これまでは「読めばわかる」という文章を書けばOKでした。 でも、SNS時代になって「読めばわかる」では伝わりにくくなりました。情報があふれてしまって、みんな忙しくなったからです。「最後まで読んでもらえればわかるんで!」と言っても、なかなか読んでもらえない。 いまは、多くの人に伝えたいなら「直感的にわかる」文章が必要だ、というのがぼくの実感です。 減少スピードが鈍化? 下げ止まり??このあいだ、 感染者の減少スピード鈍化 下げ止まりも というニュースの見出しを見たんで
今日はなぜ企業がnoteをやるべきなのかという話をしたいと思います。 ぼくは個人的には「ツイッター」よりも「note」のほうが、ていねいで、リスクの少ない発信ができると思っています。 別にnote社の回し者ではないのですが、企業の広報やトップはもっとnoteを活用すべきなんじゃないかなーと思っています。 noteで発信をするとどういういいことがあるのか? 思いつくものをいくつか挙げてみます。 誰にも盗まれない「資産」になるまず、noteにコンテンツをためていくと、誰
企業がnoteを活用するケースが増えてきました。 そこで今日は「企業のnoteをより多くの人に読んでもらうためにはどうすればいいのか?」について書いてみようと思います。 日々、企業や経営者の発信をサポートしている編集者の立場から、なにかヒントになるようなことをお伝えできればうれしいなと思っています。 キーワードは「コンテンツ化」です。 とにかく文章を書けばコンテンツになる、というわけではありません。文章をコンテンツにするためには ①役立つもの、もしくは ②心が動くもの
ぼくは約3年前、新しい時代の出版社をつくろうと思って、当時勤めていた出版社を辞めました。 辞めた当時は「紙とデジタル」「書籍とWeb」を行ったり来たりしながら、最適なカタチでコンテンツを発信していく出版社をつくろうと考えていました。 ※当時のnoteです。初々しい。 この3年を振り返ってみると、まだ一般的な「出版社」のカタチはしていないかもしれないですが、自分のなかでは概ね当初の計画どおり進んでいる気がしています。 いい意味で想定外だったのが「顧問編集者」という仕事の
最近なんとなく考えていることがあります。 なんか概念的な話になるので、うまくまとまらない可能性が高いのですが、書き始めてしまったので書きます。 それは「人間」が「ヒト」に回帰していくんじゃないか、ということです。 これは日々生活していて感じることですし、世の中の空気的にも社会的な「人間」という存在が、生物としての「ヒト」に近づいていっているような気がします。 命の大切さに気づいた2020年やっぱり大きなきっかけは、このパンデミックです。 ウイルスの脅威にさらされて、
1年半前、自社でサービスを始めるときに、どうやって値付けをすればいいか迷っていました。 そのときに経営アドバイザーのすがけんさんに教えてもらったのが「価値は相手の変化量」という言葉でした。 ざっくり言うと、価値というのは「自分がどれだけ労力をかけたか」ではなく「相手にどれだけの変化を与えられるか」。それを基準に値段は決めるといいよ、ということです。 こちらがどれだけ労力をかけてサービスを提供しても、相手の売上がたとえば10万円しか上がらなかったら、そこには少なくとも10