マガジンのカバー画像

カルチャーに関する記事たち

11
本、映画、音楽、美術館などに関する記事
運営しているクリエイター

#読書

「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

北山:カルチャーに敏感な俺たちがいま観るべき映画は、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(デデデデ)だ! みんなで観ようぜ。

四ツ谷:良いよ。浅野いにおは読んだことないし。

北山:あ、でもアラサー独身男が3人並んで観るのは恥ずかしいから、離れて座ろうな。

高端:勝手な奴だ……。

~鑑賞中~

北山:どうだった?

高端:面白かったよ。キャラクターも魅力的だし、飽きることはなか

もっとみる
一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

「人生を変えた本」という記事をよく目にする。
語っているのは、だいたいミュージシャンや小説家だろうか。憧れの芸術家の「人生を変えた」本なんて、ちょっと興味が湧いてしまうではないか。

さて、俺たちである。
我々アラサー2人は、他人を腐すのが大好物だ。
いわば、ひねくれ者(いつまでこの態度なのか)。

俺たちはお互いに思っている。
「コイツ、どんな人生を過ごしたらこういう仕上がりになるんだよ……」

もっとみる
【閲覧禁止】大正時代の発禁本がとんでもなかった【風俗壊乱】

【閲覧禁止】大正時代の発禁本がとんでもなかった【風俗壊乱】

闇に葬り去られた書籍たち

発禁本。公権力によって発売、頒布が禁止された図書。
現在の日本では、憲法第21条によって表現の自由が保障されており、検閲も禁止されています。

しかし、日本でも明治期から戦中にかけて、政府は検閲を通じて表現を制限し、国家のイデオロギーや社会秩序を維持しようとしました。

発禁となる基準は大きく二つ。「安寧秩序紊乱(ぶんらん)」・「風俗壊乱」という観点から、あらゆる出版物

もっとみる
ぶっ飛び回答!? 戦前の育児相談がヤバかった

ぶっ飛び回答!? 戦前の育児相談がヤバかった

いまを遡ること約100年前、『コドモノクニ』という子ども雑誌の「育児相談」ページに掲載された、母親の悩みである。

いつの時代でも、子どものすることなんて変わらないものだ。

何を隠そう、幼少期の筆者も、親に買ってもらったポケモンカードを何層かに剝ぐことを無上の愉しみとしていた。
まあ、それでも無事に社会生活ができているのだから、特に心配することはないのかもしれない。

と、「子どもが生まれたら新

もっとみる
人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

四ツ谷:『構造と力』って知ってる?

高端:なんそれ?

北山:浅田彰が書いた哲学書ね。1980年代のニューアカデミズムブームを牽引した本で、おもに構造主義とポスト構造主義について書いてる。ニューアカデミズムの定義はけっこう難しいけど、①歴史学・人類学など人文社会系の学問を横断していること ②論文の形式に限定せずエッセイ的な表現をしていること などがあるらしい。とにかく凄いブームだったんだ。

もっとみる
【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

突然ですが、セックスの知識ってどこで身に付けましたか?
自分がうまくできているかわからない。誰かに正しいやり方をこっそり教えてほしい。
そんな悩みはいつの時代にもあったようです。

というわけで、今回は100年前のセックスハウツー本をご紹介したいと思います。
極論、セックス自体は100年前から何にも変わっていません。
昭和初期の本にもきっと学ぶことがあるはず。みんなで読んで素敵な性生活を送りましょ

もっとみる