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あとでちゃんと

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#エッセイ

#メンタルモデルどうぶつ図鑑 No.1 : 何者かになりたいウサギちゃん

#メンタルモデルどうぶつ図鑑 No.1 : 何者かになりたいウサギちゃん

この世界のどこかにあるという "どうぶつ村"。
今日も村一番の長老・かめ仙人 🐢 と
助手・ダイちゃん 👦🏻 のもとに、
迷えるどうぶつたちの相談がたえません。
かめ仙人が解き明かすのは、
だれもが無自覚に抱えてしまっている
人生のパターン "メンタルモデル"。
さて、今日はどんな訪問者がやってくるのでしょうか?

🐰[ウサギちゃん]:(扉をドンドンドン!)こんにちは〜!かめ仙人ー!

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過去に思いを焦がす

過去に思いを焦がす

毎日毎日、たくさんノートに文章を書いているのに、インターネットで前みたいにただ楽しんで書くことを、すごく難しく感じるようになった。

以前はよく自分の悩みや考えを書いていたけれど、それもできない。すごく怖い。

自分の文章の主語が大きすぎたこともあっただろうし、誰かを苦しめてしまったことも多々あったのかもしれない。

昔の実家で父がよく聴いていたビートルズを、先日アルバムごと購入した。明るい曲もた

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誰にも、奪えない

誰にも、奪えない

年始、ある番組の中で、ガクトが言った。

「知識と経験は、自分だけの財産だ。家もお金もすべて奪われたとしても、俺は生きていける」

椎名林檎は、名曲「ありあまる富」の中でこう歌った。

「僕らが手にしている富は見えないよ 彼らは奪えないし壊すこともない」

そうか、と私は思った。

きっと、今の私が積み重ねているものも、誰にも奪われないものだ。

少し、自信がなくなっていた。

私の3年間はなん

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表現とは、「正解」の数を増やすことである

表現とは、「正解」の数を増やすことである

りんごが「りんご」である確証はどこにもない。赤くてまあるくて、皮を剥けばみずみずしい黄色をしているそれは、わたしにとっては確かにりんごだけれど、他者から見たら全く違う果実なのかもしれない。わたしが見ているりんごの姿は、所存わたしひとりの目を通して映し出されているものであって、全人類が同じようにその姿を目にしているかどうか、何年生きても自信がない。

そもそも、自分では「赤い」と認識している物体が、

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「モダン・ラブ」でアン・ハサウェイ演じる躁鬱病の女性がリアルすぎて辛い

「モダン・ラブ」でアン・ハサウェイ演じる躁鬱病の女性がリアルすぎて辛い

今話題のアマプラオリジナル「モダン・ラブーNYの街角で」を見る。

30分×8話、単純な「男女が出会ってくっつくまで」の旧式的なラブ・ストーリーではなく、さまざまな形の愛情を描いたオムニバスで、1話1話が大変に濃い。

性別、年齢、立場、様々な事を超えて「愛」って成り立つんだなあ、人生って可能性の宝庫だなあ、と胸を打たれるお話ばかりなのだけど、特に私が心えぐられたのが第3話のアン・ハサウェイ演じる

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『うまくいくはずがない、だから』と考えると割とうまくいく

『うまくいくはずがない、だから』と考えると割とうまくいく

『きっとうまくいく!』『なんとかなる!』

これは物事に取り組む前の私の口癖だった。

一歩を踏み出したい時、自分を鼓舞するためによく使っていた。このフレーズたちを使うとえいって飛び込んでいくことができた。

いわば勇気を出すための着火剤的な役割だ。

しかし

勇気は出せたけど….結果は出せなかったこと多数。

今はそれが何故だか分かる。

このフレーズの本当の意味は

って感じで不完全な自分を

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それも私が選んだ人生だから

それも私が選んだ人生だから

先週の日曜に髪を切った。
もともとショートヘアだったのだが、もっと短くした。

失恋したわけではない(そりゃ、さみしいことはあるけどさ)
車を変えて、スマホも変えたら、この際、自分の見た目も変えたくなっただけだ。
スッキリしたし、シャンプーも乾かすのも早くなって、よくなった。

私は、毎月美容院へ行く。白髪染めのためだ。
30歳をすぎた頃から、じわじわと黒髪を侵食してきた白髪。
今では、もう黒髪よ

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「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある

「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある

はじめまして。鳥羽周作と申します。「sio」という代々木上原のレストランでシェフをやっています。

このnoteでは、ぼくがふだんどのようなことを考えながら料理づくり、お店づくりをしているのかをお伝えしていければと思います。



ただの「おいしい」ではなく「感動した!」と言われたいぼくが目指すのは、ただの「おいしい」ではありません。「感動」です。

日本に「おいしい」お店は無数にありますが、「

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自分の未来に期待しすぎている

自分の未来に期待しすぎている

2010年9月4日の自分から手紙が届いた。

その手紙は、2020年9月4日の私宛てに、かつての私がちまちま書いたもので、厳密には2020年9月4日まで開封してはいけないはずだった。が、開けた。久しぶりにクローゼットを掃除していたら、ファイルの間に挟まった白い封筒を見つけたのだ。

22歳の頃の私が書いた、32歳の自分に宛てた手紙。こういうことをハタチを超えても真面目にやっている自分の恥ずかしさは

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共感の時代だからこそ、わかり合えない相手を好きでいたい

共感の時代だからこそ、わかり合えない相手を好きでいたい

今日書きたいことはタイトルそのまんまなのだけど。

現代が「共感の時代」だと言われてひさしい。

それ自体にはなんの異論もない。メーカーに勤めている身としても、嫌というほど感じている。

SNSを開けば「エモ」が表現をリードしているし。モノやサービスだって、機能よりも「共感」で買われる時代だ。

だけど、ふと思う。まわりを見渡せば価値観なんて無数にある。共感できるものだけを「正義」と捉えそうになる

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素直になるゴールは果てしなく遠く見える

素直になるゴールは果てしなく遠く見える

3年以上ぶりに風邪をひいた。しかも実家に帰ってきているタイミングで。

咳は出ないけど喉が痛い。熱はないけど頭が痛くてぼーっとする。

「夕ごはんできたよー!食べるー?温めるー?」と1階から叫ぶ母の声で目が覚めた。声を出しても聞こえないだろうと答えないでいると、同じ質問を叫びながらドカドカと2階に上がってくる音が聞こえる。

ようやく「食べる」と答えた私の声に異変を感じたのか「具合悪いの?」と聞か

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SNSで死なないで

SNSで死なないで

中学生がヒッチハイクでアメリカ横断を試みて、ツイッター上でちょっとした騒ぎになっていた。ふつうに常識があればありえないほど危険な話だし、そもそも本人のツイッターやInstagramの投稿を遡るとまるで勇気と無謀を履き違えていて、どうしてこんな歪んだ認識をするに至ってしまったのか…とうろたえてしまう。

彼が正しいとか間違っているとか、それは一旦置いておいて(彼がしていることは間違っていると思うのだ

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「正しさ」にPRを。

「正しさ」にPRを。

こんにちは、「次の70年に何をのこす?」をコンセプトにいろいろと活動している70seeds編集長の岡山です。

突然ですが、あなたにとって「しごと」とはどんなものですか?

「しごと」より「仕事」と書いたほうが気分に合う方もいるかもしれません。

ある人にとっては「シゴト」かもしれないし、なんなら「死g…」とかね。。。

さて、振り返ってみると、僕はずっと「PR」というしごとに取り組んできたのだな

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