有紀

東京→新潟 日々頭に浮かぶ答えのない問いや、目で見て耳で聞いて心で受け止めたものの記録…

有紀

東京→新潟 日々頭に浮かぶ答えのない問いや、目で見て耳で聞いて心で受け止めたものの記録。 ポッドキャスト👉「はらっぱラジオ」

マガジン

  • 日記みたいなもの

  • 月日と -みんなでつくる田んぼ-

  • はっぱはらっぱ

    好きな本を売って、好きな本をつくる。おしゃべりが好きな2人でやっています。ネットショップでzine販売中。https://happaharappa.stores.jp/

  • 地域での実験とふかぼり

    地域と若者をつなぐしごとをしていて、感じたこと、学んだこと、大切にしたいこと。

最近の記事

尾根をゆく

 1,2月の冬が厳しくなかったので油断していたら、とっても寒い日々が続いた3月。さすがに先週くらいからは春の陽気になってきた。  3月は新しくつくっている雑誌の編集に集中できるかと思いきや、5年間続けた行政から委託されている事業が公募となり、急きょ企画提案書やらプレゼンやらの予定が舞い込んできた。私が契約社員として続けている仕事のメインがこの事業なので、これが次年度から無くなると、私はやる仕事がだいぶなくなってしまう。それはそれで面白い展開なのかもと思いながら、だからといっ

    • 2月をふりかえる

      テーマは設けず、2月のふりかえりを記事にしておこうと思う。書きたい、と思うことが浮かばなかったら書かなくてもいいかな、というのが自分のnoteのゆるいルールなのだけど、3月が始まると思った時、少し今月をふりかえってみたいと思った。あっという間だったけど、濃い1カ月だった。  2月は、悲しい知らせで始まった。1月の最終週に1泊2日で行った高崎旅で、まんまと乾燥にやられ、免疫が下がったのかコロナにかかった私は、2月の1週目はずっと家で寝ていた。そんな時にやってきたのは、実家の愛

      • 2023年良かった映画、ドラマなど

        2024年、始まりましたね。能登地震で被災された方には心からお見舞い申し上げます。新潟もだいぶ揺れて、物が落ちて、ところどころ道路が割れたりしていました。私は東京に帰省していたので揺れを体感してはいないのですが……この数日で新潟のお世話になっている何人かと「大変だったね」という話をして、部屋を片付け、なんとか日常を取り戻しつつあります。 被災地の様子は気になるけれど、できることは限られているし、ある程度状況を把握したら自分の日常に集中するのも大事。 その「日常」のひとつに、映

        • 比べない私

          12月のある日、ふと、「比べない私を手に入れた」と思った。 「比べる私」が全くいなくなったわけではない。でも、ここに確かに他人と比べず、穏やかに自分と他人を切り離せる私がいてくれるようになった。 きっとこの状態は、去年の落ち込みを経てこの1年で積み重なった何かのひとつの結果なのだと思う。そのことを、少しだけ今年を振り返りながら書いてみたい。 去年、人生の山と山の間のような時期に、私は自分というものが分からなくなった。自分の中をのぞいても、自信をもってこれは自分のものだと言

        尾根をゆく

        マガジン

        • 日記みたいなもの
          14本
        • 月日と -みんなでつくる田んぼ-
          5本
        • はっぱはらっぱ
          3本
        • 地域での実験とふかぼり
          4本

        記事

          きっと進んでいる

          冬の足音がひたひたと聞こえている。あっという間に11月になって、それも終わりを迎えている。今月は「あと2カ月で今年が終わりだなんて!」という会話を20回くらいしていた。これもきっと毎年恒例。 今年があと2カ月で終わり、ということが私を無駄に焦らせる。今の状況を客観的に見て、「何も進んでない」と決めつけて、今すぐに何か決断をしなければと思ってしまう。これも「思考のクセ」だと思う。 摂取するコンテンツ、毎日食べるごはん、毎週の移動距離、会う人達が使う言葉。いろんなことが「クセ」

          きっと進んでいる

          目標と目標になるひとのいる日々

          9月は年度に入ってから一番忙しかった。毎日頭をフル回転させて、マラソンのような日々を乗り切った。 日照りと猛暑を乗り切った稲たちの収穫も終わり。9月下旬からは35度だった日々が嘘のような涼しい秋風が吹きはじめ、10月に入ってすぐに朝晩が肌寒くなってきた。身軽な格好で外をぶらぶらできて最高の季節なのだけど、変化が激しくて体も衣替えも追いつかない。 10月1日には、「たねをまく」という量り売りマーケットのイベントを開催し、なじみの内野町で、お世話になっている方や初めましての方々

          目標と目標になるひとのいる日々

          良い仕事とつづけること

          ふと気がついたら、最近あまり人を集めていなかった。笑 私は、(おそらく珍しいのかもしれないけど)ことあるごとにごはん会やキャンプ、農作業などで友達を10人以上集める「遊びと企画のあいだのようなこと」を定期的に行う暮らしをしてきた。それは苦ではなくて、むしろ「楽しいことをみんなと共有したい」というただそれだけの理由だったから、ある程度の時間もエネルギーも使うけれど、私の中で納得感のあることだった。 そんな私が、今年は季節の行事もあまり気にせず、ひと月に何度か友達をごはんに誘う

          良い仕事とつづけること

          ゆっくり静かに温度をあげるー4年目のふふふのZINEを振り返ってー

          4年目となる「ふふふのZINE」が終わった。新潟市内野駅前の美容室2階を会場に、友人2人と開催しているこちらのイベント。自主制作の自由な冊子「ZINE」を新潟県内・県外から募り、70以上もの作品を販売した。 会場には、壁にもテーブルの上にも、たくさんのZINE、ZINE、ZINE。家のプリンタで印刷したもの、印刷会社で印刷したもの、手書き、イラスト、日記、写真、旅行記…などなど本当に内容は多彩。置いてあるのは見本なので、来場したお客さんはひとつひとつ眺めてから、欲しいZIN

          ゆっくり静かに温度をあげるー4年目のふふふのZINEを振り返ってー

          買ってきた花

          明日、30歳になる。 先週末に大好きな10年来の友達たちと友人のゲストハウスで誕生日お泊り会をやってしまった私は、誕生日当日には特になんのこだわりも予定もなく、わりと仕事に追われそうな日だなあと思っている。 とはいえ30代への突入というのは、どうしても人生を想うきっかけになる。昨年までに思いきり将来を不安がった私の最近の関心事は、今は将来というよりは過去だった。とりわけ20代を振り返る。私の20代はなんだったんだろうと。 最近、10年ぶりぐらいに自分の中で価値観の転換が起き

          買ってきた花

          心の小鳥を飛ばして。ー大人になってからのインターンー

          5月の半ばの4日間、東京の小さな本屋にお世話になった日々を振り返る。国立市にある、谷保という町。実家が調布市にある私は、存在を知ってはいたものの、特に降り立つ用事も思い出せる思い出もない町だった。 そんな谷保駅から徒歩5分ほどの「小鳥書房」という本屋で、私は4日間「インターン生」となった。 なぜいまここに 「インターン」という言葉は現代において、本当に幅広い場所・場面で使われている。一般的には就職活動、私の本業の仕事で運営しているインターンは地方地域に滞在する交流プログラ

          心の小鳥を飛ばして。ー大人になってからのインターンー

          現実は奥深い

          4月も2週目を過ぎた。どこから沸いてきたと思うような新潟大学まわりの大学生たちや、転職して一生懸命朝から働いてる友人たちを横目に、休日なんだか平日なんだか分からない日々を送る私。 最近一番困る質問は「今日は仕事?」です。いや、もちろん仕事はしているのだけど、フルリモートでやっている会社の仕事の他は「模索期間」と銘打って、ふらふらと人に会ったり調べものをしたりしているだけである。 それでも、毎日けっこう元気だ。なんだろう、6年分の書類を会社のデスクから片づけた3月後半くらいか

          現実は奥深い

          2023.2.19~20 わたしに戻る旅-後編-

          旅の記録も後編になりました。社会人6年目の春先、自分と社会の狭間で揺れるそんな時期に思い切って計画した1週間の旅。最後まで良い旅だった。 *** 岡山のゲストハウス「とりいくぐる」で目覚める朝。新潟を離れてもう6日になる。昨日の事例発表の仕事が終わったのもあり、晴れの国のはずの岡山が雨模様なのもあり、なんだか気が抜けたような気分。 女性ドミトリーはほぼ満室で、あちこちでごそごそと物音が聞こえる。古い建物なので基本的に寒いけど、私はすきま風に慣れているしそもそも新潟よりきっ

          2023.2.19~20 わたしに戻る旅-後編-

          2023.2.16-18 わたしに戻る旅-中編-

          書くのに少し間が空いてしまったけど、思い出しながら書く中編。1週間分の旅は前編後編だけじゃ足りなかった。あっという間にほぼあれから1か月。 ** 京丹後で2泊した私は、レンタカーでそのまま京都市内へ向かった。出版社をやっている友達のはからいで、素敵な建物「花辺」に泊まらせてもらえることになっている。着いたのは13時ごろ。その建物には喫茶店とハーブティのお店があってオープンしていたので、少しのぞいてチェックインを済ませた。 レンタカーを駅前に返す前に、ぎりぎり行けそう、と京

          2023.2.16-18 わたしに戻る旅-中編-

          2023.2.13~15 わたしに戻る旅 -前編-

          半年ほど前から予定していた関西旅行。旅行と行っても、ちょっとした事例発表をする仕事にくっつけて、少しでも交通費を浮かしていきたいところにいこうという発想で思いついたもの。 仕事も農作業も忙しくない冬の時期だから、思い切って1週間ほど行くことにした。こんなに長い旅はいつぶりだろう。3年は少なくとも行っていない。 本当はいろいろ今後のことを決めて準備して、名刺みたいなものを配ったりリサーチみたいなことをしながら動けたらいいのかなと思っていたんだけど、年明けの私はだいぶメンタルの

          2023.2.13~15 わたしに戻る旅 -前編-

          コップの底のような夜

          半分くらいもうそらで言えるのではというお気に入りの短歌の本「食器と食パンとペン」の中のひとつの短歌。 初めて読んだころ、22歳くらいのときはコップの底で本を開くイラストがかわいいな~という印象だったこの短歌。 29歳の秋、コップどころか沼の底のような夜が何度もあって、この短歌の表現をふと思い出したのだった。 つい先日もそんな夜があった。 たしか、毎日寒波で予定が立たない週。外は寒くて雪が積もっていて、おまけにトイレの調子が悪いし、生理前。嫌なことを思い出して、LINEグルー

          コップの底のような夜

          記録 -1月-

          書いて、しゃべって、しゃべった1月。まだ20日ですが、最近のことをつらつらと。 6日から、なにか私の身体を重くしていたおもりが落ちたように、いきおいよく予定に向かった。ひとつなにかに解き放たれたような気がして、目の前の景色が急にくっきりとしだした。 2月にポッドキャスト「はらっぱラジオ」にて公開収録イベントをやる。打ち合わせがてら長岡でランチし、お茶し、橋の上で撮影大会をした。雪と淡い青の低い空と、キンと冷えた空気が気持ちよかった。脊髄反射で言葉をキャッチボールできる2人

          記録 -1月-