有紀

東京→新潟 日々頭に浮かぶ答えのない問いや、目で見て耳で聞いて心で受け止めたものの記録…

有紀

東京→新潟 日々頭に浮かぶ答えのない問いや、目で見て耳で聞いて心で受け止めたものの記録。 木舟舎という出版レーベルをやっています。ときどきお米をつくっています。 ポッドキャスト👉「はらっぱラジオ」

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    好きな本を売って、好きな本をつくる。おしゃべりが好きな2人でやっています。ネットショップでzine販売中。https://happaharappa.stores.jp/

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    地域と若者をつなぐしごとをしていて、感じたこと、学んだこと、大切にしたいこと。

記事一覧

イベントと日常 

 この2か月は、note以外でたくさんアウトプットをしていた。先週は、新潟市役所近くの医学町通にあるBarBookBoxさんで木舟舎のフェアをやらせてもらい、雑誌「なわない」…

有紀
2か月前
14

『毛布』とわたし

 明後日、作家・文筆家の安達茉莉子さんが新潟に来る。私は安達さんをゲストに招くトークイベントの企画者であり、聞き手を務める。ふつう、こういう文章はイベント後にレ…

有紀
3か月前
17

4月の私

 4月。人も、植物も、そわそわと動きだし、みるみる景色が変わる春。私も例に漏れず、仕事も暮らしも変わりはしないけれど、気温が高くなって体も良く動き、外に出る予定…

有紀
5か月前
7

尾根をゆく

 1,2月の冬が厳しくなかったので油断していたら、とっても寒い日々が続いた3月。さすがに先週くらいからは春の陽気になってきた。  3月は新しくつくっている雑誌の…

有紀
6か月前
10

2月をふりかえる

テーマは設けず、2月のふりかえりを記事にしておこうと思う。書きたい、と思うことが浮かばなかったら書かなくてもいいかな、というのが自分のnoteのゆるいルールなのだけ…

有紀
7か月前
16

2023年良かった映画、ドラマなど

2024年、始まりましたね。能登地震で被災された方には心からお見舞い申し上げます。新潟もだいぶ揺れて、物が落ちて、ところどころ道路が割れたりしていました。私は東京に…

有紀
8か月前
25

比べない私

12月のある日、ふと、「比べない私を手に入れた」と思った。 「比べる私」が全くいなくなったわけではない。でも、ここに確かに他人と比べず、穏やかに自分と他人を切り…

有紀
9か月前
22

きっと進んでいる

冬の足音がひたひたと聞こえている。あっという間に11月になって、それも終わりを迎えている。今月は「あと2カ月で今年が終わりだなんて!」という会話を20回くらいし…

有紀
10か月前
23

目標と目標になるひとのいる日々

9月は年度に入ってから一番忙しかった。毎日頭をフル回転させて、マラソンのような日々を乗り切った。 日照りと猛暑を乗り切った稲たちの収穫も終わり。9月下旬からは3…

有紀
11か月前
8

良い仕事とつづけること

ふと気がついたら、最近あまり人を集めていなかった。笑 私は、(おそらく珍しいのかもしれないけど)ことあるごとにごはん会やキャンプ、農作業などで友達を10人以上集…

有紀
1年前
26

ゆっくり静かに温度をあげるー4年目のふふふのZINEを振り返ってー

4年目となる「ふふふのZINE」が終わった。新潟市内野駅前の美容室2階を会場に、友人2人と開催しているこちらのイベント。自主制作の自由な冊子「ZINE」を新潟県内・県外…

有紀
1年前
23

買ってきた花

明日、30歳になる。 先週末に大好きな10年来の友達たちと友人のゲストハウスで誕生日お泊り会をやってしまった私は、誕生日当日には特になんのこだわりも予定もなく、…

有紀
1年前
24

心の小鳥を飛ばして。ー大人になってからのインターンー

5月の半ばの4日間、東京の小さな本屋にお世話になった日々を振り返る。国立市にある、谷保という町。実家が調布市にある私は、存在を知ってはいたものの、特に降り立つ用…

有紀
1年前
24

現実は奥深い

4月も2週目を過ぎた。どこから沸いてきたと思うような新潟大学まわりの大学生たちや、転職して一生懸命朝から働いてる友人たちを横目に、休日なんだか平日なんだか分から…

有紀
1年前
14

2023.2.19~20 わたしに戻る旅-後編-

旅の記録も後編になりました。社会人6年目の春先、自分と社会の狭間で揺れるそんな時期に思い切って計画した1週間の旅。最後まで良い旅だった。 *** 岡山のゲストハ…

有紀
1年前
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2023.2.16-18 わたしに戻る旅-中編-

書くのに少し間が空いてしまったけど、思い出しながら書く中編。1週間分の旅は前編後編だけじゃ足りなかった。あっという間にほぼあれから1か月。 ** 京丹後で2泊し…

有紀
1年前
14
イベントと日常 

イベントと日常 

 この2か月は、note以外でたくさんアウトプットをしていた。先週は、新潟市役所近くの医学町通にあるBarBookBoxさんで木舟舎のフェアをやらせてもらい、雑誌「なわない」やその他ZINEの販売と展示、トークイベントをやった。自分のまわりの、そのさらにまわりにいる人たちと交差する時間。ありがたくかみしめる。
 フェアに合わせてエッセイを一本書いた。タイトルは「豊かな方へ」。6月いっぱいで手放すこ

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『毛布』とわたし

『毛布』とわたし

 明後日、作家・文筆家の安達茉莉子さんが新潟に来る。私は安達さんをゲストに招くトークイベントの企画者であり、聞き手を務める。ふつう、こういう文章はイベント後にレポートのような形で書くのかもしれないけれど、ここ数日トークイベントの準備をしながら、安達さんのことをよく考えているので、待ちきれず少し言葉を吐き出すことにした。全体進行のことや移動のことなどイベントならではの「考えるべきこと」もたくさんある

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4月の私

4月の私

 4月。人も、植物も、そわそわと動きだし、みるみる景色が変わる春。私も例に漏れず、仕事も暮らしも変わりはしないけれど、気温が高くなって体も良く動き、外に出る予定が増えてきた。
 余談だけど、いつまでも衣替えができないのって普通なのだろうか。こたつ布団、カーペット、コート……5日おきくらいに徐々に冬のものを減らしていくような、頭ではなくて感覚でなんとなくやっている衣替え。まあ、新潟はゴールデンウィー

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尾根をゆく

尾根をゆく

 1,2月の冬が厳しくなかったので油断していたら、とっても寒い日々が続いた3月。さすがに先週くらいからは春の陽気になってきた。

 3月は新しくつくっている雑誌の編集に集中できるかと思いきや、5年間続けた行政から委託されている事業が公募となり、急きょ企画提案書やらプレゼンやらの予定が舞い込んできた。私が契約社員として続けている仕事のメインがこの事業なので、これが次年度から無くなると、私はやる仕事が

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2月をふりかえる

2月をふりかえる

テーマは設けず、2月のふりかえりを記事にしておこうと思う。書きたい、と思うことが浮かばなかったら書かなくてもいいかな、というのが自分のnoteのゆるいルールなのだけど、3月が始まると思った時、少し今月をふりかえってみたいと思った。あっという間だったけど、濃い1カ月だった。

 2月は、悲しい知らせで始まった。1月の最終週に1泊2日で行った高崎旅で、まんまと乾燥にやられ、免疫が下がったのかコロナにか

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2023年良かった映画、ドラマなど

2023年良かった映画、ドラマなど

2024年、始まりましたね。能登地震で被災された方には心からお見舞い申し上げます。新潟もだいぶ揺れて、物が落ちて、ところどころ道路が割れたりしていました。私は東京に帰省していたので揺れを体感してはいないのですが……この数日で新潟のお世話になっている何人かと「大変だったね」という話をして、部屋を片付け、なんとか日常を取り戻しつつあります。
被災地の様子は気になるけれど、できることは限られているし、あ

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比べない私

比べない私

12月のある日、ふと、「比べない私を手に入れた」と思った。
「比べる私」が全くいなくなったわけではない。でも、ここに確かに他人と比べず、穏やかに自分と他人を切り離せる私がいてくれるようになった。

きっとこの状態は、去年の落ち込みを経てこの1年で積み重なった何かのひとつの結果なのだと思う。そのことを、少しだけ今年を振り返りながら書いてみたい。

去年、人生の山と山の間のような時期に、私は自分という

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きっと進んでいる

きっと進んでいる

冬の足音がひたひたと聞こえている。あっという間に11月になって、それも終わりを迎えている。今月は「あと2カ月で今年が終わりだなんて!」という会話を20回くらいしていた。これもきっと毎年恒例。

今年があと2カ月で終わり、ということが私を無駄に焦らせる。今の状況を客観的に見て、「何も進んでない」と決めつけて、今すぐに何か決断をしなければと思ってしまう。これも「思考のクセ」だと思う。
摂取するコンテン

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目標と目標になるひとのいる日々

目標と目標になるひとのいる日々

9月は年度に入ってから一番忙しかった。毎日頭をフル回転させて、マラソンのような日々を乗り切った。
日照りと猛暑を乗り切った稲たちの収穫も終わり。9月下旬からは35度だった日々が嘘のような涼しい秋風が吹きはじめ、10月に入ってすぐに朝晩が肌寒くなってきた。身軽な格好で外をぶらぶらできて最高の季節なのだけど、変化が激しくて体も衣替えも追いつかない。

10月1日には、「たねをまく」という量り売りマーケ

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良い仕事とつづけること

良い仕事とつづけること

ふと気がついたら、最近あまり人を集めていなかった。笑
私は、(おそらく珍しいのかもしれないけど)ことあるごとにごはん会やキャンプ、農作業などで友達を10人以上集める「遊びと企画のあいだのようなこと」を定期的に行う暮らしをしてきた。それは苦ではなくて、むしろ「楽しいことをみんなと共有したい」というただそれだけの理由だったから、ある程度の時間もエネルギーも使うけれど、私の中で納得感のあることだった。

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ゆっくり静かに温度をあげるー4年目のふふふのZINEを振り返ってー

ゆっくり静かに温度をあげるー4年目のふふふのZINEを振り返ってー

4年目となる「ふふふのZINE」が終わった。新潟市内野駅前の美容室2階を会場に、友人2人と開催しているこちらのイベント。自主制作の自由な冊子「ZINE」を新潟県内・県外から募り、70以上もの作品を販売した。

会場には、壁にもテーブルの上にも、たくさんのZINE、ZINE、ZINE。家のプリンタで印刷したもの、印刷会社で印刷したもの、手書き、イラスト、日記、写真、旅行記…などなど本当に内容は多彩。

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買ってきた花

買ってきた花

明日、30歳になる。
先週末に大好きな10年来の友達たちと友人のゲストハウスで誕生日お泊り会をやってしまった私は、誕生日当日には特になんのこだわりも予定もなく、わりと仕事に追われそうな日だなあと思っている。
とはいえ30代への突入というのは、どうしても人生を想うきっかけになる。昨年までに思いきり将来を不安がった私の最近の関心事は、今は将来というよりは過去だった。とりわけ20代を振り返る。私の20代

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心の小鳥を飛ばして。ー大人になってからのインターンー

心の小鳥を飛ばして。ー大人になってからのインターンー

5月の半ばの4日間、東京の小さな本屋にお世話になった日々を振り返る。国立市にある、谷保という町。実家が調布市にある私は、存在を知ってはいたものの、特に降り立つ用事も思い出せる思い出もない町だった。
そんな谷保駅から徒歩5分ほどの「小鳥書房」という本屋で、私は4日間「インターン生」となった。

なぜいまここに

「インターン」という言葉は現代において、本当に幅広い場所・場面で使われている。一般的には

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現実は奥深い

現実は奥深い

4月も2週目を過ぎた。どこから沸いてきたと思うような新潟大学まわりの大学生たちや、転職して一生懸命朝から働いてる友人たちを横目に、休日なんだか平日なんだか分からない日々を送る私。
最近一番困る質問は「今日は仕事?」です。いや、もちろん仕事はしているのだけど、フルリモートでやっている会社の仕事の他は「模索期間」と銘打って、ふらふらと人に会ったり調べものをしたりしているだけである。

それでも、毎日け

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2023.2.19~20 わたしに戻る旅-後編-

2023.2.19~20 わたしに戻る旅-後編-

旅の記録も後編になりました。社会人6年目の春先、自分と社会の狭間で揺れるそんな時期に思い切って計画した1週間の旅。最後まで良い旅だった。

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岡山のゲストハウス「とりいくぐる」で目覚める朝。新潟を離れてもう6日になる。昨日の事例発表の仕事が終わったのもあり、晴れの国のはずの岡山が雨模様なのもあり、なんだか気が抜けたような気分。
女性ドミトリーはほぼ満室で、あちこちでごそごそと物音が聞こえる

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2023.2.16-18 わたしに戻る旅-中編-

2023.2.16-18 わたしに戻る旅-中編-

書くのに少し間が空いてしまったけど、思い出しながら書く中編。1週間分の旅は前編後編だけじゃ足りなかった。あっという間にほぼあれから1か月。
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京丹後で2泊した私は、レンタカーでそのまま京都市内へ向かった。出版社をやっている友達のはからいで、素敵な建物「花辺」に泊まらせてもらえることになっている。着いたのは13時ごろ。その建物には喫茶店とハーブティのお店があってオープンしていたので、少しのぞい

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