岡山史興

70seeds株式会社の代表取締役/ウェブメディア『70Seeds』編集長。「次の70年に何をのこす?」をコンセプトに、これからの新しいあたりまえづくりに挑む小さな営みを後押ししています。日本一小さな村と日本一大きな都市の二拠点生活中。

岡山史興

70seeds株式会社の代表取締役/ウェブメディア『70Seeds』編集長。「次の70年に何をのこす?」をコンセプトに、これからの新しいあたりまえづくりに挑む小さな営みを後押ししています。日本一小さな村と日本一大きな都市の二拠点生活中。

マガジン

  • 恐竜は死ぬ~小さな”営み”の時代に~

最近の記事

「会社のために働くな」と告げてから1年、会社はどうなったか。

「会社のために働いてはいけない」 コロナ禍が本格化していく最中のちょうど1年前、会社のメンバーに伝えたことでした。 ・会社の存続より個人の人生 ・仕事は自分が本当に役に立ちたい相手と ・誰かと向き合える力をつける 大まかに言うと、これら3つの考え方からなる会社の雇用/報酬形態や仕事のあり方を変化させる決断です。 それから1年が経ったいま、ここで一度振り返ってみようと思い筆をとりました。 もちろんまだまだ試行錯誤の途上ですが、この記事を通じてだれかの役に立てれば嬉しく思

    • あなたが正しそうなことを言えるのは、そこに当事者性がないから。

      ※補足:この記事は、特定の人物の政策や政治信条の是非について論じるものではないことをあらかじめ記しておきます。 「おつかれさま」という当たり前先日、内閣総理大臣の職を辞任する意向を表明した安倍首相。病気を理由にした志半ばの退陣にさまざまな声が挙がりました。約8年間という長期政権、計り知れないストレスとの闘いがあったことでしょう。 ですが、ひとつだけ今回の辞任にあたり私がどうしても違和感をもったムーブメントがありました。それは「まずは首相に“おつかれさま”と労うべき」という

      • ヒーローのいらない「小さな社会」が産声をあげるとき。

        新型コロナウイルスの影響で、生活や仕事の「やりかた」が一変した社会。 特にネガティブな変化に、自分や周りが不安を抱えている人が多いことはきっと、思い過ごしではないと思っています。 大都市以外での非常事態宣言は明けたものの、人や企業が精神的、経済的に受けた傷を回復していくには乗り越えなくてはいけないハードルがまだまだ立ちはだかっています。 なかでも、この間特に感じていたのはこんな不安についてでした。 SNSにはびこる「何かやらなきゃ」症候群。 「世の中が大変なことにな

        • とある社員の転職宣言が教えてくれた、「やさしさ」の意味。

          こんにちは、岡山史興です。 「次の70年に何をのこす?」という問いかけをコンセプトに、スモールビジネスの支援を中心とした事業に取り組む70seedsという会社を経営しています。 ふだんの仕事では、企業の「ビジョン、ミッション、ポリシー」を策定するお手伝いをすることが数多くあるのですが、このnoteでは、まさにそのプロセスを自社で実行してきた、この3ヶ月あまりに起きた僕の会社の危機と立て直しの話をつらつらと綴りました。 気づけば長文となってしまいましたが、同じように組織の

        • 「会社のために働くな」と告げてから1年、会社はどうなったか。

        • あなたが正しそうなことを言えるのは、そこに当事者性がないから。

        • ヒーローのいらない「小さな社会」が産声をあげるとき。

        • とある社員の転職宣言が教えてくれた、「やさしさ」の意味。

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        • 恐竜は死ぬ~小さな”営み”の時代に~
          9本

        記事

          「フェイク」の言葉に苦しまないで。

          こんにちは。岡山史興と申します。 普段は70seedsという会社でスモールビジネスや地域を支援することを生業にしています。 「小さな営みの時代」をテーマに、こんなnoteを書いています。 そんな私が、今回さのさんのnoteで「大人に怒られそうなこと」を書くことになりました。 テーマは「フェイク、プロレス、ファッションパンク」。しばしお付き合いいただけたら幸いです。 SNS時代に問われる「言葉」の力 先日、こんなツイートがTwitterをにぎわせました。 2000を

          ¥100

          「フェイク」の言葉に苦しまないで。

          “わかりやすさ”という病。 〜グレーゾーンが増える未来に〜

          こんにちは、岡山史興です。 今年の初め、Facebookにこんな投稿をしていました。 それからあっという間に時間が経ち、もう年末。 ようやくの公開となるのですが、なんとなくピンと来る方来ない方、ぜひ少しばかりお付き合いいただけたら幸いですーー。 今回のテーマについて考えるようになったのは、あることに対する悲しさからでした。 それは、 二項対立のチキンレース。 2018年から2019年にかけて、「こうあれ!」「こうあるな!」というメッセージが世の中にたくさん生まれ

          “わかりやすさ”という病。 〜グレーゾーンが増える未来に〜

          『恋の情弱。』〜「声」にはいつでも「意図」がある〜

          4コマ漫画を描きました。ひとまずどうぞ。 「みんな、“他人”のこと信じすぎじゃない?」と思って、この漫画を描きました。 最近「人は“楽しい”を選ぶ」、というメッセージが世の中に増えましたが、これは半分間違いだと思っています。 正しくは、人間は「楽しい」より「ラク」を選ぶいきものなのではないでしょうか。 それを強く感じるのが今回の参議院選挙です。 インフルエンサーの出馬や投票先に関する発信が増えたことに対して、「なんにせよ広く興味を持つきっかけが生まれるのはいいこと」

          『恋の情弱。』〜「声」にはいつでも「意図」がある〜

          「ソーシャル老害」の哀しみ。

          こんにちは、岡山史興です。「次の70年に何をのこす?」をコンセプトに、70seedsという会社を経営しています。 規模の拡大を目指す経済が行き詰まりを見せる中で、「小さな営み」が持つ価値や可能性を考えるnoteを描いてきました。 さて、最近SNSでこんな声をよく目にするような。  「SNSを自然に楽しめない」問題。 少し前から「Facebookはおじさんのもの」なんて言われていましたが、Twitterでも、 「ビジネスのポジショントークが増えた」 「フォロワーを増

          「ソーシャル老害」の哀しみ。

          「正しさ」にPRを。

          こんにちは、「次の70年に何をのこす?」をコンセプトにいろいろと活動している70seeds編集長の岡山です。 突然ですが、あなたにとって「しごと」とはどんなものですか? 「しごと」より「仕事」と書いたほうが気分に合う方もいるかもしれません。 ある人にとっては「シゴト」かもしれないし、なんなら「死g…」とかね。。。 さて、振り返ってみると、僕はずっと「PR」というしごとに取り組んできたのだな、とここのところ特に感じています。 ん?「PR」って何? 今回は、そんな問い

          「正しさ」にPRを。

          ブランドを殺すのは、ありがたがる消費者なのかも。

          あけましておめでとうございます。70seeds編集長の岡山です。 今年もよろしくお願いいたします! 世の中の価値観がマスから個人の多様性を反映するように変化していく中で、より生きやすい社会と個のありかたについて考えをめぐらせてきたこのnote「小さな“営み”の時代」も、5回目となりました。 今回のテーマは、この1年間温めたネタで、これまでの集大成でもあります。 ちょっと長くてかためかもしれませんが、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。 初売り、行きましたか? 高校生

          ブランドを殺すのは、ありがたがる消費者なのかも。

          “10RTインフルエンサー”が取り戻す、インターネットの原点

          こんにちは、「次の70年に何をのこす?」をコンセプトにしたウェブメディア、70seedsの岡山です。 最近、インターネットをしていてこんなことを感じることはありませんか? “拡散”ってダルいときない? SNSをひらけば流れてくる「バズったらしい」記事。 なんとなく流し見しながら、RTやいいねを押す指先。 ただ、その中身を熟読することは少ない・・・ インターネットの海を無限に流れ続けるコンテンツ、“シェア”する理由がこんなことになっていないでしょうか。 好きでもな

          “10RTインフルエンサー”が取り戻す、インターネットの原点

          個の時代に消費されない「ドア型人材」という生き方

          こんにちは、岡山史興です。 企業や地域のブランディング、事業開発を生業とする(株)am.の代表取締役で、「次の70年に何をのこす?」をテーマにしたメディア『70seeds』編集長を務めています。 このnote『恐竜は死ぬ』では、右肩上がりを前提としない「小さな営みの時代」を生きるための経営や生きかた・働きかたの話をまとめています。 先日、私はTwitterでこんなつぶやきを投稿しました。 それなりに反響をいただいたのですが、このあたりの感覚って実はみなさんそれなりに持

          個の時代に消費されない「ドア型人材」という生き方

          中間管理職のいらない「役割組織」をつくるためにやったこと。

          こんにちは、am.代表取締役/70Seeds編集長の岡山史興です。 先日公開した「ベーシックインカム社員」記事にはたくさんの反響をいただき、ありがとうございました! さまざまな立場から多くの方が反応をくださって嬉しい限りです…! このマガジン『恐竜は死ぬ』では規模の拡大よりも価値伝達の適正化が中心になっていく「小さな営みの時代」における、事業と組織のありかたをめぐる私の実践についてまとめています。 さて、今回記事で7枚のイラストとともにご紹介するのは「ベーシックインカ

          中間管理職のいらない「役割組織」をつくるためにやったこと。

          「ベーシックインカム社員」を始めた理由とその結果

          こんにちは。 株式会社am.代表取締役の岡山と申します。 企業や自治体の事業課題を「関係性の編集」を通じて解決するハンズオン支援事業や、Webメディア/コマース『70Seeds』を通じたスモールビジネス支援事業に取り組んでいます。 前身となる会社の経営権を共同経営者に譲り2017年6月に立ち上げたこの会社や、私のプロフィールについては、こちらの記事をご覧いただけるとうれしいです。 さて、この度noteを始めたのは、上の記事でも言及している「規模の拡大だけを求めるのには

          「ベーシックインカム社員」を始めた理由とその結果