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滋味飯のすゝめ

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地味で滋味深い料理の作り方、考え方のマガジンです。 無料 有料混ざってます。
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#フード

お稲荷さんが好きで堪らないんです。

お稲荷さんが好きで堪らないんです。

突然食べたくなる物、それがお稲荷さん。
祖母がよく作ってくれて、それには紅ショウガがはいってて『けんけんさん』と呼んでいた(気がする)
次に会えたら作り方を教えて貰おう。そうしよう。

俺は数ヶ月にいっぺん、油揚げをまとめて炊く。
その日の夜飯はもちろん稲荷寿司。
そんで残ったのを数枚ずつ冷凍して、うどんや蕎麦に乗せるのだ。

これがいいのよ。あると嬉しい、食生活向上委員会。

・材料とコクについ

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未完成の美味しさ。

未完成の美味しさ。

noteが書けない。
こないだのイベントの事も書きたいし、家庭的な魚料理についても書きたいし、茶碗蒸しについても書きたいし、美術館と盛り付けについても書きたい…
いくつものnoteが数千字の所で途絶えている。
丁寧に書くと途中で違う!ってなるし、勢いで書いたのを見直すとどこへ向かってるのか分からんし、、、

そんな中、この餃子のタネの写真が目についた。

未完成でも(未完成だからこそ!)食欲をそそ

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自家製ポン酢と絞りかす。

自家製ポン酢と絞りかす。

久しぶりにポン酢を作った。

柑橘の果汁に醤油やみりん、鰹節と昆布を合わせて漬け込めばできる手作りしやすい調味料のひとつだ。

市販の味ぽんでも充分に美味いし、我が家ほど味ぽんを使う家はそうそう無いと思うくらい愛用しているのだが(我が家では醤油並みにポン酢を使う)
クエを捌いて食べる機会があったので、せっかくなら良い物を作ろうと思い立ったのだ。

今回は自家製ポン酢についてと、その絞りかすについて

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10㎏の冬瓜物語。

10㎏の冬瓜物語。

やたらデカい冬瓜を貰った。
体重計で量ったら10.0㎏、おいおい野菜のサイズじゃねえぞ。

・冬まで持つから冬瓜だが…けどまぁ貰っちまったもんはしょうが無い、調理をしよう。
ただ、これは気合いのいる食材だ。
皮付きであればかなり長持ちするのだが、切ったら早めに使わないといけない。

それに傷んでいる。
裏面にも少し傷があって、、、こりゃあ早めにやらねえとなぁ。と思いまるごと調理。

切ってみたら痛

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ドーナツ慕情。

ドーナツ慕情。

ドーナツが好きだ。
どれくらい好きかと言うと、朝から晩までドーナツ屋巡りをしたくらいには好きだ。

”なんたってドーナツ”というエッセイ集を読みはじめ、俺の中のドーナツ熱がまたフツフツと湧き出した。
(読むとドーナツ買っちゃうから、まだ半分しか読めてない)

・僕の好きなドーナツ

昔ながらの揚げたリングドーナツが好きだ。
焼いたドーナツ好きだ。
蒸したのも良いが、あれは別ジャンルだと思っている。

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念願の酸豆角炒肉末!!(ササゲの漬物と挽き肉炒め)の備忘録。

念願の酸豆角炒肉末!!(ササゲの漬物と挽き肉炒め)の備忘録。

※自家発酵についての記事です。
衛生や管理に細心の注意をし、自己責任で行って下さい。

3週間ほど前、農家の友人から野菜を買った。
ナスを中心におまかせで送って貰った。

そしたら三尺豆が入っていた。

左手前の緑の細長い野菜が三尺豆。

・そもそも三尺豆って?三尺豆は十六大角豆(ジュウロクササゲ)とも言われる野菜。
熟すと豆が赤くなり、赤飯に使われる見慣れたあのササゲになる。

日本では若く

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夏の副菜:ズッキーニのアンチョビレモン和え🍋

夏の副菜:ズッキーニのアンチョビレモン和え🍋

夏だ、ズッキーニが美味い季節だ。
祖父がはじめて作ったズッキーニは大根並のデカさだった記憶。
多分普通のサイズを知らなかったんだろうなぁ。

甘くてみずみずしくて、独特の食感なのが良いよね。
焼いて食べるのが好き。

今日は副菜にピッタリの簡単レシピ。
焼いて和えるだけで気の利いた一品になります。

・材料ズッキーニ(中):1本
オリーブオイル(焼き用、和え用):各小さじ1
レモン汁:大さじ1

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香ばしくて美味しい”焼き鶏胸肉”の丁寧なレシピ。

香ばしくて美味しい”焼き鶏胸肉”の丁寧なレシピ。

少し前、茹で鶏についてアレコレ書いた。
作り方やコツはもちろん、皮や茹で汁の使い方なんかも書いた。

かなり気に入っているので、週に1度は作っていたし、我が家の常備菜として必須だった。(過去形)
野菜中心の我が家において貴重なタンパク源のひとつ。

けど茹でる度に皮を使ったり、中華スープをこさえるのはいささか大変だ。
うん、そうそう、結構大変。

・焼いた鶏胸はメインにもなる。我が家では鶏胸肉をメ

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やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

唐揚げの漬け汁って余りがちだ。
そりゃ味の均一とか、時短とか、美味さにおいてたっぷりの調味液で漬ける方が簡単かもしれない。

「けど、それじゃあ調味液がもったいないじゃないの!!」ってずっと思っている。
はじめて賄いで唐揚げを作ったとき、調味液がもったいなくて粉をたっぷりまぶして揚げたら衣の分厚いガッチガチの唐揚げができてこっぴどく叱られた記憶……
あの日はすみませんでした。反省。

・試行錯誤ア

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大根おろしだけじゃない添え物集。

大根おろしだけじゃない添え物集。

"焼き魚には大根おろし"定番ですよね。

大根おろしが万能の添え物である事に異論はありません。
が、それ以外の選択肢があっても良いよなとも思うんです。

・大根おろしの冬は旬スーパーでは年中置いてあるけど、大根は冬の食材なんです。
やっぱり大根は冬が美味しいし、なるたけ旬の物を食べたいなと思うんです。
だから冬は大根おろし率が多いし、夏はキュウリとかをよく使う。

ちなみに鮮度のいい大根であれば皮

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フッキフキなきゃらぶきの覚え書き。

フッキフキなきゃらぶきの覚え書き。

幼い頃は苦手だったけど今は好きっていう食べ物のひとつだ。
大根菜の炒め物、分葱のぬた、人参のぬか漬け、なんかがそれの仲間で美味しさに気付けてからは好んで作る事が増えた。

きゃらぶきは漢字で書くと伽羅蕗。
伽羅ってのは沈香木の一種で、伽羅色ってのは深い茶色。
茶色く炊いたフキの事ですね。

いつか伽羅の香りを嗅いでみたいもんだ。

この料理はシンプルっぽいが人によってかなり味に差がある。
歯応え、

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カボチャとクリームチーズの共和えサラダ。

カボチャとクリームチーズの共和えサラダ。

共和え。
同じ材料を固形の具材とペースト状の和え地にわけて作る料理だ。

同じ素材を別の調理をして合わせる事で1個の食材が幅広く美味しくなる。
また、違う部位を使うことも多々ある。

肝や卵や白子を和え地にしたり、皮と身で使い分けたり。
ポタージュに浮き実をいれるのの比率を変えたバージョンみたいな感じだ。

今回はカボチャサラダについて。
ポテサラのかぼちゃバージョンだと思ってくれれば良いのだが、

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マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

何度も言っているがマグロの血合いが好きだ。
美味くて安くて栄養がある。

といっても良い所だけでは無く
傷みやすい、処理が面倒、癖が強い……などの弱点はある。
だからあんまし売ってないし、安価なのだろう。

血合いは鮮度の良い内に処理して、臭みを弱くするか活かす調理をすると美味しくなる。

我が家では血合いは竜田揚げにするのが定番だ。
醤油、酒、生姜、ニンニクで漬けて、片栗粉を衣にして揚げる。

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おからたっぷりで水切り不要!自家製がんもどき。

おからたっぷりで水切り不要!自家製がんもどき。

自家製がんもどきは美味い。
というか、揚げたてのがんもどきが
めちゃくちゃ美味い。
そのままでも、塩でも、生姜醤油でも最高だ。

でも、作るのは正直面倒くさい。
豆腐に重しをのせて数時間~1日待たないといけない。
作るために気合いがいるし、今すぐ食べたい!って時に作れない。

・おからがんも試行錯誤おからの廃棄率が高いと聞いて、おから料理を色々やっていくうちに、おからは水切りした豆腐と似ているなと

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