2分で読める子育てエッセイ№914『たった2センチ』
わが家にやって来た「レンタル自動掃除機」、愛称はロボコン。
まだお試し期間なので、それに振り回される人間達。
「この扉は締めておいた方がいいかな」
「このスキマに入れないようスリッパを置いた方がいいかも」
「椅子をどの位置にしておく?」など、まだ部屋のベストポジションが見つからない。
そんな人間達の小さな悩みはよそに、掃除のたびにロボコンはリビングから廊下へ勢いよく飛び出していくのだけれども、帰ってくるときには必ず段差でつまづく。
「ウィーン、ガタガタ」
登れそうで登れない