小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 文筆家。平日は毎日noteを更新中。読む人と書く人が深…

小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 文筆家。平日は毎日noteを更新中。読む人と書く人が深くつながるための文章クラスを、オンラインで定期開催しています。実家の猫に頭が上がらない。お仕事の連絡はこちらからどうぞ👉https://note.com/obac10732050/message

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毎日投稿を続けるコツ「自分の視点でアウトプットをひねり出す」

note100日投稿も、もうすぐ折り返し。毎日ブログを書いていると人に話すと「すごいねえ、ちょいちょいっとこんな長い文章が書けて」とか「僕だったらネタ切れ起こしちゃうな~」と言われることが多い。 正直に言うと、ネタは毎日尽きている。私も本当は、ちょいちょいっとすごい文章が書ける人として生まれたかった。 ではどうやって毎日なんとか文章をひねり出しているのか、ということをテーマに今日は書いていこうと思う。ちょうどネタ切れてたし。 バスを降りて坂を登った先にある小さい大学の社会

    • 夢と、夢を叶える手段は全く別のもの

      あるところに「研修講師になりたい」という夢をもったエンジニアのAさんという方がいました。Aさんは休みの日もコーチングの講座に出たり本を読んだり、いつか人の成長に関わる仕事がしたいと思うようになりました。 しかし彼はエンジニア。しかも当時いた会社は他の会社と吸収合併されてしまい、子会社のような扱いに。とても親会社の人事部には行けない状況です。 「自分はエンジニアだし子会社みたいなもんだし、研修講師なんてなれっこないよな」、そう自分に言い聞かせます。 Aさんは信頼する上司と飲

      • 結婚への抵抗感は、就活がうまくいかなかった傷もまだ影響していた

        友人が結婚相談所でカウンセリングをしているというので、説明だけでも聞きたいと申し込んでみた。 いつもこのnoteでは読者さんに「おお小澤仁美、好きな人が出来たのか!」と「ま、またダメだったのか~!」と喜びとがっかりを反復横跳びさせてしまっている。また近年母親からの結婚への圧はすさまじく、この危機的状況をなんとかせねばならない。 zoomで友人Yさんは何かを焦らせるわけでもなく、入会を急がせるわけでもなく「ひとみちゃんは何で結婚したいの?」とゆったりとした口調で問いかけてき

        • あのホテルは、時空の隙間に建っている

          人生で初めて1人で泊まったビジネスホテルの値段が、7千円だった。確か15年くらい前、東横インかどこかだったと思う。 それ以来、一人旅に行くときの宿代の相場が一泊7千円になった。当時はまだネットカフェや漫画喫茶に泊まるという選択肢が、今ほどなかったような気がする。ドミトリーなどに比べるとお高いが、それくらいの値段で女性一人安心して泊まれるならと思っていた。 しかし昨今、インバウンドの影響もありホテル代が高騰。大きい駅のちょっといいホテルだと1泊で2万を超すところもザラにある

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          繰り返しの情報が真実になる

          脳科学を学んでいた際「人は繰り返し刷り込まれた情報を、真実だと思い込む」と習った。 以前うちの父が兵庫県知事のニュースを見て「あの面の皮の厚さだけは、見習いたい」とボソッと呟いていた。 そのあと県知事がニュースに出たとき「あっお父さんの好きな人!」と、冷やかしを兼ねて言ってみた。はじめは嫌そうな顔をしていた父だが、繰り返し言っているとある日、父が新聞記事を切り抜いている。 何をしているのかと聞くと「県知事のことをもっとよく知りたい」と、兵庫県知事に関する記事をスクラップ

          繰り返しの情報が真実になる

          どうしてもやめられない癖から見る、自分の生存戦略

          早食いが習慣になったのは高校3年生の初夏だった。記憶の中の自分は夏服だったのでよく覚えている。 同じクラスで「一族全員が東大大学出身なので、自分も東大に入らなければいけない」と必死で猛勉強している子がいた。元々頭のいい子だったが、受験生になってから特に成績はうなぎのぼりで上がっているのが、ちらっと見える彼女のテスト用紙の点数などから見えた。 そんな彼女は3時間目が終わった後、お弁当を5分でかきこんで食べていた。お昼休みの45分間を全て勉強に充てるため、こそこそと、しかし凄

          どうしてもやめられない癖から見る、自分の生存戦略

          お値段以上!の感動が、集客の基盤となる

          「講座の集客を学ぶセミナー」というものに行ってみた。あまり気が進まなかったが、自分の文章講座がもっと盛り上がったらいいなというところから行ってみた。 若くてきれいな女性が司会を務め、その後「集客の神」と呼ばれる先生がやってきた。おそらく30代半ばの爽やかリーマン。 まずは集客に関する心構えから始まった。 先生は朗らかに笑いながら「皆さん集客に関する姿勢がまず間違ってるんですよ。集客はね、友だちを遊びに誘うくらいの気持ちでいいんです」と述べていた。 集まっている他の人たち

          お値段以上!の感動が、集客の基盤となる

          「依存は悪、自立は正義」は本当なのか?

          大学生のとき通っていた近所のヨガ教室で、瞑想のCDが売っていてなんとなく購入してみた。 瞑想というと怪しい感じもあるかもしれないが、そのCDは優しい音楽と深い呼吸を促すガイドのみ。 当時から緊張しやすい自分はこのCDをかけて瞑想しているとリラックスできて、「これはいいものを購入した」と重宝した。特に夜寝る前などに行うと、ぐっすり眠ることができる。 それからもビジュアライゼーションやヨガニドラー(寝たまま行うヨガ)など、誰かがガイドしてくれる声に身を委ねてリラックスするという

          「依存は悪、自立は正義」は本当なのか?

          歯を食いしばって耐える時代から、柔軟に対応する時代へ

          今は2児の母で、元宝塚の女優さんのブログをなんとなく見ていたら「息子を保育園から幼稚園にした」という記事を見つけた。 この息子さんは保育園時代、夜は寝ない・朝は起きない・保育園に行きたくないと本気で嫌がるなど、とにかく保育園への抵抗が激しかったらしい。それに対応するお母さんの消耗も、大変だったことと思う。 色々考えた末に幼稚園に転入させたところ、これが彼には合っていたようで、早寝早起きの習慣が身につき、幼稚園にも自分から進んで行くようになったということだった。 私はなん

          歯を食いしばって耐える時代から、柔軟に対応する時代へ

          アイスかホットか。秋のコーヒー好きは揺れるよ

          珈琲好きの人間にとって、夏から秋にかけてのこの時期、アイスにするかホットにするか悩ましい問題が起きる。 酷暑だった今年の夏、自分はアイス珈琲一択だった。冷房がキンキンに効きすぎるカフェというのも最近はずいぶん少なくなってる気がする。暑い日に冷たくて苦いアイスコーヒーが喉を通る心地よさったらない。 たまに「夏でもホット、ホットがないなら氷抜き」という方と出会うと、尊敬のまなざしで見つめてしまう。 単純に冷たい飲み物がダメなのかもしれないが、自分など真夏は氷をガラガラ入れた

          アイスかホットか。秋のコーヒー好きは揺れるよ

          胸を打つ文章の源流に流れているもの

          自分のやっている文章教室では「強く言い切らないこと」の大切さをまずお伝えしている。 するとだいたい「そうはいっても言い切らないと、なんだか印象が薄くなりませんか?」とか「強い言葉を使わないと、伝わらないんじゃないですか?」といった質問が出る。 なぜ強い言葉を使ってはいけないのか。 その答えになりそうなことが、先日買った本「雨の日の心理学」の中にあった。それは「心の世界において、人とつながるとき。まずはケアが先で、次にセラピー。この順番を間違えてはいけない」というものだった

          胸を打つ文章の源流に流れているもの

          サービス業だけど、本当は夕方に帰りたかった

          マッサージとエステに5年ほど勤めた。サロン業界の多くが早番・遅番制度をとっていて、そのどちらも経験したが、社員たちには遅番はあまり人気がないように見えた。 平日19時以降などは会社帰りの方が多くいらしてくださる。その時間帯にビジネスチャンスはあるのだが、やはり皆、帰れるものなら早く帰りたいという思いが共通してあるようで、遅番に積極的に入りたいという人は少なかった。 自分は指名数が少なく、延長提案や商品の営業なども下手だった。バックヤードに貼ってある営業成績の棒グラフは、い

          サービス業だけど、本当は夕方に帰りたかった

          なぜだか心惹かれるメロンフロートの緑と白

          幼い頃、色鮮やかな食べ物を食べることを許されなかった。 同居している祖母は、近所のシニアを集めて高い健康食品を売りつける健康教室なるものにせっせと通っていて、そこで教えられた「着色料が人体に与える恐ろしさ」から、孫たちに色がきれいな食べ物の一切を禁じた。 しかし幼い子どもというのは、色鮮やかな食べ物に惹かれる生き物である。ねるねるね~るというかき混ぜて色が変化するお菓子のパッケージに惹かれ、サーティーワンに行けばなんだか一番色が美しいものが美味しそうに見えた。 とりわけ憧

          なぜだか心惹かれるメロンフロートの緑と白

          人生は思い込み。あの寿司屋は河童を働かせている。

          なぜか妖怪と縁が深い。 生まれ育った街は東京都調布市。『ゲゲゲの鬼太郎』など妖怪漫画の第一人者・水木しげる先生が住まれていたこともあり、調布駅や深大寺の方を歩いていると妖怪のオブジェやポスターなどがいくつも見れる。お化けは目に見えないだけでいるもの、という雰囲気の中で育った。 30歳になり一人暮らしを経験してみたいと、友人の多い神奈川県逗子のアパートに引っ越し、逗子だけでなく鎌倉や葉山に遊びに行くことも増えた。鎌倉のあたり、特に小町通りなど観光街ではないところを歩いている

          人生は思い込み。あの寿司屋は河童を働かせている。

          目に見える世界は、自分の心を反映している

          今年の初め、学びの場で出会った男性Aさんを素敵だなと思うことがあった。 自由な雰囲気のAさんと話していると、なんとなく心のどこかでホッと安心して、伸び伸び過ごせる自分がいた。 それからというもの、心の片隅にAさんがちらつくようになった。 新しい服を買う時、試着室で「この服を着たら、Aさんは私をかわいらしいと思ってくれるかしら」と思ったりすることがあった。 仕事などで何か試練が来ると「ここで頑張って成長したら、Aさんは私をすてきな女性だと思ってくださるかな」などと考えること

          目に見える世界は、自分の心を反映している

          審査員が喜ぶnoteを書けば、本当に選ばれるのか

          noteでは常時、どこかの企業とタイアップした「投稿企画」なるものが催されている。noteは赤字が多く、内情は大変と聞く。クリエイターの有料noteの利益には限界があるだろうし、個人より企業の力を借りた方が売上は軌道に乗るだろう。 一度、過去にこうしたタイアップ記事で受賞をした人が、受賞のコツをnoteで語っていた。その人によると「とにかく企画に協賛してる企業の中の人が喜ぶようなものを書くこと」がコツらしい。その企業のWEBサイトにある、企業理念やビジョンなどを踏まえて書く

          審査員が喜ぶnoteを書けば、本当に選ばれるのか