マガジンのカバー画像

人気の記事たち

12
600〜1500回ビューと、比較的多くの方に読んで頂いた文章です。
運営しているクリエイター

記事一覧

2025年7月に、日本人が必要とされる。らしい

幼稚園の時、なぜかクラスでアゲハ蝶の幼虫を飼うことになりました。 先生が持ってきた虫カゴの中にはもぞもぞと動く幼虫がいます。しかしクラスの子どもたちは「気持ち悪い」「触りたくない」と、全員幼虫の世話を拒否。 ただ当時5歳だった自分には、丸くてゆっくり動く幼虫があいらしく見えて、自分から幼虫のお世話をすることになったのでした。 そうして幼虫はサナギの季節を迎え、しばらく経つと幼虫はそれはそれは美しいアゲハ蝶に進化しました。 クラスメイトたちの態度は「綺麗だねえ」「かわいい!

つい店側が特別扱いしてしまうお客さんとは

マッサージ・エステで5年間働いてきた。 「30万のブライダルコース、一括で」とカードを差し出され、震える手でゼロの数を確認したこともあれば、施術後に「実はお金がないので払えません」と真顔でおっしゃるお客さんと、警察に行ったこともある。 学生時代にしていた飲食店のバイトを含めると、接客の仕事に9年間携わってきた。 接客している側も人間なので「このお客さんは特別扱いしたい」というお客さんも中には出てくる。それは大金を払ってくれるお客さんというより、思いやりを感じるお客さんであ

遠回りに見える道が一番の近道。イイね・フォロー返しについて

noteを始めた当初、書けども書けども誰にも読まれない時期が続いた。 心が折れそうになり、よく「note バズる」で検索したものである。その方法の筆頭としてよくヒットしたのが「とにかく様々なnoterの記事にイイね、コメント、フォローをしまくれ」というものだった。 「好意の返報性」と心理学の世界では言ったりするが、人は好意を寄せられるとその人を好きになることが多い。だからなるべく多くの人にイイねを押したりコメントを書いたり、フォローすればそのお返しとして、自分の記事にも反

性格が明るい人より暗い人の方が、実は文章書くのうまい説

文章講座に学びに行くと、たまにドキッとすることを先生方はおっしゃいます。 どうでしょう、心の痛いところを突かれるような気がするのは私だけでしょうか。。 私がやっている文章教室に来られる方は「文章が苦手」という方も多く、こうしたことをそのまま伝えると参加者の方は怖くなってしまうと思うので、オブラートに包んで伝えるようにしています。 また私の周りにはコーチングをしている人が多く、コーチの多くがあらゆる物事に好奇心を抱くように訓練をしているためか「いやいや、私は書き手さんにも

自分の幅を広げると、人生はもっと楽しい

先週両親が逗子に遊びに来てくれたので、海の見えるイタリアンレストランに案内したときのこと。 逗子海岸が一望できる景色に、陽気なイタリアの雰囲気の、焼きたてピザが美味しいお店。 近所の人たちに愛されているレストランだけあって、まだ時間は11時を過ぎたばかりだというのにお店は混み合っていた。 肌のきれいなイケメンスタッフさんが申し訳なさそうに「ただいまですと、海の見える外の席か、海の見えない店内のお席しかご用意できません」と言ってきた。せっかくなのでちょっと寒いけど海の見える

人の心を打つ文章は、内容より書き方で決まる

先日雑誌のインタビュー記事を読んでいたら、元宝塚の女優さんが美しさについて語っていた。 化粧品は何を使っていますか、という質問に対しその女優さんは「化粧水はハトムギ、クリームはニベアです。化粧品は何を使うかより、どう使うかが大事だと思います」とおっしゃっていた。 いつもの私なら性格が悪いので 「嘘やろ、絶対エステ通ったり高級品つかってるで~」 と思ってしまうのだけれど、その女優さんは宝塚時代多くの人から「努力の人」と呼ばれ、言葉より行動で想いを示すような人だったので「そう

フォロワーが少なくても、自分の名前で仕事をするために

先日facebookに投稿した文章をそのままnoteに載せてみた。 すると顔も知らない5人の人が読んでくれて、しかも読んでくれた5人全ての方がいいねボタンを押しているのを知って、目頭が熱くなった。 facebookは、直接顔を知っている人としか繋がっていない。 だから何を投稿しても「ああ、あの仁美さんね」と、私というフィルターがあるので大抵の人がイイねしてくれる。 一方noteでは知り合いもフォロワーも少ないので、最後まで読んでくれるかどうかは文章力次第となる。 たった5

「例え話ができる」は最強な資質

講演家・セミナー講師といった話す仕事の人や、ライターやコラムニストなど書く仕事をしている、つまり何かを人に伝える仕事をしている人に必要とされるのは、どれだけうまい例え話が出来るかではないかと、常々考えている。 当たり前だけれども、自分と目の前にいる人は違う人間だ。 自分が思っている当たり前と相手が思う当たり前をすり合わせることがコミュニケーションの基本だと思う。 例えば「広い会議室を用意して」という一言取ってみても、広いという言葉から想像するものは人それぞれ違う。100人

イライラの奥にあるのは、自分からのSOS

対話会という、思ったことを思ったままつらつらと気持ちを話す場が好きだ。 昔は世界各地の村にエルダー(長老)という存在がおり、週に一回程度その人の元に集まり、最近起こったことや今感じていることをシェアする場があったようだ。 産業革命以降すたれてしまった文化の一つだが、こういう安心安全な場で自由に話をする場がもっと増えてもいいように思っている。 その日も、よくいくなじみのオンライン対話会に参加していた。 私が話す番になったので最近のこと話していると、画面上に眠っている人がいる

有るものに目を向けると、観察力は鋭くなる

「5センチ以上の鳥の羽を、お金を使わずに、半日以内にゲットする」という研修に、以前参加したことがあります。 私は同じチームの人の何人かと街を歩きながら「そんなものあるはずがないだろう、厄介な研修に参加してしまった」「ああ、早く終わらないかな」と思っていました。すると私のすぐ隣にいた仲間が突然「あ、あれ!」と叫んだのです。 彼の指差す方向を見ると、そこには小さいけれど整備されたきれいな川辺があり、その側に目を凝らすと大きな羽が落ちていました。すぐみんなでそこに行って羽を拾い

「おごり返せる人生」を目指して

新卒で5年間エステサロンでセラピストとして働いた後、事務仕事に転職。 インフルエンザや親戚の死に目くらいでは休めなかったサービス業から、ちょっとした風邪でも電話一本で休める事務職へ。仕事中はお水を飲むことも許されなかった世界から、仕事中でもコーヒーやお菓子をつまめる世界へ。 セラピスト職もやりがいはありましたが、転職当時はこんな恵まれた仕事環境があるのか!とびっくりしたものです。 このようなプロセスがあったこともあり、3年間の契約社員ではありましたが事務職として雇って頂

9センチの子宮筋腫と対話してみた

さわってわかるほど下腹部にしこりを感じたのは、去年の秋ごろだった。 忙しいからと婦人科受診は後回しにしていたが、年末に病院で9センチの子宮筋腫があることがわかった。 診察で中年の男性医師はパソコンのキーボードを叩きながら、こちらを見向きもせず「10センチ超えたら手術ですけど、なんとか薬で抑えられる範囲です。それとも切りますか?」と無機質な声で聞いてきた。 薬で、と答えると「ではジェノゲストという、これ以上筋腫が大きくならないための薬を出します。副作用として出血やうつ症状が