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心が悲鳴を上げたので、SOSを出したら案外良かった

心身ともにしんどい時、どうすればいいか。正解は「休養を取る」だと思う。
大抵イライラしている人や落ち込んでいる人は、睡眠なり栄養が足りていないような気がする。

しかし現実に考えると、今まさにしんどさ渦中にいる人が、休養を取るのは難しい。
しんどい人とは、自分の中のしんどさをごまかすように、ギリギリの中で戦っていることが多い。そもそも休養を率先して取れる状況なら、しんどくなりづらいだろう。みんながみんな「俺は知事だぞ!」と強気になれる人ではない。

なんだか辛い。でも休むことは出来ない。
そうした時にこれまで私がしていたのは「贅沢」という手段だった。プラス100円払ってカレーに半熟卵を乗っけてみる。プラス1000円払って新橋から逗子までの1時間半、満員電車ではなくグリーン車で帰ってみる。

こうした普段のちょっとした願望「もう少し食べたい」や「ゆっくり座って帰宅したい」をお金で叶え、ひとときの快適さを手に入れることで、なんとかストレスやら何やらをやり過ごしていたように思う。

そうして春に会社員を辞め、フリーランスになった。するとそもそものストレスが減ったこともあり、贅沢でカバーしたいと思うような機会が少なくなった。入ってくるお金もないが、出て行くお金も減った。うむ、これぞあるべき姿だ。

などと思っていたが、今日かなり落ち込むことがあった。

持病の検診に行ったところ様子は安定していて「このままお薬を飲んで様子を見ましょう」ということになったのだが、それを聞いた母親が激怒した。
「そんな長期間薬ばっかり飲んで、子どもが産めない身体になったらどうするの!」と爆発してしまった。

なるべく穏やかに、母の不安を鎮めるように説明していたが、だんだん母親の怒りをなだめなければいけないことに、疲れてしまった。
安定してきたとはいえ、これかも持病に向き合い続けないければいけないこと。加えて、親の心のケアまで担当しないといけないことに負担を感じたのか、自室に入った瞬間泣き崩れてしまった。

ひとまず友人に愚痴のメールをしたところ、すぐに温かい励ましのメッセージが返って来た。凍りかけていた心がじわじわと溶けて、冷凍庫に閉じ込められていたような心持ちから、地上に出られたような気がした。

そしてぼんやりと病院のWEBサイトを見ていたところ、下の方に「お問い合わせフォーム」なるものを発見した。

すがる思いで「先生、母が私の説明では納得しません」と泣きの連絡をそこからした。身内の恥をさらすようで恥ずかしいことこの上なかったが、不思議と送信ボタンを押しただけで心が軽くなるものがあった。

辛いことがあった時、私の中では休養を取る・もしくは贅沢をすると言うのが鉄板の対処法だった。
だが今回、思い切って友人と病院の先生に助けを求めたところ、肩の荷が軽くなった気がした。「つながり」という対処法は心に効いたのだった。

運動をする、料理をする、カラオケする、爆買いする・・人それぞれスッキリの方法は違うだろう。このせちがらい世の中を生きる上で、みなお馴染みのストレス解消方法を持っているように思う。

でも時にいつもと違うことをしてみることで、開かれる扉もあるみたいだ。感情労働がハードな1日だったけど、今日はゆっくり眠れそうな気がした。













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今週もお疲れ様でした。
お休みの方も、お勤めの方も、素敵な週末になりますように。



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小澤仁美
最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。

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