ゆずぽん@夢は世界征服な犬

炎上目的のガソリンよりは「おいしい水」か、せめてギリギリまで昇華させたお酒とか塩とか、…

ゆずぽん@夢は世界征服な犬

炎上目的のガソリンよりは「おいしい水」か、せめてギリギリまで昇華させたお酒とか塩とか、神さんへの祈りや捧げものを盛っていきたいし、縁ある皆さんと共有したい。

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  • 虎に翼ノート

    ふと気づいたら、今期の朝ドラについてコメントしたノートがずいぶんたまっておりましたので、まとめておきます。同じドラマがお好きなひと、もしくは気になるというひとに読んでいただければ嬉しいですが、もともとは自分への備忘のために書き始めたシリーズです。 例えば、すぐれた本とは「読む前と後とで、読者の世界観を変えてしまうような力を持つ」と信じています。つまり、このドラマもその系譜に連なるものだと感じていて、しかも今回はその変化をリアルタイム&日本中で経験している気がする。 更新頻度は不定期になりそうです。 気が向けば毎日。イヤになれば自然消滅。コンセプトは「気になったときに書くメモ」と、できれば何回かは気合いを入れて少し長文で更新できればいいな。

  • #3行日記だいぶたまってきたのでマガジンにまとめました。

    常時ごった煮状態の頭と心から、とりあえず140字を切り出してメモする、というだけの日記帳です。どんなレシピノートが出来上がるか、まったく読めません。が、書くことで何か新しい自分になっていくきっかけになれば嬉しい。お時間おありのときにでもお読みいただければと思います。

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閑話 フィクションは記憶の再現

フィクションはリアルと地続きだって思う。実際に空襲で家が焼けてすべてを失ったという人が、はるさんの着物がいつも綺麗で毎回違う、とモヤモヤするのは自分のリアルを思い出して辛くなるから、だと思う。モヤモヤするって、そういうことだし、人それぞれ。いろんな鑑賞があるのだから。 女学校時代の寅子が、花江との共演で『青い鳥』を演じてみせたという、直言の記憶の中での劇中劇や、女子部での新入生歓迎の『毒まんじゅう殺人事件裁判』だって、いわばフィクション・イン・フィクションである。どこまでリ

    • 虎に翼 第81回 うわぁしみじみ。何がどうと言いにくい(まだ言語化できない)けど、控えめの台詞と背景や表情を日常の風景に溶け込ませて見せてくる感じ。吐息をつきたくなるメリハリの妙。こういうのも神回と呼びたい。概ね脚本は奇数週を読みたくなる吸引力が半端ない。今週の演出は相澤一樹氏。

      • 虎に翼 第16週 シナリオを読む

        脚本はドラマの鑑賞としては邪道、とまで言うと言い過ぎだけど、演出家があえて整理して再構成する前の「元の情報」なのだから、と思っていました。が、今週も、小さいとはいえ、ありがたい発見の連続です。 漬け物をちゃぶ台でポリポリいわせる。これは、ホームドラマの表現としての定番。とはいえ、ヒロインとまだ幼い娘がそれをする。 上手く言えないのですが、すごく新しい表現のような気がする。なのに、実際にオンエアされたドラマ映像からは、漬け物をポリポリいわせる演出は省略されていました。 不

        • 競争心なのか愛なのか

          苦手意識を育てないこと。 かつて粘着してくる同級生のことを師匠にちょろっと相談したことがあるのよ。「わかった。きみに近づけないようにする」と安心させてくれたうえで、ただね、それって敵意じゃなくて、もしかすると(言葉を探した)愛なのかもとは思わないか?とも。なるほど経験値… #3行日記

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        • 虎に翼ノート
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        • #3行日記だいぶたまってきたのでマガジンにまとめました。
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          虎に翼 第79回 息苦しさから解放されるには

          御茶ノ水の橋の遠景…… 登戸の広い空(花火みたいな信号弾の実験…) 新潟篇の、風景の美しさ。 (春、桜が舞い散る場面の挿入は、まあ好き好きだかもしれないが) 駿河台や登戸の風景が印象的だったのと同じように、三条の里山、田圃、地裁支部の前の神社。カメラワークが美しく、見ほれてしまう。 地裁の屋内は木造だけれど、隅々まで鮮明に映し出す、カメラ映像のフィルター、つまりイメージカラーがクールな灰色なのも、外の緑に染まった風景とのコントラストが効いている。見ているだけで心地よい。

          虎に翼 第79回 息苦しさから解放されるには

          虎に翼 第78回 お父さんに似ちゃった

          お父さんに似ちゃったかー。 自分の「ダメなところ」と思っていたところが、実は父譲りだと知り、その瞬間にぱーっと明るく笑った優未の心を思うと切なかった……。 優未の場合、すんっとしてしまうのは、自分がどういう人間かわからないもどかしさの表れでもあるんだよね。お腹がぎゅるぎゅる、と言われて寅子は一瞬で優三さんの、寅子だけが憶えているとんでもないほどの強さと優しさに包まれた。 そして優未は自分の「ダメなところ」がどこに由来するのか、教えてもらえそうだと(言葉でそう思ってはいない

          虎に翼 第78回 お父さんに似ちゃった

          沈黙は金ってただの戦略。もしくはファッション。

          言いたいことが言えない環境が苦手。なのだけれど、それは環境(=人間関係)からくる息苦しさなのか、それとも自分の意識の問題なのか。言ってしまったら、卑小で薄っぺらいオノレをひけらかしている、みたいに冷たい視線に晒されそうで。そうか、怖いのか。カッコつけて、黙っているのか。 #3行日記

          沈黙は金ってただの戦略。もしくはファッション。

          虎に翼 第15週 脚本を読む醍醐味

          いろんなお稽古事と同じで、「好きを楽しむ」って自分でいろんな新しい扉を開けていくのに似ている。最初はキラッと光る綺麗なものに目を引かれ、なんだか気になる。それを何度も繰り返すうち、パッと最初の扉が開いて、今まで気づかなかったキラキラや彩りが万華鏡のように、思いも寄らないヴィジョンが目の前に展開する。そこにぐっとくる物語性があることにわくわくする。 実は、こんなふうにリアルタイムでドラマを見ることにハマったのは、ものすごく久しぶり。もしくは、こんなの初めてかもしれない。 『

          虎に翼 第15週 脚本を読む醍醐味

          虎に翼 第74回 解釈と演出と印象(照明の当て方)

          第15週「女房は山の神百石の位?」 このことわざは、女房(家庭における女)は何物にも代えがたい大切なものである、の意であるとのこと。してみると、まずは猪爪家で花江が寅子に「トラちゃんは何もわかっていない。何も見えていない」と悲鳴というよりも慟哭するように叫んだ事件が今週のメインテーマ。家を守る母親役をつとめてきた花江の思いは「山の神百石の位」ほどに重い。そう見立てているようだ。 家庭裁判所においては、女性こそ「愛情深さという、女性ならではの特性を遺憾なく発揮できる」という山

          虎に翼 第74回 解釈と演出と印象(照明の当て方)

          3行日記(2024年7月14日)

          かつやでランチ。 夏バテのサイクルに入ったせいで少し時差ボケ。だるさのせいで二度寝してスッキリ目覚めたのが午後3時。珈琲豆の補給に出がてら、遅めのカツ丼お昼ご飯。 ちなみに夜は早寝。晩ご飯はごく軽くスキップした。この夏はどんなふうに過ごすことになるものやら。無茶せず楽しく。 #3行日記

          3行日記(2024年7月14日)

          選挙の日は暮れて

          夜は優しい。 猛暑日のいちばん暑い時間帯は、窓を閉め切って冷房の恩寵にひたる。夜更けになって、まだ外が30度近いのを知った上で、それでも窓を開けると、瞬間的にそよそよと部屋に空気の道が通る。 街路樹の葉擦れの音も心地よい。 次の選挙も、できれば「街の樹を伐採しない」と約束して実行できる人を推したい。 あとは、水道事業の民営化もダメだな。今の時代にそういうことを打ち上げる偽花火師の偽政治の力をどう削いでいくかの道を常に考えていこう。だって、良質の水を日本で暮らすすべての市民

          3行日記(2024年7月12日)

          雨音や鳥の声さえも、閉じてるあなた(=私)にとってはノイズだよね。でも私がここにいて、窓を開けて「湿った、気持ちのいい空気」という世界を受容しているからこそ、雨粒の音も、道路の水たまりを音高くタイヤが切り裂く街道の音も、いきてる生活音として立ち上ってくる。誰かのおかげ。 #3行日記

          物干し竿みたいに剪定された街路樹を見ては泣きたくなる炎天下。日陰がない!

          あちこちで朝顔が咲いている。 数日前から蝉の声も聞こえる。おそらくはアブラゼミと、何年か前まで「関東地方ではほぼいない」とされていたクマゼミっぽい鳴き声。毎年きちんと調べているわけじゃない。だからホントはどの種類の蝉なんだろうって、なんだか毎年おなじことを言ってるなあ。 #3行日記

          物干し竿みたいに剪定された街路樹を見ては泣きたくなる炎天下。日陰がない!

          虎に翼 第72回 ちゃぶ台から見えてくる風景

          独り、ちゃぶ台でごはん(副音声では「残り物を」と説明があったとのこと)を食べる花江ちゃん。威嚇するみたいに、たくわんをポリポリいわせる音。これって猪爪家でかつて、はるさんと直言さんがやってた。直言がどうにか妻の機嫌をとろうとしたけど取りつく島なしだった。 あのときも向田邦子オマージュ的な、家庭内での葛藤の表現と思った。特に「妻の方の【言ってしまったら最後、爆発しかない】地雷原が危うい」感じ。 今回の、猪爪+佐田家の不穏は、はるさんが生きていれば……と思ってしまうのだけれど

          虎に翼 第72回 ちゃぶ台から見えてくる風景

          ワタシガナリタイモノ

          偉い人になりたい的なことは思ったことがない(たぶん)けど、死んだらどうなる的なこともあまり……。ただ、子を持たぬかぎり誰かの記憶に残るという形でしか「生きた痕跡」は残せないんだよね。もしくは、せっせと記憶を刻んで残す職人、みたいなものになるとか。おしゃべり婆は憧れるよ。 #3行日記

          ワタシガナリタイモノ

          猛暑日に出かけてヨレヨレになる

          わんこにペットクリニックでフィラリア予防薬を処方してもらいました。抗体検査用の血を抜かれて呆然…というか午後一でどうぞ、と電話で言われたその時間帯は気温が37,6度? 犬を抱っこして歩いていくのも大変だったけど、帰りもあまりの暑さに飼い主ともども行き倒れるかと思ったよ! #3行日記

          猛暑日に出かけてヨレヨレになる